001 名無しさん (2009/11/27(金) 23:20:51 ID:4KVtZ9dQ)
002 名無しさん (2009/11/27(金) 23:30:41 ID:4KVtZ9dQ) 

あわせ鏡に飛び込んで 井上夢人 ☆☆
この作家さんの文章は読みやすい。既刊はこれで全て読みました。
短編集になってて表題作がお勧めです。
003 名無しさん (2009/12/09(水) 15:00:45 ID:e.fZL2sE) 
オリンピックの身代金・・・奥田英朗
感想は一言・・・「長くて退屈だった」
分厚いのは苦にはならないが、面白みに欠けるのは辛い。
要は格差社会をテーマとして取り組んだのであろうが、
「ララピポ」の方がブラックユーモアに徹していて
面白かった。
またサスペンスとして読んだとしても「最悪」「邪魔」
のようなスリルに乏しいし、社会派として
売り出したかったのか?と思える作品。
☆
004 名無しさん (2009/12/09(水) 15:50:38 ID:OMCt1FIc) 
「無理」はどうだった?
図書館で借りようと思ったら30人待ち…
005 名無しさん (2009/12/10(木) 09:08:11 ID:Fi6YZQOo) 
>>4 >>3だが、
俺も図書館で「無理」を借りたいんだが
まだ無理。
006 名無しさん (2009/12/10(木) 18:21:42 ID:fHgC7OpI) 
1Q84はもっと無理
007 名無しさん (2009/12/11(金) 22:34:39 ID:taL6R/KI) 
地元の図書館はネット予約できて、予約数ランキングも見られる。
今は新参者と1Q84がずぬけてる。
008 名無しさん (2009/12/11(金) 22:38:22 ID:y2yBs3ic) 
丁度「無理」を読了したところなのでレビューを。
タイトルから「邪魔」「最悪」を連想するけど、前弐作よりも群像劇に徹した感じがして、ミステリ
やサスペンス的なカタルシスはあまりない。地方都市特有の塞いだ感じや卑屈な人生観はさすが
にうまいけど、一貫したストーリーがないから個々のエピソードで終わってる(一応収斂するんだ
けど)。
この作者はプロットを作らずに執筆に取り掛かるみたいだけど、そのせいかバランスの悪いストーリー
だと思った。
十分なボリュームだけど、もっと頁があれば尚おもしろかったと思う。なんというか、奥田らしい凡作。
☆☆
009 名無しさん (2009/12/14(月) 17:38:48 ID:2I2gCm7c) 
「瞬間移動死体」・・・西澤 保彦
主人公はテレポーテーションが出来る超能力者である。
こうなるとほとんど無敵でミステリー自体が成り立たない様に
思えるが、そこはこの作者の巧者な所、括りが多いのだ。
@移動するのに燃料(この場合アルコール。しかも主人公は
極端な下戸)が必要A移動した先にあるものが自身の身変わりに
移動元に逆送される。しかも何が飛ぶかわからないB移動できるのは
自分の体のみ移動先では必ず丸裸等々。
こうなるとほとんど役立たず。金庫室に忍び込んでも金は持って来れない
どころかアルコールが置いてないから戻って来れない。
しかし、ある事には使えるのだった。殺しの際のアリバイ工作である。
中々謎解きも面白かったし最後も秀逸・・・☆☆☆
010 名無しさん (2009/12/15(火) 09:18:50 ID:arUxPOdk) 
追想五断章・・・米澤穂信
五つのリドルストーリーに隠された真実を
解き明かす物語。
みたいに最後の1行に深い意味を持たせてるところは
