2010年6月25日 21時25分 更新:6月25日 23時21分
和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に描いた米ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」を上映予定の映画館「横浜ニューテアトル」(横浜市)に抗議活動をした民間団体に対し、横浜地裁は同館周辺での街宣活動を禁じる仮処分決定を出した。同館が申し立てていた。
決定は24日付。半径100メートル以内で大声で演説することや、無許可で館内に立ち入ることを禁じている。
配給会社「アンプラグド」(東京都目黒区)によると、コーヴの上映をめぐっては、東京地裁が4月、同社事務所周辺などで街宣を禁じる仮処分決定を出したが、映画館を対象にした決定は初めて。
同館は来月3日からの上映を予定しているが、団体側は映画を「反日的」と批判し、今月12日には数十人が映画館前で上映中止を訴える街宣活動をした。
同社は「映画館と協議のうえ、このような対応に至った」と話している。