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中国の対アメリカ・スパイ活動が明るみに――米中関係の真実とは?

2008/02/14 05:41

 

中国アメリカに対してはふだんは友好的な姿勢をみせています。
アメリカ側も表面では中国との協力関係の重要性を強調します。
とくにブッシュ政権自体は中国を正面から糾弾することを避ける傾向があります。
そのへんの表面の政治景観から日本の一部などでは「アメリカは日本を捨てて、中国に接近している」という「観測」が語られたりします。

しかし現実には米中両国間には政治的な価値観の対立、軍事面での競合などからの基本的なミゾが存在します。その面では米中両国の間には衝突や摩擦はごく普通という領域があるのです。この現実を認識しておくことは欠かせません。

そうした米中両国間の厳しい現実をときおり映し出すのが中国のアメリカに対するスパイ行為の表面化です。この2月11日にも米国の司法当局は中国のスパイ事件2件を明らかにしました。

その2件を伝えた産経新聞2月13日朝刊の記事は以下のとおりです。

FBI中国スパイ2件摘発 米で軍事情報盗む


  【ワシントン=山本秀也】米連邦捜査局(FBI)は11日、中国による米国の軍事機密スパイ事件を2件同時に摘発し、買収された国防総省の分析官1人を含む計4人を逮捕した。このうち、ボーイング社の中国系元技師が関与した事件では、同社が開発した超大型ロケット「デルタ4型」や、スペースシャトルなど米国の宇宙航空技術に関する情報も中国に引き渡されていた。

 米国の軍事機密を狙った中国のスパイ活動は、米側の監視強化のなかでも新たな事件が後を絶たない「モグラたたき」の状態となっている。

 司法省当局者は、「外国スパイの深刻な脅威は冷戦後も去っていない」として、懸念を強めている。

 宇宙航空技術を盗んでいたのは、カリフォルニア州ロサンゼルス在住のチュン・トンファン容疑者(72)。同容疑者は、勤務していた米国の技術会社がボーイング社に合併され、嘱託期間を含めて2006年まで同社の宇宙航空部門に勤めた。

 司法省によると、チュン容疑者は、B1爆撃機、C17輸送機など軍用機に関するマニュアルや技術情報のほか、デルタ4ロケットなど宇宙航空技術の情報を中国の宇宙航空部門などに渡していた疑い。中国側からの接触は、米中国交樹立直後の1979年ごろから始まっていた。

 デルタ4は米国が保有するロケットでは搭載能力が最大。スペースシャトルについては、香港の中国系紙「文匯報」が04年9月、中国が2020年をメドに中国版スペースシャトルを開発すると伝えていた。

 もう一つの事件は、国防総省の兵装システム分析官、グレッグ・バーガーセン容疑者(51)が、ルイジアナ州ニューオーリンズ在住の中国系ビジネスマン、クオ・タイシェン容疑者(58)に買収され、台湾に供与される米国製兵器の情報を渡していた疑い。

 この事件は、非中国系の米国人現職官僚が買収されて中国に情報をしためずらしいケース。クオ容疑者と中国当局の連絡役を務めた中国国籍のカン・ユイシン容疑者(33)も逮捕された。FBIは、中国側で広東省方面を拠点とした情報機関員の存在を把握している。 


さてこうした具体的な事件の背景としては、中国の対米諜報活動一般に対して、アメリカ議会で1月末に開かれた公聴会でも、警告が発せられていました。産経新聞2月4日朝刊の記事からです。



「中国のスパイ活動、最も攻撃的」米下院司法委公聴会

 【ワシントン=古森義久】米国下院司法委員会の小委員会が開いた米国に対するスパイ活動に関する公聴会で、米中関係研究の議会諮問委員会代表が、中国による米国軍事関連技術を盗むスパイ活動が米国の安全保障技術への主要な脅威であり、その活動は各国中でも最も攻勢的だと証言した。

 同司法委員会の「犯罪・テロ・国土安全保障に関する小委員会」は1月29日、「連邦スパイ法の施行」という題の公聴会を開き、ブッシュ政権の高官や民間専門家の証言を聞いた。米国に対するスパイ活動一般とそれに対する防止策についての各証言の中で議会政策諮問機関の「米中経済安保調査委員会」のラリー・ウォーツェル委員長は、中国の対米スパイ活動を米国に対する各国の同活動でも「最も攻勢的で米国軍事関連技術への主要な脅威」として位置づけ、その実態に関して証言した。

