決勝トーナメント出場を決め、喜びを爆発させる今野(15)ら日本イレブン=ルステンブルク(撮影・棚橋慶太)
日本テレビ(読売系)で25日午前3時から生中継されたサッカー・ワールドカップ(W杯)の日本‐デンマーク戦の午後5時までの平均視聴率が、関東地区で30・5%、関西地区で27・4%だったことが同日、ビデオリサーチの調べで分かった。日の出前、早朝の同時間帯の視聴率は通常時は全局を合計しても6〜7%程度。国民が日本サッカーの“夜明け”をともにしたことを裏づける高視聴率となった。
◇ ◇
日本代表が2大会ぶり2度目、海外では初の決勝トーナメント進出を決めた歴史的な試合。国民の眠気も3発のゴールが吹き飛ばしたに違いない。同時間帯の前4週平均視聴率は、全局を合計しても関東が約6・6%、関西が約7・1%だった。いかに多くの日本人を“寝不足”に追い込んだかを表している。
同時間帯の占拠率も関東で85・4%、関西で81・5%という高い水準だった。
06年のドイツ大会1次リーグ第3戦のブラジル戦も、ほぼ同時刻の午前4時の試合開始。このときNHKが中継した午前5時までの視聴率は関東地区で22・8%だった。1対4の惨敗だったブラジル戦を今回は約8%も上回った。
瞬間最高視聴率は関東41・3%、関西35・9%で、ともに午前5時前に記録。同5時以降の視聴率は28日に発表されるが、リードし続ける展開だっただけにその後数字はさらに上昇した可能性が高い。
日本テレビの石澤顕編成局長は「歴史的決戦に対する国民の期待と、これに応えたサムライジャパンが作り出した驚異的な数字だと思います」とコメント。29日の決勝トーナメント1回戦で、日本がパラグアイに勝てば、再び準々決勝、準決勝と日本テレビ系の放送となる。局側は「ぜひ次も突破して、ウチに戻ってきてほしいですね」と期待を寄せた。