世界前哨戦に向け気合を込める亀田興毅(左)と井岡一翔=大阪市の井岡ジム
ボクシングの元WBC世界フライ級王者・亀田興毅(23)=亀田=とWBC世界ライトフライ級11位の井岡一翔=井岡=が24日、大阪市の井岡ジムで会見し、7月25日に大阪府立体育会館で開催される「トリプル世界前哨戦」の対戦相手を発表した。フライ級王座陥落後にSフライ級への転級を表明した興毅は「バンタムにいきたい気持ちも出てきた」と4階級制覇も視野に入れ、新天地での再起戦必勝を誓った。
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新たなる野望の序章とする。3月にベルトを失った興毅は「復帰戦やから集中してやる。スーパーフライでどこまでやれるかが課題」と表情を引き締めた。戦績42戦25勝(15KO)3分け14敗の元WBC中米Sフライ級王者セシリオ・サントス(31)=メキシコ=との対戦に、「これぐらいの選手にキッチリ完勝すること」とKO宣言した。
Sフライ級初参戦だが、さらに高みを見据えている。「体も大きくなるし、30歳まではやれる。まだ先だけど“黄金のバンタム”にも足を踏み入れたい」と、激戦区への殴り込みも示唆した。
9月に坂田健史(協栄)との初防衛戦を控えるWBA世界フライ級王者の弟・大毅(亀田)は、元世界ランカーのロセンド・ベガ(32)=メキシコ=との対戦が決定。所用で欠席の弟に代わり「3人で大阪を盛り上げます」と共闘宣言した。
(2010年6月27日)