(cache) 国連に子どもの権利委員会や日本ユニセフのことを聞いてみたら

国連に子どもの権利委員会や日本ユニセフのことを聞いてみたら



ことの始まりは2chで見つけたあるカキコ。
皆様もご存知の通り、2chの書き込みって真偽不明、玉石混交だったりするのですが、
そのレスについては名指しされてる団体の動きとも一致してたりして、貴重な内部情報の匂いが。
それによれば規制派がかなり滅茶苦茶な内容を吹き込んできたフシがあるとのことで、
会議の議事録を入手するための手段と、ついでに日本ユニセフのこともお聞きしてみようと、まずは国連広報へ。
職員様 「国連広報室です」
てん 「もしもし。てんたまと申します。えっとですね、子どもの権利とかそちらのことについてお伺いしたいんですけども」
職員様 「子どもの権利についてのお問い合わせですかね?」
てん 「そうです」
職員様 「はい、えっと。そうすると情報はどんなものをお求めですか?」
てん 「情報もそうですが、あとちょっと質問とかも」
職員様 「あ、かしこまりました。少々お待ち頂いてもよろしいでしょうか」
ここで保留音。国連の広報室だし、子どもの権利委員会のことはどこかの部署が扱ってくれてると期待しながら応答を待ちます。
それにしても、保留時の音楽って変わりばえしないよねー。
電話取材ばかりしてるとさすがに飽きてきます。落ち着かせが目的ならBuddha Barとかいいのに・・。
(Buddha Barは外国のヒーリングミュージックのグループです)
職員様 「大変お待たせしております。そちらに関しては同じ国連でUNドキュメンテーションサービスというものがございまして、そちらにお問い合わせ頂けましたら詳しく教えてもらえると思うので」
てん 「えと?」
職員様 「UNドキュメンテーションサービス。よろしければ電話をお伝えしますので」
電話切った後で気づきましたけど、UNって国連の略なんですね。
というわけで、詳しくというのに期待しつつ、教えて頂いた番号をプッシュ。
福島様 「はい。国連広報センターUNドキュメンテーションサービスです」
てん 「てんたまと申します。子どもの権利関係がここだということをお聞きしたんですけども」
福島様 「はい」
てん 「まずですね、子どもの権利というとユニセフさんをよく聞くんですけども、本家のユニセフさんと日本ユニセフさんはどのような違いがあるんでしょうか」
福島様 「ちょっと少々お待ち頂けますか? すみません」
ここでまたも応答待ちに。電話の相手は男性に代わります。
職員様2 「あ、もしもし。ユニセフについてのお問い合わせですか?」
てん 「はい」
職員様2 「あのー、ユニセフは日本に事務所を構えていますけれども、これは国連本部の駐日事務所」
てん 「つまり日本に駐留してるということですね」
職員様2 「はい。で、お尋ねの件は?」
てん 「あの、ユニセフというと本家というか国連のユニセフさんと、日本ユニセフというとことありますよね」
職員様2 「えっと、ユニセフ協会のことをおっしゃっておられますよね。ユニセフ協会はNGOさんで、ユニセフをサポートする団体なんです。民間団体
てん 「民間団体ですか。ということはセーブ・ザ・チルドレンとか、他にもあるわけですけど」
職員様2 「ええ。そういう民間団体
てん 「民間団体の一つということですか」
職員様2 「はい。ユニセフをサポートするということで、作られている組織、民間団体
民間という単語がやけに強調されてるのが気になります。
露出度、本家の代わりっていってもいいくらいなんだよねー。
気のせいかもしれませんけど、どうも他のNGOと扱いが。
てん 「そういうことなんですね。セーブ・ザ・チルドレンも同じなんでしょうか?」
