漫画の海外違法サイトに法的措置　デジタルコミック協議会

　講談社、小学館、集英社などでつくる「デジタルコミック協議会」は２５日、日本の漫画を無断でスキャンして公開している欧米の違法サイト運営者に活動停止を求め、従わない場合は刑事告訴などの法的措置をとると発表した。

　海外の出版関係者と連携し、まず米国の違法サイト運営者に警告。活動を停止しなければ、掲載の差し止め請求や損害賠償請求、刑事告訴などを行う。現在、法的措置を検討している対象サイトは３０以上という。

　同協議会によると、漫画をスキャンし、せりふなどを翻訳した違法サイトは欧米でまん延。何千点もの海賊版コンテンツが掲載され、広告費や会員費を取って、不当な利益を上げているという。

　同協議会は「ここ１、２年で違法サイトが急増している。電子書籍など新しい端末の普及が見込まれるので、これ以上放置できない」としている。