NHK沖縄県のニュース　沖縄放送局

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核密約で国が県に回答

核兵器を積んだアメリカ軍の艦船の日本への立ち寄りを容認する広い意味での密約の存在が明らかになりましたが、外務省は過去に核を搭載した艦船が沖縄県内に寄港したかどうか確たることを伝えるのは困難だと沖縄県に回答しました。
核兵器を積んだアメリカ軍の艦船の日本への立ち寄りをめぐっては、外務省の有識者委員会が、ことし３月、日米双方にこの問題をあいまいなままにしておくという「暗黙の合意」があったとして、広い意味での密約が存在したと結論づけました。
これについて、沖縄県は６月９日、これまでの対応などを明らかにするよう、外務省に照会し、６月２５日に、外務省から回答書が送られてきたことを、２８日公表しました。
それによりますと、外務省はアメリカが核政策を見直した１９９２年以降は、核兵器を積んだ艦船の立ち寄りはないとしています。
しかし、それ以前については、現時点で調べ直すことが難しいことから、「県内に寄港したかどうか確たることを伝えるのは困難だ」と回答しています。
沖縄県の又吉進知事公室長は「県民に不安を与えないようにするため、政府は最大限、情報を公開するとともに県に対してより詳細な説明をすべきだ」としています。

06月28日　18時46分

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