 同委員長は自らが米陸軍の中国専門家として長年、中国の諜報(ちょうほう)・スパイ活動を専門に研究してきた経歴を基に、(1)中国は1986年3月に「863計画」と呼ぶ高度技術の総合的開発計画を決め、バイオ宇宙、レーザー、情報、オートメーションなどの技術の外部からの取得を国家政策として決めた(2)その一環として制限された外国の技術は産業スパイなど秘密や違法の手段でも取得する方針が決められ、実行されている(3)米側は中国のその種のスパイ活動にかかわる国家機関として国家安全部、人民解放軍諜報部など少なくとも7組織を認定している-などと証言した。

 ウォーツェル委員長は中国がこうして取得した高度技術が中国軍の「近代化」を推進していると強調し、最近の具体例として2006年にカリフォルニア州で有罪判決を受けた中国系一家5人のケースをあげ、高度技術の訓練を受けた同5人が米側の官民の軍事関連技術を違法に取得して中国の広州の中山大学研究所を経由して中国当局に送っていた実態を明らかにした。

 同委員長はこの一家が中国当局からとくに優先して取得することを指令されていた項目として(1)海上電磁傍受システム(2)宇宙発射磁気浮揚台(3)電磁砲システム(4)潜水艦魚雷(5)空母電子システム(6)水上ジェット推進(7)潜水艦推進(8)核攻撃防衛技術(9)米海軍次世代駆逐艦-などを指摘した。

 同委員長は中国のこうしたスパイ活動への対策として司法、立法の両面で取り締まりを強化することを訴えた。

 
 
South Sea Fleet Frigate No. 567, Xiangfan: This Jiangwei II class frigate is the second PLA Navy ship to participate in Singapore痴 bi-annual IMDEX naval technology show. Source: RD Fisher

上記は中国海軍の新鋭のフリゲート艦の写真です。
中国の軍拡のほんの一端ですが、この種の兵器の性能向上のためにも、中国当局はアメリカから軍事関連の情報を違法、合法を問わず、必死に収集している、というわけです。 

さて中国のこうしたスパイ活動はわが日本に対してはどうなのでしょうか。

 

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2008/02/14 06:51

Commented by weirdo31 さん

アメリカにおける中共のスパイ活動を知っていつも不思議に思うのは、中国系の市民が関与していることです。共産主義に共鳴して祖国を裏切って中共のためにスパイ活動を働いているのでしょうか。

それにつけてもマイク何とかだの、大西某だのどこから見ても日系としか考えられないアメリカやカナダ市民が反日的な活動をするというのは、いったいどういう了見なんでしょうね。

アメリカやカナダが国是としている民主主義なら、われわれ日本人も1945年8月15日以来骨身に染み付いています。

 
 

2008/02/14 08:19

Commented by 古森義久 さん

weirdo31 さん

アメリカにおける中国系市民といっても、きわめて多様です。
香港出身で中国共産党の独裁に抗議する人たちから、ごく最近、本土からやってきて、家族も親類も本土に残っていて、自分の定期的に戻っているという類の人たちもいます。
後者のタイプの大多数は中国政府への忠誠の意識があるのでしょうね。

 
 

2008/02/14 10:26

Commented by thinking さん

>さて中国のこうしたスパイ活動はわが日本に対してはどうなのでしょうか。
 勿論、活発ですね。 先般も防衛省の職員が機密情報を渡したくらいですから。 北朝鮮は人間まで持っていくし、韓国はそれなりにやっているだろうし。 それにしても、スパイ天国日本と公然と言われて、日本政府も日本国民も、為す術なしとは、一体全体、日本の情報管理はどうなっているのでしょうか? 官民上げて、コンピューターだのパソコンだの、情報化の時代だのと、御託を並べても、スパイの取り締まりに無策では、江戸時代の幕府の、お庭番を、お手本にしなければなるまいて。

 
 

2008/02/14 11:32

Commented by venom さん

ふう、やっと日本に帰って来ました。
サンディエゴでは、空母ミッドウェイを見てきました。

今は退役し、港につながれて博物館になっています。 そこには日本語で、「横須賀母港化に尽力してくれた人々、米海軍を受け入れてくた日本国民の皆さんありがとう!」という大きな展示パネルがあり、感激しました。

