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反政府デモに資金供給？　タクシン氏親族ら取り調べ

2010/6/21 (18:15)｜主要ニュース政治

【タイ】タイ治安当局はバンコクで起きたタクシン元首相派の反政府集会に資金を供給した容疑でタクシン元首相とその親族、関係者６９人と関連企業１４社を取り調べる方針だ。捜査を担当するタイ法務省特捜局はタクシン派が昨年後半から１００億バーツ以上の現金を引き出したとみて使途を追求する。

　バンコクなど１都２３県に発令中の非常事態宣言に基づき、アヌポン陸軍司令官が２１日、容疑者の出頭命令に署名した。出頭命令を受けたのはタクシン氏本人と元妻、長男、長女、タクシン派政党の下院議員、タクシン氏に近い財界人、元軍人などで、すでに銀行口座が凍結されている。

　タクシン派は治安当局の動きに対し、２００８年の反タクシン派による長期デモではデモ組織者が逮捕されず、デモの資金源の捜査も行われなかったとして、反タクシン派現政権のダブルスタンダード（二重基準）だと批判している。

　３月から５月にかけバンコクで行われたタクシン派集会では、治安部隊との衝突などで民間人７６人など計８７人が死亡、１４００人以上が負傷し、軍が強制排除に踏み切った５月１９日にはバンコク都内の約４０カ所が放火された。集会参加者の多くは地方の農家らで、日当が払われていたといううわさがある。

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