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W杯一色!菅首相の消費税10%“かすむ”

 岡田ジャパンの快進撃が、サミットのためカナダ入りした菅直人政権の追い風になりそうだ。

 菅首相はデンマーク戦の勝利を受け早朝、「この快挙を心から祝福します。日本中が皆さんから元気と誇りをもらったことでしょう」とコメントを発表。決勝トーナメントに関しては「岡田監督の下でチーム一丸となって健闘し、さらに活躍されることを期待します」とエールを送った。

 サッカー界にとって大きな1勝は、菅政権にとってもただの1勝ではない。日本の決勝トーナメント進出は参院選(7月11日投開票)で民主党を有利にするとみられており、党関係者は「まさに天からの追い風だ」とまで表現している。

 全国の選挙情勢の分析を進めている「政治広報システム研究所」(東京)の久保田正志代表は「テレビがW杯一色になるのは、消費税を中心とする議論を有権者に見られない方がいい民主党に有利な展開」と指摘している。

 菅内閣は発足当初こそ共同通信社の支持率調査(12、13日実施)で64・8%を記録したが、消費税10%引き上げを言及した後の調査(19、20日)では58・8%に下落。民主党関係者は「(消費税問題は)10%という数字ばかりが先行してしまい、各候補者も悩みの種だった」という。だが、日本が14日の初戦(カメルーン戦)に勝利。デンマーク戦まで決勝トーナメント進出の可能性が残されたことで、10日以上もメディアの話題はW杯一色。野党関係者は「結果的に臭いものにフタをされてしまっている状態」と不満げだ。

 民主党にとっては今後、日本が勝ち進むほど事実上の選挙期間が短くなり、単独過半数の60議席獲得も近づいてくる。ただ、参院選自体の注目度が低くなりすぎると、投票率が低下し、浮動票狙いの比例代表候補にとってはマイナスも予想される。やはり目標は「岡田監督と同様にベスト4ぐらいがいいかも」という声も上がっている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年06月26日 ]

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