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「受信料負担の意義、わかりません」20代男女、30代女性 NHK評価委が報告書
このニュースのトピックス:NHK改革
NHKの放送や経営の信頼度を調査している「視聴者視点によるNHK評価委員会」(委員長・谷藤悦史早稲田大学教授)が22日、評価報告書を発表した。番組には一定の満足度を示したのに対し、経営については期待値をやや下回る結果が示された。
視聴者調査は今年3月に実施。全国16歳以上の男女3600人を対象に、面接や訪問形式で評価項目を1〜5点で採点してもらった。
評価は2本柱で構成されている。独立性や公正さ、質の高さなどの評価項目からなる「放送の信頼性」は平均値を上回る3・6点。誠実さ、透明性などの項目からなる「経営の信頼性」の平均は2・5点だった。
調査ではまた、公共放送を支える視聴者の意識の変化も浮き彫りとなった。「受信料を支払わないことでNHKに反省を促したいと思う」とした人の割合は、20年度の31・7%から26・4%へと大幅に下落した。
さらに、「国民のための公共放送だから、みんなでその経費を負担する必要がある」という考え方に同意する視聴者は、20年度の64・0%から60・7%に減少。特に20代の男女、30代女性の下げ幅が顕著だった。
委員会は「不祥事によるNHKへの不信感は大きく改善しているが、受信料負担の基本観が20代を中心にやや薄れている」と総括した。