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宮崎 口蹄疫対策ピリピリ…演説のたびに消毒

口蹄疫問題で念入りに消毒される遊説用の自転車
口蹄疫問題で念入りに消毒される遊説用の自転車
Photo By 共同

 【第22回参院選】口蹄疫問題に揺れる宮崎選挙区(改選数1)では、自民党現職の松下新平氏(43)に、民主党新人の渡辺創(そう)氏(32)が挑む構図。共産党新人の馬場洋光氏(41)も立候補した。「宮崎再生」を掲げた各候補は、ウイルスを拡散させないよう細心の注意を払いながら選挙戦をスタートさせた。

 松下氏は宮崎神宮(宮崎市)での出陣式で、青の作業服姿で第一声。「今求められているのは、口蹄疫で傷つけられた宮崎の再生です」。口蹄疫による「非常事態宣言」が出ている中での選挙戦。選挙カーに消毒車両が同行、街頭演説が終わるたびにマスク姿のスタッフが周囲を素早く消毒したほか、約600人が集まった出陣式では、支援者一人一人の足元にスタッフが消毒液をスプレーするという徹底ぶりだ。

 渡辺氏は消毒用の石灰がまかれた宮崎市内の事務所前で「宮崎が沈没していく危機だ。政権与党の一員として再生に全力を注ぐ」と声を張り上げた。選挙カーには消毒液入りの噴霧器を積み込み、演説が終わるたびに車に吹きかけたほか、乗り降りする際には足元を必ず消毒するなどの対策を講じた。陣営幹部の連合宮崎の横山節夫会長によると、口蹄疫の発生地域では支持者を動員した街頭演説や決起集会を自粛。「経験したことのない選挙戦」と話した。

 馬場氏は宮崎市内で「畜産王国・宮崎を再生するため国に責任を求めていく」と力を込めた。馬場陣営も選挙カーにスプレー入りの消毒液を積み込んだが、この日は宮崎市内の住宅街や小売店を中心に回ったため出番はなかった。発生地域での街頭演説については「地元の意向を考慮していく」(陣営)とした。

 感染の拡大を防ぐため県選挙管理委員会は18日、3陣営に対し街頭演説や握手の自粛、家畜の移動・搬出限定区域内での選挙カーによる選挙活動などを控えるよう要請する文書を送付している。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年06月25日 ]

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