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2009-05-29

「出家功徳御書」は偽書である


◆「出家功徳御書

 出家功徳経に云く『高さ三十三天に百千の塔婆を立つるよりも一日出家の功徳は勝れたり』と」

【現代語訳】出家功徳経には「高さが帝釈天の住処である須弥山の頂上にとどくほどの百、千の塔婆を立てるよりも、一日出家した功徳のほうがすぐれている」と説かれている。

 調べた人曰く、『大蔵経』所収の「佛説出家功徳経」を当たってみたが、件の引用個所は見当たらないそうである。おそらく、偽書の作者がいい加減な気持ちで、箔づけのために「出家功徳経に云く」と記したのであろうと言われている。

 参考のため付記すると、「出家功徳御書」に用いられている件の個所は、『大蔵経』に収められている「愚賢経・出家功徳尸利ひつ*提品」にある「起七寶塔高至三十三天。所得功徳。不如出家」に由来すると調べられている。そもそも一切経を学ばれた大聖人が、こんな間違いを犯すはずがありませんよね。


◆『出家功徳御書』 p1251

 ※「身は無智・無行にもあれ、形出家にてあらば、里にも喜び某も祝著たるべし」

【現代語訳】身に智慧もなく、仏道修行をしなくとも、形だけにせよ出家であるならば、故郷の人も喜び、私も心から祝福する

 日蓮大聖人は「佐渡御書」においても、

 「般泥おん*経に云く『当来の世仮りに袈裟を被て我が法の中に於て出家学道し懶惰懈怠にして此れ等の方等契経を誹謗すること有らん当に知るべし此等は皆是今日の諸の異道の輩なり』等云云、此経文を見ん者自身をはづべし今我等が出家して袈裟をかけ懶惰懈怠なるは是仏在世の六師外道弟子なりと仏記し給へり」佐渡御書

【通解】般泥おん*経には「未来の世に、かりに袈裟をつけて我が法の中で出家学道したとして、なまけ怠り仏道修行に精進もせず、これらの大乗経典を誹謗するような者は、これはみな今日の諸々の外道の者であると知るべきである」と説かれている。

金言によると、現在出家して袈裟をかけながら、なまけ怠って仏道修行に精進しない者は、釈尊在世の六人のバラモン弟子であると大聖人は記されている。ということは、『某も』は大聖人であるはずがありませんよね。

つまり、『無智・無行』たる日顕宗の坊主は、「釈尊在世の六人のバラモン弟子である」と大聖人は仰せなのです。バラモン弟子であるならば、日顕宗はバラモン教ということになります。そう言われてみれば、日顕宗には「階級制度」があり、確かに身分の上下が存在します。つじつまが合いますねぇ〜(笑)

大聖人の教えが正しいと主張することは、同時に「日顕宗はバラモン教」であることを認めたことになりますね。あわれな宗派ですなぁ・・・。

菊川広幸菊川広幸 2009/05/29 20:42 このように読むと、確かに‥。
塔婆というところが変ですしね。ご指摘されているように怪しい。
是非、教学部に電話でもいいですから、ご指摘してあげてください。
私、本文ではありませんが、一箇所指摘しています。教学部の方が、次回の編集の時には、必ず変更しますと約束してくれました。
永遠の経典ですから、ここで完璧にしてもらいたいです。

sokanetsokanet 2009/05/30 00:10 出家功徳御書は聖教にも大白にも一切出てこないでしょ?教学部も解ってるはずです。凡例5ページに「真偽未決の問題となるものも信行に資するものは之を取る」とありますので、他にも真偽未決の御書はあるんでしょうね。

殿殿 2009/05/30 00:20 こんばんは。
今、私のブログでは宗門問題考察シリーズを週1でアップしてますが、それが終わったら出家考察シリーズを行なう予定です。
そこで出家功徳御書も引用させてもらいます。
先を越されちゃいましたね。(笑)
私の場合は、偽書云々の話しはしませんが、出家功徳御書を真正面から読みつつ、坊主を切ります。(笑)
お楽しみに。

sokanetsokanet 2009/05/30 00:42 思う存分、切って下さい(笑)法華講員が泣き出すぐらい・・・

sonzaisonzai 2009/05/30 21:18 こんばんは。
本因妙抄も偽書のようです。

菊川広幸菊川広幸 2009/05/31 06:10 本因妙抄が偽書ですか‥う〜ん、どうでしょう。
この御書は、随分、読み込んだ御書なのです。改めて見てみて、沢山の書き込みやアンダーラインがあり、想い出の御書なんですよね。
教学部には、しっかり編集していただきたいですね。

sonzaisonzai 2009/06/01 18:23 菊川さん
こんにちは。

現在の学説では、
本因妙抄と百六箇抄は後世成立のようです。
専門的なことは省きますが、
本因妙抄は自筆とされていますが、
本因妙抄の認められた年月日の時点で、大聖人はお身体の衰弱で筆を取られるお力が無かったようなのです。

その前の御書二編(すみません失念しました)は日興上人や日朗さんの代筆で認められておられます。

御本尊書写も弘安五年六月(京都の日蓮宗寺院に所蔵)が、
今のところ最後のようです。

では、大御本尊様はどうなのか?…残念ながら後世の…

sonzaisonzai 2009/06/01 18:23 菊川さん
こんにちは。

現在の学説では、
本因妙抄と百六箇抄は後世成立のようです。
専門的なことは省きますが、
本因妙抄は自筆とされていますが、
本因妙抄の認められた年月日の時点で、大聖人はお身体の衰弱で筆を取られるお力が無かったようなのです。

その前の御書二編(すみません失念しました)は日興上人や日朗さんの代筆で認められておられます。

御本尊書写も弘安五年六月(京都の日蓮宗寺院に所蔵)が、
今のところ最後のようです。

では、大御本尊様はどうなのか?…残念ながら後世の…

sonzaisonzai 2009/06/01 23:50 すみません。
上のコメントで失念していた補足です。

『伯き公御房消息・弘安五年二月二十五日・日朗代筆』

『波木井殿御報・弘安五年九月・日興上人代筆』

御本尊書写・弘安五年六月日、京都本国寺蔵(安123番)

でした。

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