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【芸能・社会】デンマーク戦視聴率 未明の快挙2010年6月26日 紙面から サッカーワールドカップ(W杯)日本代表が決勝トーナメント進出を決めた25日未明(午前3時〜同5時)のデンマーク戦中継(日本テレビ)の平均視聴率が30・5%(関東地区、以下同じ)とこの時間としては極めて高かったことがビデオリサーチの調べで分かった。瞬間最高は午前4時58分、後半25分に日本が2−0でリードしている場面の41・3%だった。 集計の都合で後半途中までの数字。午前5時以降については28日に発表されるが、緊迫した内容だっただけに平均、瞬間最高とも、かなり上回るのは確実だ。ビデオリサーチによると、1989年以降にこの時間帯で30%を超えた番組はないという。 放送時間が午前3〜5時にかかるサッカー中継の視聴率としては、前回W杯のアジア地区最終予選バーレーン戦23・8%(2005年6月4日)と、同本大会でのブラジル戦22・8%(06年6月23日)などを上回った。 デンマーク戦では午前3時30分のキックオフが23・8%、同47分の本田選手の先制得点時は30・4%、同4時の遠藤選手が2点目を決めた時は33・6%だった。なお、荒川静香選手が金メダルを獲得した2006年2月の冬季五輪トリノ大会フィギュアスケート女子のフリーのNHKの生中継は、午前6時−7時が31・8%、同7時−8時15分が30・2%だった。 ◆日テレやった!年間視聴率トップ午前9時すぎ。パソコンに視聴率が表示されると日テレ社員からは「おお! スゲェ!!」「ああ、すごいな」などと声があがった。参考値としていた、NHKが放送した06年ドイツ大会でのブラジル戦(前半)の22・8%(午前3時30分〜同5時)を大きく上回った。箱根駅伝復路(1月3日)の27・9%を超え、現時点で日テレの年間視聴率トップ。午前5時以降も集計すれば平均視聴率は40%を超す可能性もある。石澤顕編成局長は「歴史的決戦に対する国民の期待と、これに応えたサムライジャパンが作りだした驚異的な数字だと思います」とコメントした。 社内中に高視聴率獲得を伝えるビラが張られ社員の顔は明るい。ある社員は「ベスト8が決まる準々決勝(7月4日午前3時)、ベスト4の準決勝もウチの中継。期待したい」と声を弾ませた。 日本勝利で、決勝トーナメント初戦の放送権を持っていたTBSはパラグアイ戦で初めてW杯で日本戦を中継することになった。しかも番組は29日午後10時からと高視聴率が見込める。名鏡康夫チーフプロデューサーは「8年越しの恋が成就したような気持ちです。スタッフ・キャスト一丸となってよい中継を行ってまいります」とコメント。同社は電話の保留音を29日の中継を告知する内容にした。当日まで情報番組などでPRに努める。 フジテレビの豊田皓社長は25日の定例会見で「私もつい見ちゃった」と家族と日テレ中継を見たことを告白。フジは昨年末、中継カードを選ぶ民放の抽せん会で、日本が出る可能性のある決勝トーナメント1回戦をあえて選ばなかった。その是非を問う質問に「当時としては賢明な選択をした」と答え、苦笑い。
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