猛暑日　今年初は北海道　足寄で３７．１度

　暖かい風が流れ込んだ北海道では２６日、足寄で３７．１度を記録するなど１５地点で、気温が３５度以上となる「猛暑日」となった。猛暑日となるのは今年になって全国で初。道内で６月に猛暑日を記録したのは、８０年６月７日の足寄（最高気温３５．４度）以来、３０年ぶり。札幌も３１．３度と、今年初の「真夏日」（３０度以上）となった。道内は２７日も厳しい暑さが続く見込み。

　道内で猛暑日を観測したのは、０７年以来３年ぶり。日本気象協会北海道支社によると、モンゴルにとどまっていた暖かい風が流れ込んできたことに加え、オホーツク海側や十勝地方では大雪山系の山を越える南西の風がフェーン現象を起こしたことから、道東部の内陸を中心に気温が上昇したという。

　北見では過去最高（９４年８月７日）に並ぶ３７度となり、３２．１度の根室では６月で初めての真夏日に。３６度まで上がって６月の最高気温を３０年ぶりに更新した帯広などでは、子どもたちが噴水で水浴びする姿が見られた。

　中標津町計根別では午前１１時４０分ごろ、草取りをしていて気分が悪くなった男性（５６）が中標津病院に運ばれた。熱中症とみられ、意識が悪化したことから、ドクターヘリで釧路市立病院に搬送された。

　幕別町忠類古里の牧草地では午後４時２０分ごろ、近くに住む農業の岩谷史人さん（４７）が乗っていた農機具「ロールベーラー」から出火し、約６００平方メートルの牧草を焼いた。帯広署によると、牧草を巻き取っていたロールベーラーの歯車が高温になり、油圧オイルに引火したらしい。同署は「通常は火災が起きるほど高温になることはなく、猛暑の影響もあったのではないか」と話している。また、別海町でもロールベーラーなど農機具を焼く火事が２件あった。【木村光則、本間浩昭、田中裕之】

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