見切り発車した外国人労働者受け入れが新たな社会問題を呼んでいる
「中国人シャブ・パーティ」「ロシア人惨殺死体」ほか在日外国人「治外法権の現場」を行く
(SAPIO 2008年5月28日号掲載) 2008年6月2日(月)配信
裏社会のルールを守りヤクザとも共生
【池袋チャイナタウン】
これまで東京では新宿歌舞伎町の中国人アングラ社会が有名だったが、石原慎太郎都知事の浄化作戦で下火となり、代わって池袋がチャイナタウンとして発展しつつある。
池袋駅西口から徒歩約5分のカラオケ店A。普通の日本人も出入りするその店の一室で、若い中国人男女20人ほどが入り乱れ、夜な夜な派手に覚醒剤パーティを開くという。
「女とエッチOK、クスリOK、何でもOKね。中国人の経営するカラオケだと警察も警戒する。でも、ここ普通の店。店員ユルいから大好きよ」
中国東北地方出身のブローカーDはそう語る。
横浜のような老舗中華街に対し、池袋周辺は1980年代以降に移民してきた新華僑たちが、中華料理店、食材店や風俗店を次々と構えた。
パーティの仕切り役をするというDの子分Mは35歳で、池袋を中心に中国エステやクラブを数軒任されており、エステ嬢や残留孤児3世の若い男たちを集めて、この種の慰労会≠月に1度開いているという。
Mは、ストロー2本を差し込んだ500mlのペットボトルを見せた。中国人たちが好む覚醒剤の吸引方法だ。ボトルにはジュースなどの飲料が3分の1程度残っており、氷毒と呼ばれる覚醒剤の煙をボトルに通してから吸引する。Mの仕切るパーティの常連だという25歳の金髪中国人エステ嬢がペラペラの日本語で解説した。
「こうすると、ジュースのフレーバーが付いてシャブの匂いがソフトになるの」
中国人たちは、尾崎豊や浜崎あゆみなど日本の歌謡曲を好んで歌い、ほとんど煙草でも差し出すような自然な態度で、「はい、お疲れ様」とシャブをすすめるという。
注文したドリンクを店員が運んできてもお構いなし。
「ビビる必要なんかないね。ストローのついたペットボトルのどこが違法なんだ」
Mはそううそぶく。覚醒剤は、中国人グループにとって仲間意識を強固にするための道具だ。吸引を拒否したり、ビビる¢ヤ度を見せれば、仲間たちからリンチを受けることもあるという。
このような集まりは、もちろん違法である。しかしDは、
「中国人はルールを守るからヤクザとはもめない。シャブはまんじゅうのアンの代わりに(クスリの入った)袋を入れて密輸するが、きちんと日本のヤクザを間に通して売買する。絶対バレないよ」
とアッケラカンと語る。
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