事業所半数売り上げ減 飲食店、ホテル影響大

(2010年6月26日付)

 日向商工会議所(日高基秀会頭)は、会員企業を対象に口蹄疫による経営への影響をアンケートした。約半数の事業所が売り上げが減少したと回答しており、口蹄疫が深刻な影響を及ぼしていることが浮き彫りになった。

 アンケートは約220社を対象に14〜22日に実施。前年の5、6月と比較した売り上げの増減、今後の影響などについて質問した。65社から回答があり、売り上げが減少したと答えたのは32社だった。

 中でも影響が大きいのは小売業や飲食業、ホテルなど。同商議所によると、飲食を伴う会合が自粛されることで、官公庁や農協などを相手にしている事業所が打撃を受けているという。売り上げが9割減少したと回答したイベント関係の事業所もあった。

 また、今の時点では変わらないと回答した企業が多かった建設業でも、口蹄疫の影響で公共工事の発注の遅れを懸念する声が上がっているという。雇用については、パートタイマーの時間圧縮や解雇なども考えている事業所が1割ほどあった。

 同商議所は7月にプレミアム付き商品券を発行する予定で「終息宣言が出た後に、事業所を元気づけるイベントができるよう協議していく」としている。