宮崎県は27日、同県都城市と日向市で家畜の伝染病・口蹄疫(こうていえき)の終息を確認するため22日から実施していた家畜の抗体検査で、都城の1頭を除き陰性が確認されたと発表した。問題の1頭は検体を採取し直し再検査するが、陽性となれば、蔓延(まんえん)防止のため都城で設けられている家畜などの制限区域解除も遅れる。同じ農場の牛24頭は陰性であるこことなどから、県は「状況として感染の可能性はほとんどない」とみている。
抗体検査では過去の感染歴がわかる。都城では、6月9日に口蹄疫症状の牛が確認された農場から半径3キロ圏内の96農場1714頭から採血。11日以降発生がない日向市でも、35農場299頭の抗体検査を実施した。
さらに半径10キロ圏内の農場でも目視検査をし、異常が見つからなければ、都城は7月2日、日向は3日のそれぞれ午前0時に、蔓延防止のため設定した家畜などの移動・搬出制限区域を解除する。