買い物自転車のチェーン交換  2007/6/16製作
チェーンの種類

10年間使用してきたチェーンを交換してみようと思います。

近所のホームセンターにて、「チェーン一般用 1/2x1/8  14〜28型の一般車用」を1,080円で購入してきました。

変速機が無い自転車、もしくは内装変速機はこのサイズを使用します。
歯車が6枚〜7枚束ねられている「外装変速機」には「1/2 x 3/32」という別のチェーンを使用します。
【内装変速機用】と【外装変速機用】では幅や形状が異なります。
このような表示がしてあります。

チェーン本体に加えて、「チェーンジョイント」が1組同封されています。
作業編
後輪車軸の右側を15mmのレンチでゆるめます。反時計回り(左回り)に回すと緩みます。

なお、取り外す必要はなく、3〜4回転ほど緩めるだけで十分です。
変速機をワイヤーが最もゆるむ位置にします。

この自転車は旧式のため、【軽】【平】【速】の3速のうち、【速】にするとワイヤがー最も緩みます。

通常は【軽】にするとワイヤーが緩む機種が多いようです。
車軸側のワイヤーを一時取り外します。

変速機のプッシュロッドを指で押し込み、浮いたワイヤーの頭を上へ持ち上げて外します。
左側車軸を緩めます。

なお、ブレーキユニットの固定ボルトも緩めます。ブレーキユニットが前後に動けば良いだけなので、外す必要はありません。
チェーン引きのナットをゆるめていきます。

この自転車の場合は2面幅10mmのナットでした。9mmナットの車種もあるそうです。

入り組んだ位置にあるので、ナットドライバを使います。

ナットドライバはボックスの深いもの(ディープタイプ)を選びます。浅いものでは飛び出たネジの頭が底付きしてしまいます。
緩める前の状態です。
左右を適度に緩めます。
「チェーン引き」のナットを緩めた後、後輪全体を「ドンッ」と手で叩いて押し出します。

ナットを緩めただけでは車軸が前進しないからです。
チェーンが弛(たる)みました。
チェンの切断・接続
チェーンの1コマ1コマをよく見ると、ひとつだけジョイント部分があります。

外す前にクリップの方向などを記録しておきましょう。
ラジオペンチを使ってクリップを外します。

ラジオペンチの左側を「ピン」に引っかけておき、右側でクリップの足の部分を押し出してあげると外しやすいようです。
クリップが外れました。
チェーンが外れました。
台の上や新聞紙の上などにチェーンを伸ばして広げます。
市販されているチェーンは長めになっているので、元のチェーンと同じコマ数に調整します。
チェーンカッター(チェーン切り)という道具を使用します。

これはシマノ"TL-CN23"という道具で、自転車店にて2,200円前後で販売されています。

ホームセンターの自転車コーナーにも、1,200円前後のチェーンカッターが置いてある場合があるので、そちらを利用するのもひとつの手段です。
チェーンカッターの使い方です。
チェーンの台座にしっかりと固定してからピンを押し出していきます。

右のような変な使い方をすると、ピンが斜めに当ってしまい、押し込んでいくとピンが折れてしまいます。
外れました。

「チェーン切り」という名前ですが、実際は「チェーンのピン外し」という作業です。
チェーンジョイントの各部品です。
チェーンジョイントのクリップには「向き」があります。

クリップの丸くなっている側が進行方向へ向くようにします。
クリップを接続します。

ラジオペンチの右側をピンに引っかけておき、左側でクリップの頭を押してあげます。
クリップがはまりました。
チェーンの張り調整
このままではチェーンが弛(たる)んだ状態なので、チェーンの張り具合を調整していきます。
ナットドライバを使い、左右を同じ量だけ締めていきます。
緩める前のナットの位置を目安にすると、大まかに合わせることができます。
弛む量は10〜15mm前後なのだそうです。

街中で漕ぐ度にガッチャンガッチャンと音を立てている自転車は、チェーンが摩耗して弛み量が増え、上下に踊ったチェーンがチェーンケースを叩いてしまっているからです。
リム(ホイール)とフレームの間隔を目安にすると、タイヤを真っ直ぐにしやすいようです。
リムとフレームの隙間に指を入れ、左右のガタの量を同じにすることもひとつの手がかりになります。

【チェーンの張り具合】と【車輪のセンター】を出すのは慣れないと意外と難しい作業かもしれません。

個人的なコツとしては、チェーン引きは左右同量で大まかな調整に使い、最後の細かい調整は、左の画像の位置でホイールを左右に微妙に動かしてセンターを出してしまったりします。
弛(たる)み量を15mmほどにしてみました。
今回使用した工具です。

■プラス2番ドライバ
■10mmナットドライバ (車種により9mmの場合あり)
■15mmコンビネーションレンチ
■ラジオペンチ
■チェーン切り シマノ TL-CN23
チェーンカッターを使わない方法
チェーンカッターが手に入らない、あるいはピンを折ってしまったという場合が考えられます。こうしたやむを得ない場合には、ディスクグラインダを使用する方法もあります。

万力にチェーンを固定します。手で持つのはあまりにも危険な上に、グラグラ動いてしまうので正確に削れずに失敗の原因になります。
ディスクグラインダでピンの部分を削っていきます。
この部分です。
プレートが皮一枚残る程度まで削ります。理想は0.5mm以下にすると力が要らず外しやすいです。
ラジオペンチなどを使ってプレートを横にずらします。
外れました。
<Takaよろず研究所 自転車関連ページ> <参考にさせて頂いたページ>
中古自転車専門店 ちゃりんこはうす 自転車屋が儲からないメンテナンス情報
自転車探検!
 チェーン

TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2007/6/16製作
<トップページへ戻る>