東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 6月4日の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

沼田の元高校教諭・林さん 自作紙芝居の初作品展 48作品700枚展示

2010年6月4日

作品展示会場で紙芝居を実演する林さん=沼田市の菊屋紙店ギャラリーで

写真

 自作紙芝居の実演で子どもやお年寄りを楽しませている沼田市上原町の元高校教諭、林三郎さん(70)の作品展が七日まで、同市下之町の菊屋紙店二階ギャラリーで開かれている。市内で二十六、二十七の両日に開かれる全国規模の「紙芝居サミット」を前に企画した初の作品展で、林さんは「サミットのPRと盛り上げに役立てば」と話している。

 展示されているのは「桃太郎」や「かぐや姫」など日本の昔話、「注文の多い料理店」や「セロ弾きのゴーシュ」など宮沢賢治の作品、世界の童話など計四十八作品で、絵は合わせて約七百枚。

 林さんの作品は一般的な紙芝居の絵画に比べて一回り大型のサイズ(縦約四十センチ、横約六十センチ)で、水彩画が中心だが、パステル画やアクリル絵の具を使った作品もある。入場は無料。要望があれば会場で実演も行う。

 地元の民生委員も務める林さんは「子どもたちに喜んでもらいたい」と三年前から紙芝居の制作を始めた。これまでに市内の老人ホームや学童保育所、小学校、公民館などで四十回以上、紙芝居を実演している。

 林さんは「単純明快な言葉とシンプルな絵画で人の感情が伝えられるのが紙芝居の魅力。これからも多くの人に感動を与えられる作品を作り出したい」と意欲的だ。

 紙芝居サミットは十五回目で、県内での開催は沼田が初めて。首都圏を中心に全国から約二百人の紙芝居愛好家が集まり、会場の市保健福祉センターで絵本作家や紙芝居画家を講師に研修会を開く。 (山岸隆)

 

この記事を印刷する