29日の東京外国為替市場で円相場が続伸し、3月上旬以来、3カ月半ぶりに一時1ドル=88円台になった。午後1時現在は、前日午後5時時点より49銭円高ドル安の1ドル=88円88〜89銭。中国・上海などアジア市場での株価下落や米国の長期金利の低下で、相対的にリスクが低いとされる円を買う動きが続いている。
午前中は89円台で小動きだったが、上海株式市場で株価が下落するにつれて円高にふれ、正午すぎに88円台に入った。みずほコーポレート銀行の唐鎌大輔・マーケットエコノミストは「米国金利の低下で、日米間の金利差は一時84円台をつけた昨年11月並みに縮小しており、経済環境は円高基調にある」と分析する。
対ユーロの午後1時現在は、同1円39銭円高ユーロ安の1ユーロ=109円02〜09銭。