職員様2 「セーブ・ザ・チルドレンというのはまた別の目的がありますよね。ただ単にユニセフをサポートするというだけじゃなくて、独自ミッションがあると思うんです」
てん 「そうなんですか」
やってることはあんまり変わらないように見えるんだけど。
というか、ユニセフのサポート“だけ”が目的なら、あそこまで規制に邁進しなくてもいいのになぁ・・
職員様2 「ということでよろしいでしょうか」
てん 「その、そういうことだとユニセフファミリーというのとはまた違うんでしょうか」
職員様2 「えっと、ユニセフについてはそれぞれ、日本ユニセフ協会さんにお尋ねになった方が、きちんとしたことがお答え頂けると思うんですけど」
てん 「そうなんですか。あと、赤い羽根募金というのをよく聞くんですけど」
職員様2 「えっ? それはまた違った民間組織ですよね」
てん 「知りませんでした。日本ユニセフとも違うところなんですね」
職員様2 「はい」
後で調べてみたら、中央共同募金会というとこだったのですねー。
相変わらず訳のわからない勘違いをしてる私・・・
なんにしろ、ユニセフ絡みの質問に答えてくれそうなところが見つかったと思い、さらに質問を続行。
てん 「あの、国連のユニセフさんは非実在の系統ありますよね、漫画とかアニメとか」
職員様2 「えっ? 何漫画ですか?」
てん 「何漫画というか、東京都なんかが今結構それでもめてましたけど、つい最近まで」
ここでしばらく沈黙。ただ、ログで見てみると、すごくわかりにくい説明しちゃってますよね。
結局ここでは意味は伝わらず、以下のような流れに。
職員様2 「ちょっとわからないですけど、二つの組織の違いというのは今私が申し上げた通りで、公的機関かあるいは民間かということで、それぞれの活動についてはそれぞれの機関に・・聞いて頂けないでしょうか」
てん 「ということは国連のユニセフさんというのはここじゃないんですね」
職員様2 「ええ。ここは違います」
てん 「えっと、どうやったら連絡取れるんでしょう?」
職員様2 「あ、ユニセフの事務所ですか。HPでご覧になるとユニセフの番号というのが出てくると思うんですが」
うーん。実は事前に探してたのですけど見つけられなかったんですよね・・・
てん 「その、国連広報の番号しか見つからなくて」
職員様2 「そこにリンク集というのが入っていて、リンク集を開いて頂くと、電話番号とか沢山載っているんですけどもね」
てん 「そこに本家、国連のユニセフさんの番号もあるわけですか」
職員様2 ああ、あります。リンク集に
この後で見てみたら、確かにありました。
質問の方はここでやっと、この課に来た本題である“子どもの権利委員会”のことを持ち出し。
ここまでちょっと、ユニセフの方と質問をまぜこぜにし過ぎたかも。
てん 「あとですね、スイスのジュネーブで国連の子どもの権利委員会というのの会議がちょっと前に開かれてたと思うんですけども、これの議事録の入手をお願いしたい場合、どこの部署になるんでしょうか」
職員様2 「それもあの、HP上で今全部掲載されているので、多分・・・ユニセフ・・・あーでも、違うかな・・・・・・子どもの権利条約・・・」
詳しく教えてもらえるということだったのですが、この分だとダメっぽい?
職員様2 「あの、子どもの権利条約のページを開いて・・・ああ、じゃあ後でアクセスの仕方をお知らせいたしますので、アドレス、eメールアドレスかなんかを伝えて頂けますか?」
てん 「あ、はい」
ということで、返答メールを待つことに。
メールの方はきちんと頂けたのですが、子どもの権利委員会は日本語の窓口がないみたいです(リンクは後で掲載)。
英会話はさすがにね・・・

そのため、とりあえずは番号の見つかったユニセフの方にアプローチ。
こちらで議事録も入手できるかもしれませんし。
寺沢様 「ユニセフでございます」
