首都大学東京の元学生らが、モラルなき動画をインターネット上に投稿して波紋を呼んだ『ドブスを守る会』の動画騒動。今も騒ぎは収束せず、『ドブスを守る会』に関係があったとみられる同大学システムデザイン学部インダストリアルアートコースの教授の処分に注目が集まっている。

そんななか、当編集部に1通のメールが匿名で届いた。その内容は、掲示板サイト『2ちゃんねる』で話題になっている教授に関するものだった。それによるとメールの差出人は「教授に直接連絡を取って話を聞いた」とし、「教授は『2ちゃんねる』で個人情報を暴露されたり、中傷を繰り返されたりしたため心身ともに病んでいる」という。

また、生活圏でいたずらをされたことがあり、家族にも危険が及んでいるそうだ。そのため現在、弁護士に相談し、裁判所に提訴している様子。差出人は「いろいろ報告を受けているが、(教授らの)請求は通るかもしれない。そろそろ2ちゃんの住人にも制裁の手が届くことになりそうです」と綴っている。しかし、このタレコミをそのまま信じるわけにはいかない。嘘の可能性も十分ありえる。

ということで、これを受けて当編集部では首都大学東京の広報担当者に取材をした。大学の『ドブスを守る会』調査担当者によると「教授は現在、大学にきていない。裁判の件について、こちらでは何も把握していない」とのこと。同大学では『ドブスを守る会』と教授の関係について調査を進めており、事情聴取をするときのみ教授を大学に呼びだしているという状況のようだ。大学にきていないとなると教授本人と連絡を取る方法はない。匿名メールの内容が本当かどうかは分からないが、過激な行動は慎むべきであろう。

なお、この騒動は『ドブスを守る会』のメンバーらが『ドブス写真集完成までの道程』という動画を制作したことに端を発する。一般女性に声をかけ「ドブス写真集を作っているんです」や「(あなたは)不細工なんでぴったりです」などと説明する様子を収めた動画をモザイクなしで『You Tube』に投稿。

これが批判を受け、同会メンバー2名は退学処分となった。なお同会のメンバーはこの動画のほかに、「未来の『何か』の為に」と称した募金活動も行っていた。そして指導的立場にあったにも関わらず、用途不明の募金活動を推奨したとして教授の責任問題に発展している。