アーミテイジ前国務次官や阿川尚之氏のような、米海軍-・旧帝国海軍・海上自衛隊を通じた日米人脈もあります。 現場で自分の命を掛けねばならない米軍人にすれば、日本の自衛隊の優秀さは頼りになる戦友なのでしょう。 
日本はアメリカに取って、イギリス並みに信頼できる同盟国のはずです。 表面ではニコニコしながら軍事機密を盗む中国や、いつ裏切るかわからない韓国なんかよりはね。 そう考えると、最近の自衛隊機密流出などは寒心に堪えません。 彼らの信頼に応えるためにも、スパイ防止法など、日本でやるべき課題はまだまだ山積しています。

 
 

2008/02/14 12:16

Commented by jess さん

古森記者、お久しぶりです。
 この記事を産経紙上で読んだとき、中国は軍拡のためにはシャチリキになっているなぁ…と恐ろしくなってきました。実際にスパイを働いた人は、中国としては冷酷に見捨てるのですね。
まさにいまの日本はスパイ天国で、やられ放題と思います。軍事技術・宇宙技術・一般産業技術など、きちっと「スパイ防止法」の成立や「PC侵入防止技術」などを確立する必要がありますね。
最近の一連の事件を見るにつけ、腹立たしい思いがします。

 
 

2008/02/14 13:16

Commented by 古森義久 さん

weirdo31 さん

日本の場合、日本がまず主権国家であるという現実を国民の多数派が正面から認めないと、スパイ防止も始まらないでしょうね。
残念なことですが、少しはよい方向に動いている気もします。

 
 

2008/02/14 13:17

Commented by 古森義久 さん

thinking さん

失礼しました。
上記のコメントはthinkingさんあてでした。

 
 

2008/02/14 13:19

Commented by 古森義久 さん

venom さん

お疲れさまでした。

ご多忙で、しんどい旅だったのかもしれませんが、少なくとも気候はよかったのでは。
ラホーヤの方には、行かなかったのですか。あそこの海岸はきれいですよね。

 
 

2008/02/14 14:42

Commented by venom さん

To jess-kunさん
シャチリキ」って何ですか? 「シャカリキ」のこと?
重箱の隅をつついて、すいません。

To 古森さん
ありがとうございます。 ラホヤは20年ほど前に行きましたが、今回は
残念ながら仕事だったので、ラホヤに行くことはできませんでした。

でもティファナ(メキシコ)には短時間行くことができましたし、
シーワールドも見ることができました。 
2月とは思えないほど暑かったですね。

 
 

2008/02/14 14:47

Commented by 古森義久 さん

自己宣伝的な発表ですが、このブログへのアクセスがちょっと前に合計200万を越えました。
2,000,000 という数字は長期にわたる総計のアクセス数ではあっても、個人のブログへのそれとしては、まあ重視してもよいのかも知れませんね。
要はみなさんのお陰だということです。

 
 

2008/02/14 15:09

Commented by 古森義久 さん

jess-kun さん

お久しぶりですね。

中国北朝鮮が日本の高度技術をどれほど自国の軍事能力の向上に使っているか、最近では日本国内でも、ある程度は問題意識がわいてきたようですね。
つい最近までは、こういう問題を提起する側に対して、逆になにか悪いことでも告知する悪魔の手先のように、糾弾やレッテル貼りがなされたものです。さすがにこの理不尽な傾向は減ってきたようですね。

 
 

2008/02/14 16:43

Commented by しゅん さん

To 古森義久さん


祝!
2,000,000 アクセス

\(^〇^)/~~

♪  ̄O ̄)ノ 凄い

中味の濃いエントリーのお陰か、
あっと言う間でしたね。

お忙しいのに、マメにお出ましになる古森さんのご努力
頭が下がります。

硬派と言うか、
報道畑の、
しかも現役ジャーナリストのブログで、
このアクセス数は立派なものだと思います。
自慢しても良いと思いますよ。

( ̄ー+ ̄)良いかも・・・・・

ご参加の皆さん
世界中で場所はバラバラですが、
今日は、祝杯のご準備を。

 
 

