2009-05-29
「出家功徳御書」は偽書である
「出家功徳経に云く『高さ三十三天に百千の塔婆を立つるよりも一日出家の功徳は勝れたり』と」
【現代語訳】出家功徳経には「高さが帝釈天の住処である須弥山の頂上にとどくほどの百、千の塔婆を立てるよりも、一日出家した功徳のほうがすぐれている」と説かれている。
調べた人曰く、『大蔵経』所収の「佛説出家功徳経」を当たってみたが、件の引用個所は見当たらないそうである。おそらく、偽書の作者がいい加減な気持ちで、箔づけのために「出家功徳経に云く」と記したのであろうと言われている。
参考のため付記すると、「出家功徳御書」に用いられている件の個所は、『大蔵経』に収められている「愚賢経・出家功徳尸利ひつ*提品」にある「起七寶塔高至三十三天。所得功徳。不如出家」に由来すると調べられている。そもそも一切経を学ばれた大聖人が、こんな間違いを犯すはずがありませんよね。
※「身は無智・無行にもあれ、形出家にてあらば、里にも喜び某も祝著たるべし」
【現代語訳】身に智慧もなく、仏道修行をしなくとも、形だけにせよ出家であるならば、故郷の人も喜び、私も心から祝福する
「般泥おん*経に云く『当来の世仮りに袈裟を被て我が法の中に於て出家学道し懶惰懈怠にして此れ等の方等契経を誹謗すること有らん当に知るべし此等は皆是今日の諸の異道の輩なり』等云云、此経文を見ん者自身をはづべし今我等が出家して袈裟をかけ懶惰懈怠なるは是仏在世の六師外道が弟子なりと仏記し給へり」(佐渡御書)
【通解】般泥おん*経には「未来の世に、かりに袈裟をつけて我が法の中で出家学道したとして、なまけ怠り仏道修行に精進もせず、これらの大乗経典を誹謗するような者は、これはみな今日の諸々の外道の者であると知るべきである」と説かれている。
御金言によると、現在、出家して袈裟をかけながら、なまけ怠って仏道修行に精進しない者は、釈尊在世の六人のバラモンの弟子であると大聖人は記されている。ということは、『某も』は大聖人であるはずがありませんよね。
つまり、『無智・無行』たる日顕宗の坊主は、「釈尊在世の六人のバラモンの弟子である」と大聖人は仰せなのです。バラモンの弟子であるならば、日顕宗はバラモン教ということになります。そう言われてみれば、日顕宗には「階級制度」があり、確かに身分の上下が存在します。つじつまが合いますねぇ〜(笑)。
大聖人の教えが正しいと主張することは、同時に「日顕宗はバラモン教」であることを認めたことになりますね。あわれな宗派ですなぁ・・・。