「儚い羊たちの祝宴」似てるかな。
ただ登場人物がリアリティなのかどうか分からないが
逆にちょっと陳腐に思えた。
なので☆ひとつ。
011 名無しさん (2009/12/19(土) 16:25:26 ID:Vqu4e662) 
海の底-有川浩 ☆☆☆〜☆☆☆☆
空の中がよかったのでこっちもよんでみたけど面白かった
個人的には空の中のほうがおもしろかったけど
特別に名言みたいなものがあるわけではないけど心にひびくようなセリフが
ところどころにあり一気に読んでしまった
次は図書館戦争を読んでみます
012 名無しさん (2009/12/19(土) 17:22:16 ID:3t5CMPeY) 
伊坂幸太郎・・・終末のフール
3年後に衝突する小惑星により
未来が無くなった様々な人たちの姿を
描く短編集。時空列と住んでる所が
重なっているので、それぞれが微妙に
つながっている。
久しぶりに伊坂作品を読んだ。段々鼻についてた
思わせぶりな台詞が今回は小気味よく感じられた。
作品自体はまあまあかな。
んで、☆☆☆。
013 名無しさん (2009/12/20(日) 22:52:08 ID:Kk2ncKsY) 
日本文学ふいんき語り
麻野 一哉(かまいたちの夜)飯田 和敏(アクアノートの休日)米光 一成(ぷよぷよ)
日本を代表するゲームクリエーター達が日本文学の名作をゲーム化してみようと会議する
設定は面白いので期待させられるが内容はあまり本を読まない人が古典を読んでみた感想の域を出ない
村上春樹がヒップホップはヒップホップ音楽と書いてジャズはジャズ音楽と書かない所を取り上げ
ヒップホップは音楽じゃないと思っているのかと指摘する
(ヒップホップはダンスやグラフィティも含む文化の総称なので音楽を付けるのは用法としておかしくない)などツッコミはどれも底が浅い
各項の終わりには申し訳程度にゲーム化したらこうなるというイメージが示されるがそれを含めて鼎談中に出てくるギャグがあまりおもしろくない
(「こころ」の先生が友達のフリをしてKを自殺に追い込むシミュレーション、村上龍は全国一斉避難訓練など)
盛り上がらない会議に参加している気分になりたい人以外には☆
014 名無しさん (2009/12/21(月) 16:26:26 ID:kLYfnDR6) 
横山秀夫・・・「第三の時効」
強行犯捜査1課の三つの班にかかわる
6編のミステリー。
どれも良く練られている。この人の
短編集は秀逸。
☆☆☆
015 名無しさん (2009/12/21(月) 20:58:06 ID:obJBk756) 
横山はF県警シリーズが一番面白いね
2班の班長が好きだな
016 名無しさん (2009/12/22(火) 19:06:54 ID:HZFfaiuU:au) 
さまよう刃・・・東野圭吾
☆☆
017 名無しさん (2009/12/24(木) 08:19:02 ID:Ori8DwF6) 
四度目の氷河期・・・荻原浩
私生児として生まれた主人公、しかもハーフの為
周りと違いすぎる自分に、遺伝子研究者である母が
クロマニヨン人のDNAを使い人工授精したものと
信じている。
しかしその真相は・・・
ちょっと長すぎたかなって感じ。最後のくだりが
くどすぎる。嫌いじゃないんだけど。
☆☆
018 名無しさん (2009/12/24(木) 18:39:16 ID:Mb1qwvJk) 
悼む人・・・・天童新太
こういうラストなの?不完全燃焼です。
前スレで涙が止まらないってカキコあったんで読んだけど・・・
これで泣けるような純な心になりたいw
