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予想以上に反応が大きすぎたことと、勢いがまずい方向に行ってるので

予定より早いのですがネタばらししておきます。

まず最初に。私が40過ぎのオッサンというのは本当です。

・・・じゃなくて、私が書いた記事は「釣り」です。ですが実話です。

どういうことかというと、これは父から聞いた話なのです。

つまりあの話は「父から見た現在の介護現場」ということです。

最近話題になった「戦争の体験談を語るわ」のまねです。

注意して呼んでいただければわかるかと思いますが、

元の記事には祖母の話は出てくるが、父の話も母の話も出てきていないはず。

ほかにもこの話ってガセじゃね？と疑って読めば

所々に「アレ？」って思うところがあると思うので探してみてください。

しかし、どうもあんまりネタとして受け取ってくれる人がいなかったようで少し残念。

どうやら「戦争の体験談～」と比べると、文章があまりにむちゃくちゃだったため、

逆に「書き手はバカ＝取り繕う脳みそもない＝つまりこれは真実」で皆さん納得されてしまったようです。

あともうひとつ気になったのですが、ろくに考えずに

自分の主張にひきつけて老人叩きをしたがる人が多い様子でした。少し危険な印象です。

この文章を書いた目的

２つあります。

１つ目は、老人介護や医療について関心を持ってもらうこと。

正直いってこの文章で書いたことには勉強不足の父による大きな誤解があります。

できることならば、「ここにはウソが書いてある！」

「俺が本当の情報を書いてやんよ！」というようなはてブで示してほしかった。

自浄能力ではないですが、「はてなの集合知を見せてやんよ！」という展開を期待していた。

ところが実際には

・「はてなに集う奴らって、こんなのばっかだな」という記事を書いた人にように

　書き手の人格を問題にして中身をまともに読もうとしなかったり

　（とはいえ、後で書きますが、あの文章からダメな人格を読み取っていただけたなら、第二の目的は達成されている）

・「老害を叫ぶ人が老外になる理由　老益な人になるためにすべきこと」などといって

　ライフハックのようなミクロの単純な図式に落とし込もうとする人ばかりが集まってしまいました。

これは正直とても残念です。

私はこの記事を疑ってほしかった。ミクロ面ではなくてマクロ面で興味を持ってほしかった。

よく考えてみてください。

こんな支離滅裂な主張をする人がいたら、その人のことを信じられますか？

最初こそ体験に基づいた事実を語っていても、

そこから派生するトンデモな一般論は信じてはいけないのです。

とはいえ、こんな残念な結果になってしまったのも、

私の2つ目の目的がよこしまであったからかもしれません。

２つ目の目的は父に代表される団塊世代を馬鹿にすること、彼らに対する警戒を強めることでした。

団塊世代はみんなこんなやつばっかとは限らないと思いますが、

父は京大卒、アメリカの大学に留学し、最終的に上場企業の事業部長まで出世した人ですから

団塊の中でも特に「労害」と読ぶにふさわしい人だと思います。

「労害」と呼ばれる人間がどういう考え方をしているのかを知ってもらいたかった。

この話は父の話をどうでもいいところまでそのまんま記録したものです。

父の言うことがいかにいい加減で自分勝手であるかというのを忠実に再現したかったからです。

父は64歳。まさしく団塊世代なのですがこの人はいつも言うことがおかしい。

いつもで出しはまともっぽいことを言います。非常に雄弁です。

でもしゃべっている間にだんだんむちゃくちゃになり、

最後は自信のなさを補うためか、とにかく自分が正しいんだ、って話になります。

だんだん他人を見下したような、自分を哀れむような話になります。

父はいつも老人たちは学がない、俺のほうが正しい、といつも口癖にしているのですが、そういう彼もろくに本を読まない。

繰り返しますが、父の主張は、自分の体験に基づいたものです。

彼が自分で見聞きし、現場の人とコミュニケーションをする中で感じたことです。

だから、本ではわからない真に迫る部分もあるでしょう。

学者さんにが見落としている真実をつかんでいるかもしれない。

しかし、あくまでも父の話は素人理論なのです。

父の主張の正しさは、父の体験した範囲の外では成り立つかどうかわからないのです。

・「暇な老人たちが暇つぶしに医者に通うこと」が社会福祉費の問題なのか？

・「高額医療制度」による負担は高齢者だけの問題なのか？

・介護ホームの問題は父のいる場所だけの問題なのか？それとも日本全体の問題なのか？

こういったことは調べてみないとわからないのです。

ところが父は、なまじっか自分が体験したものだから、自分の正しさを疑わない。

現場のいっこを見たくらいで問題がすべてわかって解決法もわかれば苦労はしない。

でもそれを疑わないのです。

こういう人が事業部長とかやってる会社が今後20年生き残っていけるんでしょうか？

こういう人たちの意見にすりよってる政治が20年後も機能するでしょうか？

私は大いに疑問です。

だから、この記事と縁があった人は、父の素人理論を呼んで勝手に結論を出すような危険なまねをしないでほしい。

ちゃんと、自分に関係があることだと思って、本を読んだり、ボランティアを通して介護の現場を見るなりして

自分なりの考え方を培ってほしいと思うのです。一人でもそういう人が出てくれることを望みます。

そうしないと、今後20年は、うちの父みたいなどうしようもない人が

正しいことをしてるつもりでますます世の中をだめにしていくと思っているからです。

父に限って言えば、自分ごとじゃない限りは正論ばっかり口にして常に偉そうにしていますが

いざ自分のことになったら言い訳か逆切ればっかりして意地でも譲りません。どこまでも自分がかわいい人です。

この人たちを相手に、今後の社会福祉政策を考えないといけないのです。

私たちは相当相当しっかりしなければ、彼らにつぶされるという危機感を持つべきです。

全体主義のあおりみたいになってしまいましたが、彼らを排斥しろというつもりではありません

ただ、あんまり彼らの顔色伺ってばっかりではいけないということは断言できる。

海外脱出は真剣に考えたほうが良いと思ってます。少なくともその可能性をちらつかせて

どこまでも自分の思い通りにならないと気がすまない彼らから譲歩を引き出せないと、本当にやばいです。

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