【今だから語れる涙と笑いの私の酒人生】北野誠・タレント
【芸能】
2010年6月21日 掲載
謹慎中？鉄板焼きやら鍋やらウマイものを食べて体重が増えちゃった
●大学時代は京都の鴨川を全裸になって渡ってました
北野誠さん（５１）は「飲まない日は全くない」という酒好き。酒デビューも早かった。
「高校生の時にはもう飲んでましたね。オレらの若い頃は、親に飲まされたり、文化祭の打ち上げで学校の先生と飲みに行ったり、未成年飲酒には甘い時代やったからね」
ヒドイ目に遭ったのは高校２年の正月。
「同級生の家で酒盛りをやって、日本酒を６合飲んだら見事泥酔。オレ、電車の中で外国人の足首をつかんで“ギブ・ミー・チョコレート”って叫んでたらしいよ（笑い）。結局意識不明になって、急性アル中で病院に担ぎ込まれて、点滴されてね。翌日、家で二日酔いに苦しんでると、オヤジに“迎え酒だ”と日本酒を飲まされた。楽になるどころか吐いたね」
そんなアホな高校生活を送りながらも一応、京都産業大学に合格。落語サークルに入った。
「新歓コンパがひどかった。新入生が京都の鴨川を全裸になって渡るのが、ウチの落研の伝統行事。オレもやらされました」
それが原体験になり、若手芸人時代は全裸でたこ焼きを買いに行くという、くだらない罰ゲームにハマったとか。
「大阪の梅田の居酒屋の個室で飲んで脱いで順番に出撃するんです。それで、警察に捕まってお説教されたこともありました。たこ焼き屋さんは“今日は裸の人が多い日やなあ”なんて言いながらもフツーに売ってくれたんだけど……。居酒屋の店員さんが迷惑がって通報したらしい」
芸能界でよく一緒に飲みに行く仲間は落語家の桂雀々、西田敏行、やしきたかじん。
「たかじんさんは、１軒に３０分くらいで一晩で７、８軒河岸を変えるハシゴ酒が好き。１５年前くらいに、ふたりで知らないスナックに飛び込むというアホな遊びをよくやってた。京橋とか北新地とかの薄暗い路地裏の店を端から端まで入ってみるんです。“ひなびたとこにこそ穴場はあるんや”なんて張り切って店に入るんだけど、残念ながら大ヒットといえる店はなかったです（笑い）」
それどころか、ボッタクリの店に捕まったことも。
「ビール３本で勘定は１２万円。高いっちゃ高いけど、芸能人相手に１人６万ってボッタクリとしては微妙だよね。それでたかじんさんが“ケチなボッタクリ方はすんな。やるんやったら本気でやれ”って怒りだしたの。そうしたら店員は慌てて請求書を２０万に書き直して持ってきた。で、たかじんさんは“これでええ”って満足げに払ってました。ホンマあのヒト、豪快ですわ」
バブルの時期にはこんな経験も。
「また、たかじんさんと飲んでると、近くの席にいたオッサンが“ご一緒させて”って来た。ＯＫしたら、その人は不動産会社のオーナーらしく、帰りがけに“飲み代です”って、かばんの中から、ポーンと札束２つ出して置いてったの。驚いたよ」
そのオーナー社長の娘が北野のファンということで“お見合い”まですることに……。
「残念なことに、その娘さんとはご縁がなかったんだけど、なぜか横山ノックさんが『後見人』とかいってお見合いの場に現れた。“この話がまとまったらぜひとも仲人は私に。フォッフォッフォ”なんて満面の笑みで。どこからか“北野に逆玉の話があるらしい”と聞きつけたらしい。あの人、不思議な嗅覚もっていたな（笑い）」
さて、昨年４月の“舌禍事件”で謹慎してからはどうしていたのか。
「実家にいましたよ。疎遠になっていた大阪の知人が次々に声をかけてくれて、飲みにいくこともありましたね。謹慎中なのに鉄板焼きやら鍋やらウマイものを食べて、体重が増えちゃった。オレはもともと人におごられるのが嫌いなんだけど、謹慎期間は気にせずごちそうになりましたね。ホンマに人の情けが身にしみました」
酒以外のことにも打ち込んだ。
「以前から興味があったＦＸを徹底的に研究して、堅実に勝つ方法を見つけたつもり。野菜ソムリエやバイクの免許を取ったり、足裏健康法の勉強もしました」
ワイン好きで知られる北野さんは、ワインバー「ＴｅＲＲａ（テラ）」を６店舗フランチャイズ経営している。謹慎中に東京初進出となる新橋店のオープンも準備した。
「新橋店は９月に開店します。一番高いメニューがテンコ盛りのシーザーサラダで６８０円。たっぷり飲み食いしてひとり３０００円で済むはず。価格破壊を起こしたるで」
▽１９５９年１月生まれ。大阪府大阪市鶴見区出身。大学時代に漫才コンビ「誠＆がっしゃん」でデビュー。ＴＢＳ「噂の！東京マガジン」、ＣＢＣラジオ「お悩み解決バラエティ 北野誠と原武之の日曜だもの」に出演中。７月２７日に怪談集の「北野誠の実話怪談おまえら行くな。～黄泉帰り編～」（竹書房）を刊行予定。同月中にＤＶＤ「北野誠のおまえら行くな。～不死鳥編～」もリリース。９月にはＦＸ投資法に関する書籍も出版する予定。