2008/02/14 19:05

Commented by staro さん

古森様

>合計200万

おめでとうございます。
米国発」が私たちには新鮮で、考え方の違いなどは大変参考になります。
これからも是非、私たちに新鮮な情報をお願いいたします。

 
 

2008/02/14 19:14

Commented by char さん

こんにちは。祝!200万アクセス!
さて、シナはさすがスパイ先進国ですね。たくましいかぎりです。
アメリカもさすがですね。ちゃんと摘発して、さらに強化しようとしてます。翻って、我が国もさすがです。我々と同じやうな顏したスパイとか犯罪者がノービザで入国できるんですから。そしてさらに人権が日本人以上に擁護(優先)され、そのうへ参政権までも得られようといふんですからね。
むかしむかし西洋人が日本をジパングといふ名の黄金の国であるとしましたが、特亜人にとってはいまやリーベンといふ名の桃源郷であって、イルボンといふ名の地上の楽園なのかもしれませんね。

 
 

2008/02/14 22:03

Commented by RAM さん

古森様、こんばんは。

200万アクセスの件、エントリ本文ではなく、コメントで、さりげなく発表されたのは、照れ、でしょうか?(^^)
何はともあれ、おめでとうございます。
年内300万などと言う目標は、プレッシャーでしょうか?しかし、大統領選や、開催が危ぶまれている(かも知れない・・だったらいいな・・)北京オリンピックなどもありますので、いけそうな気がします。
これからも、今のような良質な情報をご提供頂きますよう、お願い申し上げます。

 
 

2008/02/14 23:15

Commented by 古森義久 さん

charさん

<<いまやリーベンといふ名の桃源郷であって、イルボンといふ名の地上の楽園>>

このご指摘はよく覚えておき、参考にさせていただきます。

 
 

2008/02/14 23:17

Commented by 古森義久 さん

RAM さん

これからもこのブログは大切にしていきたいと思っています。
ただしニュース報道の忙しくなればなるほど、ブログへの取り組みが難しくなるというジレンマはありますが、新聞や雑誌とは異なる意義を意識して、両立への努力を続けたいと思っています。

 
 

2008/02/14 23:32

Commented by 古森義久 さん

staro さん

ありがとうございます。

もしこのブログに魅力のような特徴があるとすれば、その主要な特徴の一つはstaroさんの縦横無尽の毒舌ふう思索的コメント、あるいは思索的ふう毒舌コメントだと思いますよ。

貴兄も最近は論敵が不在、あるいは役不足で、脾肉の嘆ではないでしょうか。

(この脾肉の嘆という言葉は私が毎日新聞にいて、希望する職務を与えられず、悶々としていたとき、当時の社長(国際報道の大先輩)が使ってくれた表現でした)

 
 

2008/02/14 23:35

Commented by 古森義久 さん

しゅん さん

激励を感謝します。
これからもよろしくお願いします。

あなたのコメントはときには、躍動する光のようですね。
ときにはその光が妖しく輝いたり、危険な方向を照らし導くような気もしますが、楽しんで、拝読しています。

 
 

2008/02/14 23:44

Commented by misokatsu さん

古森さんの記事、興味深く読ませていただきました。
支那の日本へのスパイ・工作活動は、米と同程度かそれ以上だと思います。
日本にはご存知のように、スパイ防止法もなければ工作員活動を取り締まる
法律もありません。支那、朝鮮半島、ロシアのスパイは堂々と大手を振って
活動できます。イージス艦MD関連の情報収集は重要な任務でしょう。
それにもかかわらず、友好訪問した支那の艦艇の乗組員に、イージス艦の内部を
見せようと計画していた防衛省。米がそれを知って即刻、抗議をし中止に
なりましたが、防衛省内部にもスパイ、それに重度の平和ボケがいるのは間違いありません。昨年末、「こんごう」がハワイ沖の迎撃実験に成功しましたが、これはすべて米レイセオン製のSM-3 Block IA で実施したもので、日本でのスパイ活動で得られるものはたかが知れています。問題は、共同開発中の次世代SM-3 Block ⅡAです。ここでは、日本はノーズコーン、赤外線シーカー、キネティック弾頭、第2段ロケットモーターの開発を担当していて、これらはすべてがスパイが欲しがるものです。簡単な図が、以下に在り。
http://www.designation-systems.net/dusrm/m-161.html
政府は、産業スパイ防止法の制定を考えているようですが、急がなくてはいけません。なお、ミソカツの本場は、日本の軍需産業の本場です(笑)。

