【政治】阿久根市職員、市長に抗議上申書 鹿児島県も改善要請2010年6月25日 20時05分
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が職員ボーナスの半減などの専決処分を乱発している問題で、阿久根市の一般職員は25日、法令を順守し適正な市政運営をするよう求める上申書にほぼ全員が署名し、市長に提出した。 また、伊藤祐一郎鹿児島県知事は同日、県庁内で竹原市長と会談し、議会開催や専決処分の取り下げなどを求めた。市長は「自分は議会から不信任されている。異例の状態なので私は私なりの判断をしている」と拒否する反応を示したという。 上申書には、職員約190人のうち病欠などを除くほぼ全員が署名。「命令に従わない場合は処分する」と公言する市長に対し、職員側が初めて抗議の姿勢を示した。課長級職員約20人も近く同様の上申書を提出する見通し。 一方、知事と市長の会談は1時間を超えたが、議論は平行線をたどった。会談後の取材で、伊藤知事は「改善に向けての手応えはなかった。今後適正な状態になるかは市長次第だ」と突き放した。竹原市長は取材に応じなかった。 竹原市長は専決処分を乱発する一方で6月議会を招集しておらず、伊藤知事は22日に文書で市長に改善を要請していた。 (共同)
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