「名古屋場所を開催する」…伊藤座長、武蔵川理事長に聞く

　特別調査委員会の伊藤座長や日本相撲協会の武蔵川理事長ら、理事会と評議員会を終えた面々は、それぞれに複雑な表情を浮かべて記者会見に臨んだ。

　―理事会の決定事項は。
  伊藤座長「特別調査委員会の勧告通りに必要な処置を行うことで、名古屋場所を開催する」

　―野球賭博関与者への処分は。
  伊藤座長「懲戒手続きは早急に決めることはできない。７月４日に決定するので、それまでは自発的な謹慎を求める」

　―大嶽親方について。
  伊藤座長「本日退職届を出したが、受理していない。これから懲戒手続きを始める」

　―賭博に関与した他の協会員について。
  伊藤座長「時津風親方、琴光喜も懲戒手続きを始める。それ以外の力士への謹慎措置として、名古屋場所は休めと勧告している」
  武蔵川理事長「琴光喜は理事会で『全くやっていない』とうそをついていた。厳しい処分が下ると思う」

　―謹慎の期間は。
  伊藤座長「７月４日の評議員会の後から、名古屋場所の終了まで。その方法と内容は７月２日に議論する」

　―謹慎以外には。
  伊藤座長「当協会として独自に減俸処分を下し、連帯責任を取ろうという話になった」

　―謹慎が解けた後の進退について。
  武蔵川理事長「とにかくこれを全部解決するまでは全力を尽くしたい」

　―部屋の力士が関与した責任を感じているか。
  武蔵川理事長「指導者として大変反省をしている。二度とこういうことがないよう、より厳しく指導していきたい」