北野誠さん（５１）は「飲まない日は全くない」という酒好き。酒デビューも早かった。
「高校生の時にはもう飲んでましたね。オレらの若い頃は、親に飲まされたり、文化祭の打ち上げで学校の先生と飲みに行ったり、未成年飲酒には甘い時代やったからね」
ヒドイ目に遭ったのは高校２年の正月。
「同級生の家で酒盛りをやって、日本酒を６合飲んだら見事泥酔。オレ、電車の中で外国人の足首をつかんで“ギブ・ミー・チョコレート”って叫んでたらしいよ（笑い）。結局意識不明になって、急性アル中で病院に担ぎ込まれて、点滴されてね。翌日、家で二日酔いに苦しんでると、オヤジに“迎え酒だ”と日本酒を飲まされた。楽になるどころか吐いたね」
そんなアホな高校生活を送りながらも一応、京都産業大学に合格。落語サークルに入った。
「新歓コンパがひどかった。新入生が京都の鴨川を全裸になって渡るのが、ウチの落研の伝統行事。オレもやらされました」
それが原体験になり、若手芸人時代は全裸でたこ焼きを買いに行くという、くだらない罰ゲームにハマったとか。
「大阪の梅田の居酒屋の個室で飲んで脱いで順番に出撃するんです。それで、警察に捕まってお説教されたこともありました。たこ焼き屋さんは“今日は裸の人が多い日やなあ”なんて言いながらもフツーに売ってくれたんだけど……。居酒屋の店員さんが迷惑がって通報したらしい」
芸能界でよく一緒に飲みに行く仲間は落語家の桂雀々、西田敏行、やしきたかじん。
「たかじんさんは、１軒に３０分くらいで一晩で７、８軒河岸を変えるハシゴ酒が好き。１５年前くらいに、ふたりで知らないスナックに飛び込むというアホな遊びをよくやってた。京橋とか北新地とかの薄暗い路地裏の店を端から端まで入ってみるんです。“ひなびたとこにこそ穴場はあるんや”なんて張り切って店に入るんだけど、残念ながら大ヒットといえる店はなかったです（笑い）」
それどころか、ボッタクリの店に捕まったことも。
「ビール３本で勘定は１２万円。高いっちゃ高いけど、芸能人相手に１人６万ってボッタクリとしては微妙だよね。それでたかじんさんが“ケチなボッタクリ方はすんな。やるんやったら本気でやれ”って怒りだしたの。そうしたら店員は慌てて請求書を２０万に書き直して持ってきた。で、たかじんさんは“これでええ”って満足げに払ってました。ホンマあのヒト、豪快ですわ」
バブルの時期にはこんな経験も。
「また、たかじんさんと飲んでると、近くの席にいたオッサンが“ご一緒させて”って来た。ＯＫしたら、その人は不動産会社のオーナーらしく、帰りがけに“飲み代です”って、かばんの中から、ポーンと札束２つ出して置いてったの。驚いたよ」
そのオーナー社長の娘が北野のファンということで“お見合い”まですることに……。
「残念なことに、その娘さんとはご縁がなかったんだけど、なぜか横山ノックさんが『後見人』とかいってお見合いの場に現れた。“この話がまとまったらぜひとも仲人は私に。フォッフォッフォ”なんて満面の笑みで。どこからか“北野に逆玉の話があるらしい”と聞きつけたらしい。あの人、不思議な嗅覚もっていたな（笑い）」
さて、昨年４月の“舌禍事件”で謹慎してからはどうしていたのか。
「実家にいましたよ。疎遠になっていた大阪の知人が次々に声をかけてくれて、飲みにいくこともありましたね。謹慎中なのに鉄板焼きやら鍋やらウマイものを食べて、体重が増えちゃった。オレはもともと人におごられるのが嫌いなんだけど、謹慎期間は気にせずごちそうになりましたね。ホンマに人の情けが身にしみました」
酒以外のことにも打ち込んだ。
「以前から興味があったＦＸを徹底的に研究して、堅実に勝つ方法を見つけたつもり。野菜ソムリエやバイクの免許を取ったり、足裏健康法の勉強もしました」
ワイン好きで知られる北野さんは、ワインバー「ＴｅＲＲａ（テラ）」を６店舗フランチャイズ経営している。謹慎中に東京初進出となる新橋店のオープンも準備した。
「新橋店は９月に開店します。一番高いメニューがテンコ盛りのシーザーサラダで６８０円。たっぷり飲み食いしてひとり３０００円で済むはず。価格破壊を起こしたるで」
▽１９５９年１月生まれ。大阪府大阪市鶴見区出身。大学時代に漫才コンビ「誠＆がっしゃん」でデビュー。ＴＢＳ「噂の！東京マガジン」、ＣＢＣラジオ「お悩み解決バラエティ 北野誠と原武之の日曜だもの」に出演中。７月２７日に怪談集の「北野誠の実話怪談おまえら行くな。～黄泉帰り編～」（竹書房）を刊行予定。同月中にＤＶＤ「北野誠のおまえら行くな。～不死鳥編～」もリリース。９月にはＦＸ投資法に関する書籍も出版する予定。