マツダ無差別殺傷　何度も車買い替え自己破産

　広島・マツダ工場の無差別殺傷事件で、殺人未遂などの疑いで逮捕された元期間従業員引寺利明容疑者（４２）が、車を何度も買い替えて多重債務に陥り、２００８年５月に自己破産していたことが２４日、捜査関係者への取材で分かった。広島県警の捜査本部は、主に派遣社員をしていた引寺容疑者が、車好きが高じて収入が不安定なまま無理な支出を重ねたとみて捜査。生活実態についても調べている。

　引寺容疑者が所持していた包丁はステンレス製で事件前日の２１日、市内の量販店で購入していたことも判明。「秋葉原の（無差別殺傷）事件のようにしてやろうと思った」と供述する一方、「大変なことをした」とも話しており、捜査本部は動機や事件の計画時期の特定を急ぐ。

　また近所の住民らによると事件直前、趣味の車関係の雑誌１００冊以上が自宅アパートのごみ捨て場付近に置かれていた。同容疑者の名前が入った書類も挟まれ、２０〜２１日ごろ捨てたらしい。

[ 2010年06月25日 ]