松本　育成初球宴！長期離脱中も夢舞台間に合う？

球宴に初選出された松本。早期１軍復帰と夢舞台での活躍を誓った Photo By スポニチ

　マツダオールスターゲーム運営委員会は２８日、ファン投票の最終結果を発表。左太腿裏の筋膜炎で４月下旬から戦列を離れている巨人の松本哲也外野手（２５）がセ・リーグの外野手部門２位で初選出された。２９日のイースタン・リーグ・湘南戦（ジャイアンツ球場）で実戦復帰予定の「育成の星」はファンへの感謝も込めて、夢舞台で暴れ回る。選手間投票は７月１日、監督推薦が５日に発表され、１４日に特別枠の「最後の一人」を加えた全陣容が決定する。 【ファン投票最終結果】

　感謝の言葉しか浮かばなかった。故障で２軍調整中ながら外野手部門２位で選出された松本は「１軍の試合に出ていないのに選んでいただき、うれしく思うと同時に感謝しています。期待をあらためて感じ、１軍に早く復帰して活躍したい」と笑顔で語った。

　今季は開幕から２番で安打と盗塁を量産。打率・４２３でリーグトップに立っていたが、４月２５日の広島戦（東京ドーム）の走塁中に左太腿裏を痛め、翌２６日に出場選手登録を抹消された。５月中旬に２軍で実戦復帰を果たし、同月下旬に１軍復帰を見据えて１軍に合流したが、首脳陣に全力での守備と走塁をアピールできず、昇格は見送られた。それでも開幕当初の活躍がファンに認められた格好。「投手は直球勝負、打者が豪快な一発を見せる印象があるけど、自分は塁に出て、盗塁など足を見せたいと思う」と闘志を燃やした。

　先週に体調不良で練習を欠席したこともあったが、患部の状態は良好。２９日からのイースタン・リーグ・湘南３連戦で再び実戦に復帰する予定だ。伊原ヘッドコーチは「１軍復帰？早くて阪神戦になる」と７月２日からの首位攻防３連戦（東京ドーム）で復帰の可能性を示唆。全セの指揮を執る原監督も「松本？球宴のころには大丈夫でしょう」と期待を寄せた。

　松本は「今は復帰へ最終調整の段階。痛みが再発しないよう気をつけたいです」と目を輝かせる。育成選手で入団した野手の球宴出場は史上初の快挙。しかもファン投票２位で堂々の選出だ。まずは１軍に復帰して健在ぶりをアピールし、胸を張って夢の舞台に立つ。

[ 2010年06月29日 ]