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【大相撲】

「琴光喜はクビ」座長が示唆 28日にも角界初の除名へ 

2010年6月26日 紙面から

 大相撲の野球賭博問題で、大関琴光喜(34)=佐渡ケ嶽部屋=が早ければ28日にも日本相撲協会の罰則では最も重い除名処分となる可能性が出てきた。外部有識者による特別調査委員会が25日、東京・両国国技館で会見し、座長の伊藤滋委員(78、早大特命教授)は私見として「一番のクビだよ! 琴光喜は調査するまでもない」と明言。28日に東京で緊急理事会、評議委員会が開催されるため、早ければこの場で角界初の除名処分が下される。

 琴光喜が、一連の野球賭博問題で最初の処分者となる可能性が大きくなった。琴光喜は常習性が高く、野球賭博の中心だったとみられる。27日には特別調査委第2回会合が予定されている。この日、伊藤座長は「琴光喜についても議題になるのか」と報道陣から問われると、「当然やるよ。一番のクビですよ! 琴光喜は調査するまでもない。テレビや新聞の報道をみればわかる!」と、除名を示唆した。

 除名となれば、全親方と力士・行司からなる評議委員会(総数111人)の開催が必要だ。出席者の4分の3以上が賛成すれば、適用される。同委員会は、28日に緊急理事会と評議委員会の開催を求めた。この場で、琴光喜に野球賭博の処分第1号となる除名が下される可能性が大きい。

 時津風部屋力士暴行死事件の親方、大麻事件の露鵬、白露山、若麒麟。これまでの不祥事でも、処分は解雇だった。1929年に現行の寄付行為が定められて以来、これまで除名処分はでてないが、琴光喜が初の除名処分となりそうだ。

 調査委員会はこの日までに、野球賭博に関与していると当初申告した29人の事情聴取を終えた。弁護士の望月浩一郎委員によると、琴光喜は上申書を警察に提出したため、この29人の中には含まれていないという。「彼は29人に入っていないので、調査チームの対象になっていない」と話す一方、「(名古屋場所の)休場は決まっているが、彼もやる」と今後、琴光喜から事情聴取することを明かした。

 

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