カラスの被害があとを絶たない東京都では、少しでも被害を減らそうと、カラスの巣の一斉撤去に乗り出しています。

　都内のカラスは、東京都が対策を始めた２００１年度の３万６０００羽から減少を続けていましたが、２００７年度から増加傾向になっていて、昨年度の生息数は１万９０００羽でした。

　東京都は今年度、カラスの増加に歯止めをかけようと、春から夏にかけての繁殖期を狙って、カラスの大規模な巣がある都内の公園など３６か所で、撤去作業に乗り出しています。２２日、港区の芝公園で捕獲されたのはヒナが２羽、巣も完全に撤去されました。

　「根絶が目的ではないけど、少しでも都民の被害をなくしたい」（東京都環境局・竹内高広鳥獣保護管理担当係長）

　東京都では、１９８５年度の生息数７０００羽を目標に、引き続きカラスの駆除を進めたいとしています。（22日13:11）