和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に取り上げた米ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ(入り江)」(ルイ・シホヨス監督)の上映中止問題を考えるシンポジウムと上映会が9日、東京都中野区で開かれ、約550人が参加した。
パネリストとして参加した映画監督の森達也さんは「この騒動がこのまま終わってしまえばあまりに不毛だ。まず、見てから議論してほしい」と語った。出演者の一人、リチャード・オバリーさんは「この映画は米アカデミー賞だけでなく、各国でたくさん受賞している。上映が妨げられたのは残念だ」と語った。
毎日新聞 2010年6月9日 23時07分(最終更新 6月10日 0時59分)