てん 「てんたまと申します。あのー、ユニセフさんと日本ユニセフさんというのがちょっとどういう風な違いがあるのかといったあたりをお聞きしたいんですけども」
寺沢様 「あ、はい。えーと、私どもユニセフ東京事務所は基本的に日本政府に対して寄付金の活動をお願いする形の活動を行っておりますので、皆様からの募金は直接こちらでは頂いていないんですけれども。日本ユニセフ協会の方が、あの、民間の皆様からの窓口ということで寄付を頂いている、そういう役割分担になっているんですが」
てん 「そうすると、本家のユニセフさんは政府とやり取りしてるということですか」
寺沢様 「そうですね。日本と韓国の政府を管轄しておりますので、ODAによるユニセフの活動へのご支援ということに対しての働きかけを行っております
てん 「そうなんですか」
驚いたことに、民間からの募金は同じ“民間”組織である日本ユニセフが一括してしまってるということみたい。
イナズマイレブンとかも、それであっちに行っちゃうんだ・・。
なんで日本ユニセフばかりなのと思ってたら、まさか民間から受け取る気が本家の方になかっただなんてね。
今から思えば、UNドキュメンテーションの方が民間を強調してた理由もこの辺にあったのかも。
てん 「それですと、ユニセフファミリーっていう言い方はどういう風になるんでしょうか」
寺沢様 「あ、そうですね、日本ユニセフ協会というのは国内委員会という位置付けなんですけれど、世界の先進国36ヶ国にそういう日本ユニセフ協会に当たる国内委員会というのがありまして、そこを通してご寄付を頂くという仕組みになっていて、で、日本ユニセフ協会自体も、あの、ニューヨークのユニセフの本部と協定を結んでおりまして、その協定に従ってご寄付を頂いたり活動というのをすすめているんですけれども」
てん 「日本ユニセフさんが、本家ユニセフさんのニューヨークの方と? 結んでる?」
寺沢様 「そうです、もちろん。はい」
えっと・・それだとですね・・・国内委員会とかいうのに相当するみたいだし、まさかNGOといっても実質は準公的機関とか?
ええええーっ
てん 「じゃあ、他のNGOとちょっと違ってくるということです? セーブ・ザ・チルドレンとか」
寺沢様 「あの、そうですね、それぞれ皆さん色んなやり方をされてるとは思うんですけれども、日本ユニセフ協会の場合はもちろんきちんと本部の方とやり取りをしながら活動を進めていきますので。ま、単体としては財団法人という形をとってはおりますけれども、ユニセフファミリーというのはそういう意味で使われて頂いてます
てん 「そういうことだったんですか・・」
寺沢様 「はい」
・・自称じゃなかったんだ、アレ。
つまり民間相手には民間という顔をして、公的機関相手には準公的機関としての実状を発揮してるってこと?
NGOとしては権限が異常に強い理由がこれで飲み込めたけどさ・・・。
ただそれだと、本家ユニセフは規制に対してどちらの立場で動いてるの?
てん 「ところで、本家ユニセフさんは、その、最近東京都なんかで結構問題になった非実在の児童、漫画とかアニメとかの。あれについてはどういう風な考えでいらっしゃるんでしょうか」
寺沢様 「えっと、ユニセフ全体としてっていうことですか?」
てん 「ええ。とりあえずユニセフさんの日本事務所としてでもいいですけど」
寺沢様 「えー・・・・あの、日本ユニセフ協会で進めている、活動についてということですか?」
てん 「いえ、その、そうじゃなくて、日本ユニセフさんの方は窓口ではあっても別団体ではあるんですよね?」
寺沢様 「そう・・ただ、あの、民間の皆様とのやり取りは基本的にユニセフ協会の方でやらさせて頂いているんですけれども」
うーん・・・なんか雲行きがイヤーな方へと流れて行ってません?