☆☆
019 名無しさん (2009/12/26(土) 18:29:45 ID:6K5qHshs:au) 
馳星周
マンゴーレイン=☆×4
不夜城のバンコク版、との評もあるけど楽しめた。
020 名無しさん (2009/12/26(土) 22:56:28 ID:fZ8kQepg) 
ワイルドソウル 垣根涼介 ☆☆☆
夢と希望を抱いてブラジルに移住した日本人が国にだまされたこと理由に
復讐するお話
フィクションじゃないならブラジル移民の話は酷いと思った
021 名無しさん (2009/12/28(月) 08:48:35 ID:7UMlAYGE) 
荻原浩・・・「押入れのちよ」
この作者にしては珍しくホラーの短編。
サスペンス調あり、お笑い調あり、お涙調あり
で楽しめた。
☆☆☆
022 名無しさん (2009/12/28(月) 17:38:27 ID:7UMlAYGE) 
「図書館の海」恩田陸
ミステリーあり〜のホラーあり〜の
SFあり〜の学園ものあり〜の
てんこ盛りの短編集。
この作者を知らない人はこの作品から
読み始めてもいいんじゃないかな。
☆3個
023 名無しさん (2009/12/28(月) 18:15:37 ID:ye0xjnf6) 
山崎豊子
不毛地帯 ☆☆☆☆
沈まぬ太陽 ☆☆
大地の子 ☆☆☆☆
二つの祖国 ☆☆☆
024 名無しさん (2009/12/29(火) 08:49:14 ID:it4E4JLI) 
「海の底」・・・有川浩
2日間で読了。「空の中」はじじぃがカッコ良かったが、
これはヒロインが愛らしかった。
海から巨大海老がうじゃうじゃ出てくる、名前はレギオス。
そう平成ガメラ2のレギオンのオマージュだ。
でもガメラに変わるものは出てこない。巨大生物という
フィクション以外は極めて現実めいていて、そういう所も
「ガメラ」のオマージュっぽくて好きだ。
怪獣映画が好きな人は一読の価値有り。面白いよ。
40後半の俺が言うんだから間違い無し。
☆☆☆☆
025 名無しさん (2010/01/03(日) 23:29:33 ID:TRp7x55w:au) 
イン・ザ・プール 奥田英朗
☆☆☆
患者に無茶な事を言う医師伊良部一郎や症状がエスカレートして狂う患者達は滑稽で笑える
一方で、もしかして自分にも似た症状があるのでは?と少し不安も感じさせてくれる
面白かった空中ブランコと町内選挙も読んでみよう
026 名無しさん (2010/01/05(火) 17:06:55 ID:mOPLE9HQ) 
「家族八景」・・・筒井康隆
精神感応能力者である主人公が、お手伝いさんとして
入り込んだ様々な家庭の中に自らの能力を用いながら
関わり合って行く。
全般的に否定的な内容で読後感は余り良いものでは
ありません。
よって ☆☆
027 名無しさん (2010/01/06(水) 12:13:24 ID:7Ds8N4SM) 
骸の爪 ☆☆
トリックも犯人も途中でわかっちゃった
028 名無しさん (2010/01/07(木) 08:52:37 ID:TbGq7lK6) 
奥田英朗・「マドンナ」
題名からてっきり「ガール」の続編と思ってたら、
サラリーマンが主題で作者らしく心情が良く書けてる
短編集でした。
さらさらと言うか、す〜っと言うか肩から力を抜いて
読めます。
三つ星。
029 名無しさん (2010/01/09(土) 19:17:05 ID:e.fZL2sE) 
「人格転移の殺人」・・・西澤保彦
所謂クローズドサークルなんだけどこの作者の場合
それだけには終わらないところが、すんごい!
