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ヤワラ“授乳遊説”でママと候補者を両立

 ファンとの記念撮影に応じる谷亮子(中央)=東京・品川区の武蔵小山商店街
 ファンとの記念撮影に応じる谷亮子(中央)=東京・品川区の武蔵小山商店街

 第22回参院選が24日公示され、民主党比例代表から立候補した女子柔道の五輪金メダリスト・谷亮子(34)は東京・赤坂の氷川神社で必勝祈願し、出陣式の後、午後からは品川区の商店街を練り歩いた。「子どもたちに未来を」と訴え、活動の合間には昨年10月に生まれた次男に授乳をするなど、ママと候補者の顔を両立。当選した場合も柔道選手の活動をする意思もあらためて示した。“政治家でも金”は実現するのか?7月11日の投開票に向け、17日間の選挙戦がスタートした。

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 谷は水色のジャケットに白いパンツ姿。“金”のパンプスを履き、神社の鳥居をくぐった。大事な試合の前にも神社を参拝するといい「きょうは政界との縁結びをお願いしました」と笑みを浮かべた。

 その後は六本木ヒルズの脇にある選挙事務所から近い、麻布十番商店街で出陣式。「世のお母さんも子育てと仕事を両立させている。私も頑張りたい」。報道陣を前に、あらためて2012年のロンドン五輪への挑戦の意思を示した。子育て環境の整備を政策課題に掲げており、「柔道を通じて社会参加し、数え切れないほどの試合を戦い抜いて大切なことを学んだ。貴重な経験で培った精神力を国政の場で発揮したい。働く女性が仕事と家庭を両立できるよう、女性の労働環境を整えたい」と訴えた。

 出陣式後に事務所に戻った谷は昨年10月に出産した次男に母乳を授乳。2人の男児の世話をしながらの選挙戦となる。遊説先の商店街ではベビーカーをひく母親などに積極的に声をかけた。炎天下、約1時間にわたる練り歩きも「体力は大丈夫!」と余裕でこなした。

 この日は、父の勝美さんも姿を見せ、娘の人気ぶりに「よう頑張ってくれてる」と、目を細めた。陣営によると、谷の元には全選挙区の8割から応援の依頼が殺到しているという。今後、全国を飛び回る日々が続くが、勝美さんは「子どもは(谷の)母がよう見てるから。家族で協力してやる」と語った。

 一家の力強いサポートに、谷も「主人をはじめ、家族一丸となって頑張ってくれている。子育てしながら、働くお母さんとして頑張りたい」とキリッとした表情を見せていた。






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