2010年6月29日(火)

ジム会長は元草加職員 スパイダー蓮浄院ボクシングジム 川口

 
アットホームな雰囲気のスパイダー蓮浄院ボクシングジム。根本氏は左から2人目=川口市芝新町7丁目

 川口市芝新町にボクシングジムが4月オープンした。「スパイダー蓮浄院ボクシングジム」で、ジム会長が元日本フェザー級チャンピオン、元世界ランク4位の根本重光氏(59)。草加市内のジムに所属して、「スパイダー根本」のリングネームで活躍した。引退後は同市職員を27年間務めたが、ボクシング界に復帰し、健康づくりからチャンピオン育成まで目指す。開設間もないジムを訪ねた。

 JR蕨駅東口から徒歩約3分。東に真っ直ぐ延びる大通りに面したビル2階。階段入り口に真新しい案内のタテ看板。階段を上って中に入ると意外と広い。元は会社事務所で約130平方bという。もちろんリング(4×4b)やサンドバッグ、パンチングボールなどがあった。

 さっそく根本氏がミット打ち指導を披露。「バシーッ、バシーッ」とパンチの音が響く。「もういっちょ」「ナイスパンチ」の声が飛んだ。同市芝樋爪、会社員中山将和さん(24)は「格闘技が好きで、1回体験したら結構楽しかった。将来プロになれればいいかな」。同市前川、大学1年檜佐真之輔さん(18)は「ボクシングは見るのが好きで、いつかやってみたいと思っていた。楽しいです」と話した。

 根本氏は身長や体形には恵まれなかったが、努力と練習量でカバー。日本フェザー級チャンピオンを13回連続で防衛(通算14回)。世界タイトルにも2回挑戦。1982年9月、現役引退した。元衆院議員で、根本ファンだった当時の今井宏草加市長の勧めで、同市教委スポーツ振興課に勤務。市民の健康づくりや体育行政に携わった。

 昨年4月30日、突然、課長補佐で定年を待たず退職、都内のジムトレーナーに。「私が引退する時、世話になった会長が目を悪くし、教えられなくなった。それじゃー助けてやらなくてはと思った」と根本氏。8カ月間手伝った。そんな矢先、ボクシングジムを開設しスポーツを通して社会貢献を目指していた葬儀会社社長の斎藤浄寛氏と県スポーツリーダーバンクの仲立ちで知り合い、とんとん拍子でジム開設となった。ジム名は根本氏のリングネーム「スパイダー」とジム社長斎藤氏が持つ寺「蓮浄院」から付けた。

 オープンして3カ月。会員は幼稚園児から50歳半ばまで約50人。健康づくりやダイエットが目的の女性も約10人。斎藤社長は「子どもからお年寄りまで気軽に来れるアットホームな寺子屋ジムにしたい」と話す。根本氏は「生涯スポーツの一環で来てほしい。プロを目指すなら私がそれなりに厳しく指導します」。

 プロ・アマチュア、スポーツ、健康、ジュニアなど各コースがある。今なら入会金半額など特別価格で会員募集している。問い合わせは同ボクシングジム(048・269・9013)へ。

 

他のニュースも読みたい方は...
Mobile埼玉

WEB埼玉ホームへ

 全国各地の関連ニュース

 
Copyright (C) The Saitama Shimbun. All rights reserved.