なんと閉ざされた空間では、全員の人格が法則にしたがって
入れ替わるといううもの。
そして殺人が始まるんだが、誰の人格が起こしているのか、
そして動機は?最後に残った人は?最後のどんでん返しまで
本格SFミステリーですね。
ただ人物の設定とか、ドラマ性とかそういうのが好きな人には
物足りないかも。これは純粋に謎解きが好きな人が読むべきです。
だもんで☆☆☆の評価です。
030 名無しさん (2010/01/09(土) 20:11:43 ID:3jCryhhI) 
西澤保彦といえば「黄金色の祈り」
読後に軽く鬱になった
031 名無しさん (2010/01/11(月) 19:34:48 ID:wvZcOOIQ) 
道尾秀介 片目の猿 ☆☆☆☆
普通にサスペンスとして楽しめるが、後半に読みながら脳内で
イメージしていたものが次々と裏切られると言う・・・
ちくしょうやられたぜと、笑ってしまう別の面白さを楽しめる。
032 名無しさん (2010/01/12(火) 08:42:27 ID:dxqKMpmA) 
五十嵐貴久・・・リカ
望月峯太郎の『座敷女』を思い出しちまった。
おっそろしく速い足、注射器使うところ、長い髪の毛
長身の女、結構かぶってる部分多かったんだよな。
でもこの人のはテンポが良くてすいすい読めちゃう
から好きだ。単行本の追加の最終章はいらなかったと思う。
☆☆☆
東野圭吾・・・魔球
東野の初期作品、企業爆破予告犯人と一見関係の無いような
高校野球児の魔球とも取れる描写がストーリーを重ねるうちに
ひとつの結末が訪れる。
ちょっと無理がある所もあるが、流石は未来の大作家の片鱗が
見受けられる。
☆☆☆
連休暇だったから1日で2冊も読んだ、今までで一番読んだ日だ。
033 名無しさん (2010/01/13(水) 08:42:54 ID:9iI4g2Wg) 
新堂冬樹・・・君が悪い
自己チユーな主人公が他人のせいにしながら
殺人を犯し続ける。
圧倒的なリアリティってルビ振りだけど
リアリティがあるのは殺人状況と殺した人の
解体状況だけ。「君が悪いの」と「気味が悪い」
の謎かけかと思った。
☆
034 名無しさん (2010/01/14(木) 08:47:56 ID:fig5IDD.) 
放浪探偵と七つの殺人・・・歌野晶午
謎解きはイマイチ時間返せといいたくなる程度。
☆
035 名無しさん (2010/01/15(金) 11:04:12 ID:OirUU8MI) 
放課後/東野圭吾
☆☆☆
期待せずに読んだ分良かった
036 名無しさん (2010/01/17(日) 03:14:47 ID:W9qwDqJg) 
>>24 なんかいろいろ勘違いしてるみたいだけどレギオスじゃなくてレガリスw
どっからレギオンとかまでひっぱりだしてきた?
でも有川さんのは「空の中」もそうだけど面白いですよね
最近空の中ではまってシアター!とレインツリーの国もよみました
まぁ星三つくらいでしょうか
正直「空の中」と「海の底」を読んだ後だと物足りない感じかも
有川さんは人と人との関りあいの書き方が非常にうまいと思います
図書館シリーズも読みたいんですけど文庫本まちです
037 名無しさん (2010/01/18(月) 08:47:31 ID:fig5IDD.) 
機本伸司・・・「神様のパズル」
「宇宙を作ることは出来るのか」が主題らしい。
途中の小難しい物理の定義とかチンプンカンプン
正直読むのがつらかった。
SF要素は濃ゆいけど内容的には青春小説だな。
☆☆
>>36 すまん、急いで書き込みしてたんでゴチャッゴチャに
なってた(^_^;)
後「塩の街」だっけ自衛隊3部作は?全部読破したい。
038 名無しさん (2010/01/18(月) 21:24:43 ID:MIAIAmRa3I) 
>>37 塩の街はまだよんでないから読んでみたい
今、よんでる分がおわったら読むつもりです
039 名無しさん (2010/01/19(火) 11:26:26 ID:tsROX/tAOI) 
IN 桐野夏生
時間を返して欲しい、図書館で借りたのがせめてもの救い。
★
040 名無しさん (2010/01/20(水) 13:57:05 ID:qmWeMwkwvY) 

☆
昨年の乱歩賞は不作だったのかな
読みづらくて挫折しかけた 最後のオチで謎が増えてすっきりしなかった
巻末で選考委員も同じような指摘してた
041 名無しさん (2010/01/22(金) 08:56:04 ID:tpKTyAQbWQ) 
西澤保彦・・・解体諸因
バラバラ殺人事件の短編集。
安楽椅子探偵みたく主人公は
人から聞いた話と状況確認のみで
事件を解決していくパターン。
何編か読むうちに飽きちゃった。
☆☆☆とあと☆半分
最後まで読んだのは正解だった。
042 名無しさん (2010/01/22(金) 21:15:57 ID:FFY615HEak) 
>>37 それ映画のやつはみた
2/3くらいまではおもしろかった
043 名無しさん (2010/01/25(月) 08:43:23 ID:BdzCG5JQYs) 
海堂尊「ナイチンゲールの沈黙」
ご存知「チーム・バチスタの栄光」の続編なんだけど
やはり前作が良すぎると、続作で超えるのは中々難しいね。
特にこれは変な設定があって、ちょっこっとSFがらみ?
