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日本や世界で現在進行形の最新の軍事情報を選別して、誰にでもわかるような文章で解説します。ホットな事件や紛争の背景や、将来の展開を予測したり、その問題の重要性を指摘します。J-rcomでは、日本で最も熱い軍事情報の発信基地にしたいと頑張ります。(1999年11月)
2010.06.26
嘉手納基地 海兵隊FA18戦闘機が6機飛来 8月上旬まで12機が駐留
カテゴリ 在日米軍出典 沖縄タイムス 6月26日 朝刊
記事の概要
米軍嘉手納基地に25日、米海兵隊岩国基地(山口県)に一時配備されているFA18戦闘攻撃機6機が飛来した。
米空軍第18航空団(嘉手納基地)から同日、通告を受けた沖縄防衛局は、合計12機が8月上旬まで展開すると、嘉手納町役場や県に伝えた。
嘉手納には岩国から今月中旬まで別のFA18やAV8Bハリアーが飛来したほか、今月から10月までF22ステルス戦闘機12機が一時配備されている。
一方、米軍普天間飛行場にも6月中旬からFA18が数機飛来しているが、嘉手納に飛来したFA18と同じ部隊かは不明。
米軍嘉手納基地に25日、米海兵隊岩国基地(山口県)に一時配備されているFA18戦闘攻撃機6機が飛来した。
米空軍第18航空団(嘉手納基地)から同日、通告を受けた沖縄防衛局は、合計12機が8月上旬まで展開すると、嘉手納町役場や県に伝えた。
嘉手納には岩国から今月中旬まで別のFA18やAV8Bハリアーが飛来したほか、今月から10月までF22ステルス戦闘機12機が一時配備されている。
一方、米軍普天間飛行場にも6月中旬からFA18が数機飛来しているが、嘉手納に飛来したFA18と同じ部隊かは不明。
コメント
なぜ岩国基地のFA18戦闘攻撃機(海兵隊)まで嘉手納基地に飛来するのか。もし北朝鮮の有事に備えるためなら、岩国基地にいた方が北朝鮮の近くで好都合と思えるからだ。
それは嘉手納に米軍のパトリオットPAC3が配備してあるからである。いつも書いているように、PAC3には広域のエリアを敵の弾道ミサイルから防御する能力はない。しかし飛行場や司令部といった軍事拠点防御(ポイント・デフェンス)には有効である。
FA18やハリアーは北朝鮮の中距離弾道ミサイルであるノドンの奇襲を警戒して、岩国基地からPAC3で護られた嘉手納基地に移った。(普天間飛行場は嘉手納のPAC3に護られていない)
これで北朝鮮周辺には横須賀を出港した原子力空母ジョージ・ワシントンがFA18攻撃戦闘機を艦載して待機中である。グアムには今回嘉手納に来なかったF22戦闘機が待機している。
さらにグアムには今年2月、20年ぶりで嘉手納に飛来したB52戦略爆撃機も待機している。このB52には空中発射巡航ミサイルでありながら、深深度貫徹弾頭を搭載した巡航ミサイルで攻撃が可能だ。
このミサイルの弾頭は固い金属の外殻に覆われ、ほぼ垂直に高速で落下し、地下深く掘られたトンネルや地下陣地を、強力な爆薬で破壊する新型の巡航ミサイルである。(むろんGPSを活用した精密誘導弾頭である)
さらに今月4日、沖縄県うるま市の米軍ホワイトビーチに寄港した原子力潜水艦「オハイオ」が日本海で北朝鮮の変化に備えている。オハイオは22基の発射筒に各7発の巡航ミサイル「トマホーク」を装填し、合計154発を発射できる能力がある。
さらにアラスカや米本土から空軍のF16戦闘攻撃機が嘉手納にいつでも飛来出来るように体制をとっている。(今年2月には長距離機動訓練でアラスカから嘉手納基地に飛来した)
これほどの高密度は、「米韓共同作戦 5029」の準備命令が発令されたと考えるべきと思う。
北朝鮮の崩壊に備えて準備された「作戦計画 5029」である。
ーーーーーーーーー
昨日発売の写真誌「FRI DAY」に、嘉手納基地を撮り続けているフォトジャーナリスト久場悟氏の迫力ある写真レポート(4ページ)を掲載しています。もし興味のある方はフライディー誌をご覧下さい。
なぜ岩国基地のFA18戦闘攻撃機(海兵隊)まで嘉手納基地に飛来するのか。もし北朝鮮の有事に備えるためなら、岩国基地にいた方が北朝鮮の近くで好都合と思えるからだ。
それは嘉手納に米軍のパトリオットPAC3が配備してあるからである。いつも書いているように、PAC3には広域のエリアを敵の弾道ミサイルから防御する能力はない。しかし飛行場や司令部といった軍事拠点防御(ポイント・デフェンス)には有効である。
FA18やハリアーは北朝鮮の中距離弾道ミサイルであるノドンの奇襲を警戒して、岩国基地からPAC3で護られた嘉手納基地に移った。(普天間飛行場は嘉手納のPAC3に護られていない)
これで北朝鮮周辺には横須賀を出港した原子力空母ジョージ・ワシントンがFA18攻撃戦闘機を艦載して待機中である。グアムには今回嘉手納に来なかったF22戦闘機が待機している。
さらにグアムには今年2月、20年ぶりで嘉手納に飛来したB52戦略爆撃機も待機している。このB52には空中発射巡航ミサイルでありながら、深深度貫徹弾頭を搭載した巡航ミサイルで攻撃が可能だ。
このミサイルの弾頭は固い金属の外殻に覆われ、ほぼ垂直に高速で落下し、地下深く掘られたトンネルや地下陣地を、強力な爆薬で破壊する新型の巡航ミサイルである。(むろんGPSを活用した精密誘導弾頭である)
さらに今月4日、沖縄県うるま市の米軍ホワイトビーチに寄港した原子力潜水艦「オハイオ」が日本海で北朝鮮の変化に備えている。オハイオは22基の発射筒に各7発の巡航ミサイル「トマホーク」を装填し、合計154発を発射できる能力がある。
さらにアラスカや米本土から空軍のF16戦闘攻撃機が嘉手納にいつでも飛来出来るように体制をとっている。(今年2月には長距離機動訓練でアラスカから嘉手納基地に飛来した)
これほどの高密度は、「米韓共同作戦 5029」の準備命令が発令されたと考えるべきと思う。
北朝鮮の崩壊に備えて準備された「作戦計画 5029」である。
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昨日発売の写真誌「FRI DAY」に、嘉手納基地を撮り続けているフォトジャーナリスト久場悟氏の迫力ある写真レポート(4ページ)を掲載しています。もし興味のある方はフライディー誌をご覧下さい。