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《宮崎選挙区》ポスターなし・集会自粛…静かな公示

2010年6月25日0時1分

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写真:消毒用の消石灰がまかれた事務所前で出陣式をする候補者=24日、宮崎市、溝脇正撮影消毒用の消石灰がまかれた事務所前で出陣式をする候補者=24日、宮崎市、溝脇正撮影

 家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の被害が続く宮崎選挙区(改選数1)では、発生地域を中心に異例の「静かな」選挙戦が始まった。

 24日朝。自民現職の松下新平氏(43)の出陣式があった宮崎市内の神社では、駐車場の入り口近くに消毒マットが置かれた。消毒車2台も待機した。

 県選挙管理委員会は公示前、各陣営に「握手の自粛」や「選挙カーから降りないこと」などを要請したが、松下氏に手をさしのべる支援者も。「求められれば、しないわけにもいかない」。松下氏は握手に応じ、次の街頭演説に向かう前には、消毒剤で手を洗った。

 「到着が遅れて申し訳ありません」。民主新顔の渡辺創氏(32)の陣営幹部はこの日午後、日向市で候補者を待つ支持者に頭を下げた。遅刻の原因は選挙カーの消毒だった。

 川南など6町の全域と宮崎市など4市の一部では、感染拡大を防止するためにポスター張りもやめた。名前も顔も売り込めない。民主県連は選管に、ポスター張りを代行してくれるよう求めたが、認められなかった。陣営幹部は「知名度が低い新顔にとって不利になった」。

 共産新顔の馬場洋光氏(41)の陣営も、大きな集会は自粛し、発生農場付近で名前を連呼しないなど配慮する。

 「(選挙期間は)農家にとって大切な時期だ」と話すのは都城市の畜産農家の男性(59)。ウイルスを持ち帰らないよう外出は極力控えているが、「できるだけ候補者の意見は聴きたい。これまで以上に、新聞やテレビでの討論に期待したい」。

 各自治体の選管も対応を迫られている。川南町は、職員が防疫作業にとられて人繰りがつかず、投票所を前回参院選の17カ所から13カ所に減らした。開票所となる町農村環境改善センターには、防疫作業にあたる自衛隊員約120人が宿泊している。今月中に、近くの県立農業大学校(高鍋町)に移ってもらう予定だ。

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