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【大相撲】

番付発表延期 戦後初 28日の琴光喜らの処分見守る

2010年6月27日 紙面から

 日本相撲協会は26日、陸奥生活指導部長(元大関霧島)らが記者会見し、28日朝に予定していた名古屋場所の番付発表を延期すると発表した。野球賭博問題に対する臨時理事会・評議員会が、同じ28日に東京で開催されるため。初日13日前の月曜日に行うことが恒例となっている番付発表が延期されるのは戦後初のケース。名古屋場所を開催するか否かが正式決定される7月4日以降となる見込みだ。

 場所の到来を告げる番付発表。野球賭博問題を抱える相撲協会は、それを直前になって延期するという不名誉な歴史を刻んでしまった。

 相撲協会広報部・特別調査委員会の定例会見に臨んだ陸奥部長は「28日は理事会と評議員会を(臨時で)開催するため、番付発表は延期します」と発表した。同日の臨時理事会・評議員会では、野球賭博関与を認めている大関琴光喜らが除名処分となる可能性が既に浮上している。

 番付発表が延期されるのは戦後初のケース。1970年1月場所からずっと初日13日前の月曜日に行われてきた恒例行事だった。「経験がありませんので、大変責任を感じていますし、協会全体として大変なことだと思っています」と陸奥親方は声を振り絞った。

 ただ、同席した望月浩一郎弁護士は「名古屋とリンクしていないと思ってもらって結構です」と番付発表延期と名古屋場所開催は別問題だと語った。

 番付発表は力士にとって大事な節目だ。十両に昇進したのであれば、けいこまわしが黒から白に変わる。大部屋を卒業して個室が与えられる。延期されるのであれば、それらの特権が持ち越される場合もある。新三役や新入幕した力士は晴れの記者会見が恒例となっているが、それも延期されることになる。

 28日午前6時が番付の解禁。すでに、約50万枚の番付表が愛知県体育館に運び込まれているのだが、新たに日程が決まるまではお預け。仮に解雇者が出た場合も、刷り直しはしない方針だ。

 

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