拉致“モンゴル政府と連携を”
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拉致“モンゴル政府と連携を”

6月25日 16時40分

拉致問題解決への協力を求めるためモンゴルを訪れていた拉致被害者の家族が25日に帰国し、「日本政府にはモンゴル政府と連携して解決に向けた取り組みを進めてほしい」と訴えました。

拉致被害者の家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんと、増元るみ子さんの弟の照明さんは、今月21日から、北朝鮮と関係が深いことで知られるモンゴルを訪れ、政府の幹部や国会議員と面会して解決への協力を訴えました。この中で、モンゴル外務省のガンボルド・アジア局長は、家族の訴えに対し、「拉致問題について研究しながら日本政府と協議し、対応に当たっていきたい」と答えたということです。また、拉致問題をテーマにした講演会にも出席し、北朝鮮による拉致の深刻さや家族の活動への理解を求めました。25日に帰国した2人は、成田空港で記者会見し、飯塚さんは「日本政府にはモンゴルと連携を強めて確かな情報を集めるとともに、日本の姿勢や方針をしっかり伝えて解決に向けた取り組みを進めてほしい」と話しました。また、増元さんは「モンゴルの国会議員や国民の多くが、仕事などで北朝鮮と行き来しており、さまざまな情報が入りやすい状況だとわかりました。今回の訪問で拉致問題への理解が広がっていくのではないかと期待を持ちました」と話しました。