買い物自転車の前タイヤ交換 2006/7/23製作 |
今回は整備用スタンド(自作品)を使って前輪を浮かせた状態で作業しています。 しかし、スタンドをお持ちでなくても十分可能ですし、場合によってはハンドルを下にして車体自体をひっくり返した状態で作業する方法もあります。 |
【フォーク(フレーム)】 【泥よけステー】 【カゴ(籠)のステー】 【ワッシャ】 【ナット】 |
英式新型バルブ(スーパーバルブ)の「先端黒ゴムタイプ」を数ヶ月間使ってみましたが、特に問題は発生しませんでした。 スーパーバルブ(新型英式バルブ)につきましては、当サイト内の「新型英式バルブを使う」をご覧ください。 |
左の画像のように引っ張られて楕円形になってしまい、バルブを入れようとすると引っ掛かってしまうのです。 |
一般的なゴム製リムテープ(リムバンド)は輪ゴムのような輪っかになっており、ゴムの伸縮性のよってホイールにピタリと張り付く仕組みになっています。輪っかなので24インチ用、26インチ用、27インチ用というようにサイズ指定があります。 しかし、この粘着テープ式リムテープは、テープを貼るようにして使います。したがってサイズの指定はありません。 |
"KOURIER"(クーリー、クーリエ)という商品名のようです。 |
このタイヤは4.0〜4.6kgf/cm2と空気圧を指定していますが、一般的なタイヤは3.0kgf/cm2指定のものが多いようです。 |
訳が分からなくなったら、この計器盤をみると大体の目安を得られるようです。 これは1,000〜2,000円前後の価格で販売されている外国製空気圧計です。同一の仕様でありながら世界各地で販売する為には主要な単位を全て載せてしまえば良いという考え方のようです。各種単位が混在してしまっている状況なので、便利といえば便利なものです。 |
自動車やオートバイと同じ形状のバルブです。 |
目印は空気入れの根物付近についている「高圧タンク」です。高圧タンクつきのものは米式バルブ用チャックが装備されている傾向があります。 米式バルブ用チャックが装着されていますが、一般的な買い物自転車(英式バルブ)に入れるためのアダプタも同梱されているので、英式、米式の両方に対応しています。 詳しくは当サイト内の「空気を入れる 手動空気入れ編」をご覧ください。 |
バルブに差し込むことで、バルブ中央の突起が押されて空気の弁が開いた状態になります。奥まで差し込んだ後、レバーを90度倒すとロックされます。 |
適正空気圧の目安について |
米式バルブチューブに交換したことで空気圧計が使用できるようになったので、各気圧ごとのタイヤの固さ加減をご紹介します。なお、買い物自転車の標準空気圧は3.0kgf/cm2です。難しそうな単位がついていますが、「3」が標準と簡単に捉えて頂いて結構です。 まず1.0kgf/cm2です。「1」、つまり標準空気圧の約3割しか空気が入っていない状態です。2本の指で強めに押すと、容易に1cm〜2cm凹む程度の固さです。自転車に乗ったときにタイヤがポヨンポヨンするようならば、だいたい1.0kg/cm2くらいかもしれません。 「柔らか目の方が乗り心地が良い」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、この状態で歩道と車道の段差などに強く乗り上げてしまうと、チューブがタイヤとホイールリムに強く挟まれて細かい穴がポツポツ空いたり、大きく裂けたりします。これが「リム打ちパンク」と呼ばれる症状です。 |
それでは2.0kgf/cm2に上げてみましょう。「2」、つまり標準空気圧の6割強の状態です。これくらいになってくると、タイヤはそれなりに固くなってきます。2本の指で強く押すと、ようやく1cm沈むくらいでしょう。乗車するとタイヤが若干大きめに変形するかなという程度です。街中で見かける買い物自転車のうち、これくらいの空気圧で乗っている方が相当いらっしゃるようです。 2.0kgf/cm2ほど上がっていれば、よほど強く段差に当てない限りトラブルは無さそうですが、タイヤはある程度変形するので「転がり抵抗」はまだまだ多い段階かもしれません。 |
標準空気圧の3.0kgf/cm2、つまり「3」の状態です。タイヤはパツンパツンの状態にあり、一般の方にとっては、「こんなに入れてしまって破裂しないだろうか」と心配になるくらいかもしれません。2本の指がプルプル震えるくらい全力で押しても、ようやく5〜8mm凹む程度です。タイヤの取扱説明書には、「軟式野球ボール程度の固さ」と表現されています。タイヤはシャキッとした状態になり、乗車時の変形量も少なめです。 タイヤ自体が非常に固い状態になるので乗り心地は若干悪くなり、ハンドルにはビリビリ・・・という細かい振動が伝わってくるようになります。しかし、「転がり抵抗」が減る為か、下り坂でスピードが伸びるようになり、上り坂でも1回の漕ぎで進む距離が増すような感覚が味わえます。 新しく自転車を購入なさったとき、もしくはパンク修理を依頼した時などに、一体どれくらいが適正空気圧なのかを信頼できる自転車屋さんに教えてもらうのもひとつの方法でしょう。 |
空気圧計について |
単位はkPa(キロパスカル)となっています。1kgf/cm2=98.0665kPaなので、目安としては1kgf/cm2を100kPaと捉える方法がありそうです。 注意する必要があるのは「米式バルブ用」という点です。つまり、自動車やオートバイ、もしくは米式バルブを採用している一部の自転車のみです。「英式バルブ」が採用されている一般的な買い物自転車には使用できません。 |
<Takaよろず研究所内の関連リンク> ◆買い物自転車の後輪タイヤ・チューブ交換 ◆買い物自転車のリアハブOH分解編 ◆買い物自転車のリアハブOH 組立編 |
■空気入れ関連 タイヤに空気を入れる 手動空気入れ編 タイヤに空気を入れる〜エアコンプレッサ編 ■パンク修理 買い物自転車のパンク修理 実践編 買い物自転車後輪のパンク修理 自転車用新型バルブ |
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/ 2006/7/23製作 2009/3/1改訂 2010/2/4更新 |