G8の記念撮影に臨む(左から)バローゾ欧州委員長、菅直人首相、ベルルスコーニ伊首相、オバマ米大統領、サルコジ仏大統領、ハーパー・カナダ首相=25日午後2時26分、カナダ・ムスコカ、飯塚悟撮影
【トロント(カナダ)=西山公隆】主要国首脳会議(G8)出席のためカナダを訪問中の菅直人首相は25日午後(日本時間26日未明)、歓迎式典でオバマ米大統領と初対面した。直後の昼食会でも隣り合わせの席で話が弾み、まずは友好的な滑り出しとなった。
日本側によると、式典会場でオバマ氏が首相に「就任おめでとう。カナダまでどれくらいかかったか」と声をかけた。首相が「12時間かかった」と答えると、オバマ氏は11月に横浜市で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)での訪日を念頭に「お返しに、今度は私が長旅をする」と笑顔で語った。
昼食会では、首相がオバマ氏の席との間を指さし、「この空間はまさに日米の間にある太平洋のようなものだ」と声をかけると、オバマ氏は「その通り。私はハワイで生まれ育った太平洋出身の人間だ」と応じたという。
米軍普天間飛行場の移設問題を巡り日米関係がぎくしゃくした後だけに、政府関係者は「新政権で日米関係修復への仕切り直しができた」とほっとした表情を見せていた。