100年前、ある国にある3人の人間がいました。
その3人は傷つき今にも死にそうでした。
この大地からその存在を失おうとしていました。
でも3人はまだ死ぬわけにはいきません。
彼らは罪人だったのです。
死んでも償えない程の罪を犯した罪人だったのです。
まだ死ぬわけにはいきません。
でももう彼らにはこの大地に存在できる力がほとんど残ってません。
3人合わせてやっとひとり分しか―――
そこで3人はひとつの身体に自分達3つの魂を入れました。
そして3人はひとつの身体の中で生き続ける事が出来ました。
しかし、今度は逆に死ぬ事ができなくなりました。
まるで、
まるで呪いのように―――
解けない魔法にかかった3人は元の身体を取り戻すため、過去との決着をつけるため、再び悲劇を繰り返させぬため、女神と戦う道を選びました。
敵は女神とその三十の指、そして三つの神器。
敵は強大です。ですが彼らには共に戦ってくれる仲間がいました。
それが当たり前だと思える仲間達が。
そんな仲間の中に、ひとりの少年がいました。
強く生きたいと願い、友達とずっと一緒にいたいと、守りたいと願った少年が。
この物語は本来あり得なかったお話。
女神も大魔王もいない世界、けれど魔法使いがたくさんいる世界で、少年が新たな出会いをするお話。
それではその物語を綴るとしましょう。