てん 「そうすると、あの、諸外国、たとえば今回の子どもの権利委員会でもちょこっと出たみたいですけれど、漫画とかをどうするのかっていう部分については、本家ユニセフさんはどちらの方で活動されているんでしょうか。規制が必要か、それともそこはやっぱり被害に合う児童がいるわけではないからそれはまたちょっと違うんじゃない?っていうのと」
寺沢様 「あー・・ちょっとお待ち下さいね。すみません」
そして保留中へ。ただ、本家と日本ユニセフは思ってたよりもはるかにしっかり結びついてる感じなんですよねー。
とりあえず回答を待ちましょ。
寺沢様 「もしもし。ごめんなさい、大変お待たせしてます。今ちょっと広報の者に確認しているので、もう暫くお待ち頂いていいですか」
てん 「はい。あ、それとまた別件なんですけれど、先日スイスのジュネーブで国連の委員会、そこに子どもの権利委員会の会議もあったと思うんですけれど、ユニセフさんって参加されてますか?」
寺沢様 「えっと、ジュネーブであった子どもの権利委員会」
てん 「ええ。もし参加されてるのでしたら議事録が手に入れられないかなと思うんですけれども」
寺沢様 「ああ。はい、ちょっとそれも合わせて。お待ち下さいね」
ここで議事録も手に入ったら楽なんだけど。ま、希望を抱くのは自由ですし。
寺沢様 「もしもし。お待たせしてます。広報に確認いたしまして、もちろんユニセフの活動全体という意味では、子どもの利益のためにということで活動しているんですけれども」
てん 「はい」
寺沢様 個別の、児童ポルノとか今教えて頂いた子どもの権利委員会の関係は、今あの、日本ユニセフ協会の方に一任してやってもらっているような形なので、ユニセフ協会に聞いて頂くと、より詳しい情報がお伝えできると思うんですけれども」
てん 「そうなんですか・・・。ということは、そこはあまりタッチされていない、一任していると?」
寺沢様 はい
ショック。日本ユニセフは実質本家から全権委任を受けているような状態ってことみたい。
本家の代わりに出ずっぱりなわけです。

席に戻ってきてTLで、日本ユニセフを避けて通れないかもと報告したら、
フォロアーさんから可能なら別の組織を当たった方がとの忠告が。
なので、次の日の再突撃は外務省に。
職員様3 「外務省でございます」
てん 「てんたまと申します。国連の子どもの権利委員会の担当部署につないで頂きたいんですけど」
職員様3 「あ、はい。少々お待ち下さいませ」
例のカキコでも外務省は会議に参加してたというし。
もらえるかどうかは別でも、話くらいはできそう。
岩崎様 「もしもし。お電話代わりました」
てん 「てんたまと申します。国連の子どもの権利委員会のことでお尋ねしたいんですけれども」
岩崎様 「あの、失礼ですけれど、個人の方として、今ご質問をされてるんでしょうか。メディアとか取材の場合は、一度こちらでお掛け直しするということにしておりまして」
てん 「そうなんですか。あの、運動というのはどちらに入るんでしょうか」
岩崎様 「あー、その、市民運動みたいな」
てん 「はい」
岩崎様 「そうですね、もし対外的にお話する内容を報告して頂くということであれば、やはり一度折り返させて頂いた方がよろしいですけれども」
なるほど、運動者ってメディア側の扱いなんですね。
確かに週に2箇所くらい取材してるしなー。
てん 「わかりました。えっと」
岩崎様 「あ、それでですね、子どもの権利条約の関連については財団法人の日本ユニセフ協会の方に国内での活動を委託しておりまして。ユニセフとユニセフ協会は協力というか協定を正式に結んでいる関係なものでございますから」
てん 「そうですか・・」
岩崎様 「ええ。ちょっとユニセフの東京事務所というのが子どもの権利条約を詳しくフォローできるような人員の体制が組まれていないので、詳しいことをお答えできないんですけれども」
外務省の方も日本ユニセフに一任ということで、実質この辺りは日本ユニセフが好きにできる状態?
しょーがない。日本ユニセフのことは後で考えるとして、とりあえず議事録だけでも。
岩崎様 「その、スイスのジュネーブで子どもの権利委員会の会議があったと思うんですけれども、ちょっと前に。その議事録が入手できないかなということでお電話したんですよ」
岩崎様 「はぁ。・・そうですね、それも含めて財団法人のユニセフ協会の広報室の方にお問い合わせ頂いた方がよろしいかと思うんですけれども。そこは子どもの権利委員会の方もフォローしておりまして。今日も担当者とその話をちょっとしてきてるので
てん 「そうなんですか。つまり日本ユニセフさんが日本の窓口なわけですね、子どもの権利委員会の」
岩崎様 ユニセフ協会ですか? はい、はい
てん 「わかりました」
ということで、子どもの権利委員会絡みのことを探る上では、日本ユニセフは避けて通れない壁ってことみたい。
それにしても日本ユニセフの権限がうちらが思ってるよかずっと強いというのは規制反対派にとっては頭痛いところです。
半分公的機関だもんねー、ここまで来ると。

ところで、子どもの権利委員会のことで日本ユニセフが何か動いてる感じなのが気になります。
次の調査で探れるかなぁ・・
さて、今回のてんたまレポは以上です。
おつきあい頂きありがとうございました。
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