聴衆に熱く訴えかける中畑清氏=東京・新宿
第22回参院選に、たちあがれ日本から比例区で出馬した元巨人の中畑清氏(56)は24日、東京・新宿西口の小田急百貨店前で怒りの第一声を上げた。直前の与謝野馨同党共同代表(71)の演説中、わずか30メートル横の京王百貨店前で始まった民主党・白しんくん陣営の大音量がかぶったため。中畑氏は公示日の心境を語る予定だったが急きょ変更。「ルール、モラルのない行動は許せません」とぶち切れた。
「野球でいえばビーンボールじゃなくヤジ。プレーに集中できなくなる」と“開幕第1打席”から燃えた熱血漢。それでも、ただ突っ走るだけではなく、冷静さは残していた。民主への抗議後は「こんな姿を見せるから、子供たちを一生懸命育てようと思ってもできなくなる」と青少年育成に結びつけた。義理・人情・思いやり&恩返しのモットー“GNO”の必要性も盛り込んだ約2分間の“初陣”には大きな拍手が起こった。
その後は新宿東口へ徒歩移動し、単独で演説。23日に電話で激励された長嶋茂雄元巨人監督(74)の話題にも触れ、キャッチフレーズの絶好調三唱で締めた。その後も街行く人に自ら握手攻めを仕掛けるなど、持ち前のエネルギーを爆発させた。