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消える明かり 悲しむ声 老舗映画館「エンギザ」閉館 6月29日(火)

経営企業の事業停止により閉館した「エンギザ」=松本市大手

 松本市大手の映画館「エンギザ」が、27日の上映を最後に閉館した。大正時代に映画常設館「演技座」として創業した老舗で、映画館でにぎわった市中心部の最後の映画館だった。帝国データバンク松本支店や弁護士事務所によると、経営する平形興行(松本市)が28日付で事業を停止、自己破産申請の準備に入った。街中から映画館の明かりが消え、惜しむ声が出ている。

 同支店によると、負債額は判明している分で約5億3千万円。関連会社の松本東映(同)も自己破産申請の準備に入った。

 エンギザの現在の建物は1997年の完成で、五つのスクリーンで上映。だが、2008年には松本市高宮中に県内最大級のシネコンが開業、競争に拍車がかかった。同支店によると、2002年3月期に売上高3億3千万円を計上したが、09年3月期は約2億円に減少していたという。

 28日は、入り口に閉鎖を知らせる告知文が張られていた。閉館を謝罪しつつ「90有余年、たくさんのお客様にお越しいただき、上映を続けることができたことを心より感謝いたします」と記していた。

 同館で自主上映会を開いていたNPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」理事長の宮崎善文さん(49)=東筑摩郡山形村=は、映画を見る人が郊外型を選んだ、と指摘。「街中から映画館が消えたのには市民にも責任がある」と話した。

 松本地域では、2000年に山形村にシネコンが開館し、04年には市中心部の「松本中劇」「松本東宝セントラル」が閉館。平形興行は08年11月、松本市大手で運営していた別の映画館「上土シネマ」を閉館していた。

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