 
 

2008/02/14 23:48

Commented by RAM さん

To 古森義久さん
>貴兄も最近は論敵が不在、あるいは役不足で、脾肉の嘆ではないでしょうか。

*そんなことも、無さそうですよ(密告)。そのうちに、戦場が広がりすぎた、太平洋での旧日本軍のようになるのではないかと心配しています(笑)。何せ、神出鬼没・八面六臂「バルサンのstaro」さんですから・・・。

私がyahooで暴れている時には「馬鹿が感染するといけないから」とROMだけされているのですが・・・(大笑)。

 
 

2008/02/15 00:52

Commented by 古森義久 さん

RAM さん

なるほど、私が彼の他の舞台での活躍を知らないだけなのでしょうね。
「密告」ありがとうございます。

 
 

2008/02/15 00:53

Commented by 古森義久 さん

misokatsu さん

貴重な情報をありがとうございました。
日本にとってのこの種の危機や繰り返し繰り返し、警鐘を鳴らすべきでしょうね。

 
 

2008/02/15 06:58

Commented by urara225 さん

FBIはたまーに中核派や革マル派のアジトを叩いている地味な公安とは比べ物にならない働きっぷりですね。日本も早急にスパイ防止法の整備をして、FBI並みの仕事をさせなければならないと思います。

三菱重工工場の火事や戦闘機のテスト飛行での墜落なんかは、早急に対処しなければならない問題だと思います。旧三菱銀行が創価の金庫番になる見返りに、グループ企業に妙な工作員を内に引き込んでいるんじゃないかと心配でなりません。

話かわりますが、日本の捕鯨糾弾キャンペーンなんかは、どうみても中共コネクションの日豪分断工作だと思うのですが、シーシェパードの活動資金は一体どこからでているんでしょう?グリーンピースにしてもかなりの資金力がないと船なんか調達できないと思います。

世界のマスメディアはあいかわらず日本の主張を黙殺していますが、私はこれに対して、日本の環境技術利権をしっかり共和党に守ってもらうことで対抗すべきだと思います。どうせほっといたら日本政府は日本人の血税をばら撒きながら日本企業の環境技術を中共にドーンッとプレゼントするくらいの芸当しか出来ません。環境技術においても原子力プラント会社のように日米合弁会社を立ち上げ、共通の利益として守り、中共に対し有効なカードとして仕立てるべきだと思います。パートナーは共和党の息のかかった企業から厳選し、世界の環境ビジネスのイニシアチブを握るべきです。ヘタレな日本だけでは中共に脅し取られるだけ!

 
 

2008/02/15 09:16

Commented by 花うさぎ さん

古森さん

200万アクセス、おめでとうございます。

国防の機密に携わる人間が個人的に中国人と接触したり結婚する場合は、そのポジションからはずす必要があると思います。

こんなことは法律改正などしなくてもすぐ出来ると思いますが?。

 
 

2008/02/15 09:40

Commented by haru さん

古森義久さん

200万アクセス
おめでとうございます。

いつも、楽しみにしながら拝見させてもらっています。
古森さんのブログは、私には、他情報では味わえない現場などの香りの伝わって来るブログだと思います。
他と一味違う
これからも、現場の香りと共に中道、普通、穏健な情報をよろしくお願いします。

 
 

2008/02/15 13:28

Commented by jess さん

古森記者。200万アクセス、おめでとうございます。
 このブログで、いろいろなことを教わりました。これからもよろしく。
皆さん、やはり「スパイ防止法」の制定は必要…と。

venomさん。そうです。シャカリキ…でした。ありがとうございました。

 
 

2008/02/15 14:54

Commented by 古森義久 さん

urara225 さん

中国に対しては、ここぞというときに強固に出るアメリカの対応を日本の福田政権の参考にさせたいですね。

 
 

2008/02/15 14:57

Commented by 古森義久 さん

hanausagi さん

ありがとうございます。

自衛隊への中国女性の結婚という手段での侵入は大変なもののようですね。
なんらかの防諜措置が欠かせないでしょう。

 
 

