見切り発車した外国人労働者受け入れが新たな社会問題を呼んでいる
「中国人シャブ・パーティ」「ロシア人惨殺死体」ほか在日外国人「治外法権の現場」を行く
(SAPIO 2008年5月28日号掲載) 2008年6月2日(月)配信
ロシア向けの中古車輸出が好調な射水市には、異国≠ェ誕生している。国道8号線周辺にはパキスタン人の中古車商が約250店も軒を並べる。「車3台までは手荷物扱い」という外為法の規定を巧みに利用して買い付けにくるロシアの個人商を相手に、語学堪能なパキスタン商人が15年ほど前から次々に店を構えた。彼らの多くは日本人女性と結婚し、住みついている。
国道8号線を歩くと、ロシア語や英語の看板とともに、小さなコンテナの店舗、ナンバープレートを外した中古車数百台を置いた店が左右に現われる。モスクもある。歩道は、自転車に乗って買い付けをするロシア商人たちが何十人も行き交っていた。
「私たちは悪いことをしているわけではありません」
ある中古車店を取材すると、店主のパキスタン人が流ちょうな日本語で応じた。
「日本人と同じように真面目に商売をして、税金を払って生活しています」
しかし、地域住民からは、「コンテナの店舗が都市計画法に違反、ナンバープレートのない車を公道で走らせるのは道路交通法違反だ」と、県に異議申し立てする運動もあり、理解を得られていない。
さらにこのパキスタン中古車店街≠フ出現で、のどかだった田園地帯は強盗や前述のような殺人事件が頻発する物騒な土地へと変貌した。
「彼らはみな数百万円単位の現金取引をしています。最近は、それを狙ってロシア人強盗団が暗躍しており、2月にも中古車商がロシア人と思われる男に突き倒され、現金130万円を強奪されました」(地元紙記者)
また、地元市議のひとりは、
「ロシア人バイヤー自体にマフィアが絡んでいるという情報もあります。ウラジオストクを現地視察した時、貿易関係者から『中古車市場だけはヤバイ。首を突っ込むな』と忠告されました。ロシア人の平均月収は5万円ほどですが、バイヤーたちはその100倍を稼ぐといわれている」
と語る。記者が訪ねた中古車店では、ドル札の束が飛び交い、丸太のような腕をしたロシア人バイヤーがにっと笑うと総金歯だった。夜の繁華街では、こんな話もある。
「中古車商のロシア人はほとんどチンピラでした。飲み逃げ、ケンカ、窃盗は日常茶飯事で、レイプまでする。数か月前にロシア人の男を全員出入り禁止にしました」(外国人向けバー店主)
国道8号線沿いでは、5年間で外国人絡みで少なくとも8件の強盗事件が発生したが、解決したのは3件。ここでも治外法権化≠ヘ深刻さを増している。住民の不安は募る一方だ。
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