国内での日本代表フィーバーに岡田監督が満面の笑みを浮かべた。０２年の日韓大会並みに盛り上がっていることを伝え聞くと「僕はまったく情報を知らないから」としながらも「やっていることが結果的にそうなっているのはうれしい。幸せなことだと思う」と表情を崩した。

　５月２４日の韓国戦に完敗し、犬飼会長に進退伺を申し出た指揮官。それからちょうど１カ月後のデンマーク戦に完勝し、１次リーグ突破を決めた。その試合は深夜３時３０分キックオフながら平均視聴率が３０％を超え、世間の注目度が異常なまでに増していることを物語った。「ベスト１６突破が壁？僕にとっては初戦からずっと壁。今はパラグアイに勝つことだけに集中している」。周囲の期待を背に受けて、指揮官は日本史上初のベスト８進出へ全力をそそぐ。

[ 2010年6月28日付 ]