家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の問題で、農林水産省と宮崎県は24日、発生農場にいて殺処分の対象となった約19万9千頭の家畜をすべて殺処分し埋める措置を終えたと発表した。感染や感染疑いによる殺処分対象家畜はこれでゼロになり、ワクチンを接種して発症していない約3万頭の殺処分を残すのみとなった。
また、感染経路などを調べる専門家による疫学調査チームの会合が同日、農水省で開かれ、感染集中地域から離れた場所で起きた「飛び火」感染について、「動物や飼料を運搬した車が関与している可能性がある」との見解をまとめた。農水省によると、同県西都(さいと)市で今月10〜13日に感染疑い例が確認された2農場の場合、その1週間ほど前に同じトラックを使って感染が集中した都農(つの)町の食肉処理場へ牛を運んでいたという。。