2008/02/15 14:58

Commented by 古森義久 さん

haru さん

日の丸つきで、お祝いの言葉をもらうと、とくにうれしいです。

これからも国際的にみれば、穏健で中道で常識的なことを書いていきたいと思ってます。

 
 

2008/02/15 14:59

Commented by 古森義久 さん

jess-kun さん

ありがとうございます。

スパイ防止の法律はネーミングが重要ですね。

 
 

2008/02/16 00:57

Commented by セアラ小太郎 さん

古森さん200万アクセスおめでとうございます。

忙しい中でのブログ更新と、そこに書かれている内容の濃密さには
いつも頭が下がる思いです。

これからも鋭く・的確な分析を交えたエントリーを楽しみにしています。

それにしても、日本は早く「スパイ天国」などという不名誉な汚名を返上してもらいたいものです。 

 
 

2008/02/16 01:36

Commented by 古森義久 さん

セアラ小太郎 さん

励ましをありがとうございます。

エントリーの時宜性と質を高めるべく、努力したいと思っています。

 
 

2008/02/16 01:39

Commented by 古森義久 さん

venom さん

ティファナに今回、行かれたとのこと、いまあの町はどんな感じなのですか。主要産業とか、人口とか、表面の印象だけで結構ですから、お手すきの際に教えてください。

 
 

2008/02/16 11:20

Commented by venom さん

To 古森義久さん
200万! 凄い、おめでとうございます。

>ティファナに今回、行かれたとのこと、いまあの町はどんな感じなのですか。主要産業とか、人口とか、表面の印象だけで結構ですから、お手すきの際に教えてください。

アメリカからメキシコに入った瞬間、その貧しさ、落差に驚きます。 まず道路が悪い。穴ぼこだらけ。 建物も汚く粗末。 ティファナは人が多いですね。 渋滞も多い。 アメリカ人ならパスポートも不要なので、ティファナの街中は手軽な異国情緒を味わおうとする観光客で一杯です。

地形は小山や丘が多いのですが、丘の斜面にぎっしりと手作りの家が密集しているのは壮観です。 いかにも素人がブロックを積み上げただけ、という建築ばかりなので、地震でもあれば一斉に倒壊するでしょう。
 
ティファナ郊外には、人件費の安さや税金などメキシコ政府の優遇につられて、日本企業も多数進出し、工場を構えています。 もちろんできた製品を、アメリカ合衆国の巨大市場で売るためです。 メキシコの関税フリー制度である、マキラド-ラ制度というのがあるそうですね。 そういえば韓国・サムソンの工場もありました。

すきあらばアメリカに不法入国してやろうというメキシコ人が大勢たむろしており、麻薬取引や警察へのワイロなどが横行し、治安は多少悪化しているらしいです。 だからそうした日本企業で働く日本人も、自宅はアメリカ側にあり、毎日国境を越えてメキシコへ通勤する人が多いそうです。

 
 

2008/02/16 15:38

Commented by kinny さん

以前、小生は自ブログに中国のスパイ話を書いたが、彼らの浸透が、決定的に要路の者や、経済界のステークホルダーから、取るに足らざるほどにありふれた人物に変わってきている傾向を確認している。

例えば商社の課長クラスなどである。ニュースでも、自衛官でも最下クラスがターゲットにされていて、初めのころは、本当だろうか、と報道のほうが疑わしかったものだ。

これらは、いったいどういうことを示すのか。
もう、すっかり情報吸収の体制に自信がある、ということなのか。

いや、彼らの意図は、まあいい。われわれは、われわれの総理に、中国の女工作員が秘書として張り付いていたことを思いだすべきであろう。

何度も言ってきたが、われわれの最大の敵は中国ではない。

 
 

2008/02/16 18:23

Commented by thinking さん

To kinnyさん
>何度も言ってきたが、われわれの最大の敵は中国ではない。
 本当に、そうだと思います。
 日本人に、日本の政治家に、獅子身中の虫が居るのだ。 日本は分裂しているというか、一般大衆の気付かない処で、獅子身中の虫が、売国的行為をして、日本を蝕んでいるのだ。
 

 
 

