本文へジャンプします。



文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大
※スタイルシートを有効にしてご利用ください


日本振興銀行事件 作家・高杉良が斬る

竹中平蔵と木村剛の大罪

週刊朝日 2010年07月02日号配信掲載) 2010年6月24日(木)配信

4ページ中 1ページ目

前のページ | 1 | 2 | 3 | 4 | 次のページ

記事画像

記事画像 [拡大]

小泉政権下に鳴り物入りで新規参入した日本振興銀行に、捜査のメスが入った。竹中平蔵元金融担当相の盟友、木村剛氏が築いた“木村銀行”はなぜ挫折したのか。「金融腐蝕列島」シリーズで金融機関の闇を描く作家の高杉良氏が、小泉−竹中路線のあだ花である日本振興銀行と「小泉構造改革」を断罪した。

 日本振興銀行が開業する前、私は月刊誌「現代」(2003年11月号)誌上で、

〈新銀行が設立されたとして、その末路は不良債権を積み上げて破綻するか、商工ローンと同質化していくしかないだろう〉

 と予言しました。地道に中小企業を支える銀行としてスタートしたはずなのになぜ変質したのかと新聞は書きますが、私にいわせればハナからおかしかったのだから、変質したわけではありませんよ。

 日本振興銀行の開業は04年4月。中小企業への無担保融資を看板に掲げたが、融資は伸びず、06年度まで経常利益は赤字を続けた。業績が上向いたのは、サブプライム問題をきっかけに資金繰りに困った商工ローンの債権を安く買い取れるようになった07年後半から。しかし、サラ金まがいの商法に頼ったことで、法令違反が次々に発覚。さる6月11日、金融庁の検査を妨害したとして、銀行法違反(検査忌避)の疑いで警視庁の家宅捜索を受けるにいたった。

続きを読む : やる気はあるのに融資を受け…

4ページ中 1ページ目

前のページ | 1 | 2 | 3 | 4 | 次のページ


バックナンバー記事


掲載誌別に見る



-PR-

注目ニュース

記事提供雑誌

週刊朝日 最新号中づり

週刊朝日

最新号中づり

週刊朝日のホームページ


推奨画面サイズ
1024×768 以上

  • Copyright (C) 2010 朝日新聞出版 記事の無断転用を禁じます。/各記事のタイトル・本文・写真などすべてのコンテンツの著作権は、それぞれの配信社、またはニフティ株式会社に帰属します。


このキーワードの