【米オレゴン州ポートランド】当地のマッサージ師が、アル・ゴア元米副大統領が2006年10月に当地のホテルに滞在した際、同元副大統領から「望まない性的接触」を求められたと主張していることが明らかになった。ただ、証拠不足のために訴訟には至っていないという。複数の司法関係者らが24日、明らかにした。
マルトノマ郡のマイケル・シュランク地方検事が、この女性の弁護士が06年の終わりに同件について警察に届け出ていたと明らかにした。シュランク判事はさらに、この女性(名前は公表されていない)は刑事らによる事情聴取を拒否し、それ以上の捜査を望まなかったと述べた。
しかし、この女性は09年1月に警察に連絡し陳述書を提出した。その中でゴア氏が繁華街の高級ホテル「ルシア」でのマッサージ中に性的行為を求めたと主張した。ゴア氏は同ホテルに「ストーン」と名乗って滞在していたとされている。
米大衆誌ナショナルエンクワイアラーがこの疑惑について24日に最初に報道し、このマッサージ師は54歳の女性だと伝えた。
ゴア家の広報担当者、カリー・クライダー氏は、ゴア氏のコメントはないと述べた。ゴア氏とその夫人は今月1日に別居を発表したばかり。
(AP通信)