2008/02/16 20:37

Commented by 珈琲好き さん

古森さん
遅くなりましたが、200万アクセス、おめでとうございます。

中国のスパイ活動は確実に日本の官僚や政治家をしっかりと捕まえているでしょうね。中国への腰の低さが証明しているのではないでしょうか? やはり日本も「スパイ防止法」を作るべきでしょう。

問題は「現在の有力な政治家」に作る事が出来るのか・・・という問題のような気がします。

ただ・・・ご存知かも知れませんが元防衛庁官僚の太田述正氏が嘘か誠かわかりませんが米国CIAの実相を元記事を引用盛り沢山でブログで公開されていますが、この事を真実と見ると米国の諜報活動の実態も実に情けないことに成っているみたいです。

以下、各記事URL
http://blog.ohtan.net/archives/51121596.html
http://blog.ohtan.net/archives/51123614.html
http://blog.ohtan.net/archives/51124344.html
http://blog.ohtan.net/archives/51126023.html

 
 

2008/02/17 00:18

Commented by 古森義久 さん

venom さん

テイファナの現状を知らせてくださり、ありがとうございました。
そのお知らせから、ある部分は変わらず、他の部分はすっかり変わったという印象を受けました。昔は産業といっても風俗関連ばかりだったようです。
それがマキラドーラになっている(もしかすると、もうずっと以前からそうなのかも知れませんが)というのは、健全な方向への変化だと思います。
ただしその制度の下に進出した企業の多くが中国へ転進してしまった、という話も聞いたことがあります。

 
 

2008/02/17 00:20

Commented by 古森義久 さん

珈琲好き さん

ありがとうございます。

アメリカの防諜にも穴はあるでしょうね。
しかし日本よりましなことは確実だと思います。
まあ、基本的な国家観の違いが原因でしょうが。

 
 

2008/02/17 00:23

Commented by 古森義久 さん

kinny さん

「内なる敵」のご指摘、きわめて重要ですね。
みえない敵に悩まされ、ずっと追跡していったら、鏡に敵のイメージが映り、それは自分自身だった、なんて、くだらないホラーストーリーも他人事ではありません。

 
 

2008/02/17 08:28

Commented by venom さん

To 古森義久さん

>ただしその制度の下に進出した企業の多くが中国へ転進してしまった、という話も聞いたことがあります。

うーん、どちらが先なんでしょうね? 中国進出のメリットは安い人件費でしたが、最近は中国沿岸部も賃金が上がっているし、労働関連の法規・規則も厳しくなってきた。 かと言って、人件費の安い中国内陸部は輸送コストが高くつくし、安全性や利便性にも問題がある。

特に対米輸出を考える製品は、メキシコの方が圧倒的に運賃が安くつきますね。 だから中国進出していた日本の企業が、改めてメキシコを見直した、という話も聞きます。 

メキシコ労働者はラテン系のケンチャナヨ精神が強いのですが、2年くらいみっちり教育すれば、真面目に働くようになって、日本風の愛社精神も身について、積極的な職場改善にも取り組んでくれると言ってました。 これからどうなるか、先のことは分かりませんがね。

 
 

2008/02/17 16:54

Commented by haru さん

古森義久さん

米国の対中姿勢が友好的姿勢なのは、江沢民時代に軍事力を増強し本性を見せ始めた為に、鄧小平時代のように米国に対する協調路線に少し期待しての姿勢だと考えます。

台頭する中国は、台湾問題も含めて西太平洋とインド洋の制海権の確保を狙っての海軍力向上のスパイ活動ではないでしょうか。
米国の太平洋艦隊の排除が目的だと見るのが自然と考えます。

米国は中国の行動に警戒し備えていますが、問題なのは、わが国です。
現状を見ると何だか悲しい思いに成りますね。

 
 

2008/02/18 00:37

Commented by 古森義久 さん

venom さん

追加のご説明、ありがとうございます。

3,4年前にメキシコを訪れたとき、中国の膨張への懸念や反発が強いのに驚かされました。そういう現象はいまは変わったのでしょうか。

 
 

2008/02/18 00:39

Commented by 古森義久 さん

haru さん

中国の戦略意図が短期には台湾を攻撃してもアメリカが軍事介入しないようにすること、長期にはアメリカを東アジアから軍事的には撤退させること、だといえるでしょうね。
国防総省の研究なども、そう明記しています。

 
 
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