みたいな感じがあって、せっかくのシリアル感が損なわれた。
とは言え読み安さは天下一品さくさくっと終わっちゃった。
☆☆☆
044 名無しさん (2010/01/25(月) 16:51:36 ID:/.Pdtm64qI) 

「完全なる飼育―メイド、for you」 松田 美智子
☆☆
異常な雲行きが、いつのまにかご都合主義の純愛物へ変貌。
アキバ系攻めも、無知が露出してしまって、単に流行への迎合って感じ。
大体、メイド嬢と魔女っ娘と妹系を混同するようじゃ、修行が足らぬとしか言いようが無い。
時間つぶしにはなるので、星二つ。
045 名無しさん (2010/01/26(火) 00:07:21 ID:dpgJr6LlNA) 
積んである本が不評だとがっかりするな(´Д`|||)
046 (2010/01/26(火) 02:02:35 ID:3shUzOxBN6) 
削除(by投稿者)
047 名無しさん (2010/01/26(火) 09:37:08 ID:FtZga9iic.:DoCoMo) 
気にするな。
048 名無しさん (2010/01/27(水) 19:43:42 ID:DQdKILecNU) 
「五十嵐貴久」・・・交渉人遠野麻衣子最後の事件
「交渉人」の続編。
前作がミステリーでしたが、よりサスペンスの色合いが濃い作品に
なってます。最後の犯人を絞り込んでゆくところなんかは
引き込まれましたね。この作者はテンポが好いというか構成が
上手いと言うか、とにかく飽きさせません。
題名は最後の事件ですが3作目も読みたいね・・・出るかな?
☆☆☆
>>45 そうそう人の事なんか気にせずに読んで面白ければ
「それでいいのだ」!
049 名無しさん (2010/01/29(金) 08:36:43 ID:e0vru1bsQI) 
>>2 「あわせ鏡に飛び込んで」・・・井上夢人
嫌いな作家ではないので、とりあえず読んでみた。
90年代前半に作られた未発表の短編を取り寄せた
感じで作者本人も言ってたが流行や先端技術なんかを
先取りすると時代が進むにつれて色褪せて古臭く
なってしまう。まさにその通り。
漫画家のあだち充は自分の作品には携帯電話など
登場させないとか。作品をず〜っと読めるようにとの
配慮と聞いた。しかしその前に主人公の書き分けしろと!
☆☆
050 名無しさん (2010/01/30(土) 15:30:49 ID:AeoNqsUNAY) 
仮面山荘殺人事件 東野圭吾
流石に最後の章まで行くとオチが読める人が
多くなるんじゃないかな、作者がそこまで
意地悪くないし。
割とこの手の作品は多くないと思う。
ミステリファンは一読の価値があるかも、
ただ20年以上前の作品だから携帯電話ないんで
そこのところよろしく。
三つ星
051 名無しさん (2010/01/30(土) 23:57:23 ID:LWt5wMOJ.M) 
キルン・ピープル デイヴィッド・ブリン
すべての人が自分の複製を作れるようになった世界を書いたもの。
その世界を背景に主人公が事件を解決するという話にしたかったんだろうけど、現在と比べて世界がどう変わるかということの方がメインになってる。
視点が主人公や複数の複製の間で頻繁に入れ替わるから、話がごちゃごちゃしてる。
ブリンにしては、おもしろくない。
昔のブリンはおもしろかったのになあ。
☆☆
052 名無しさん (2010/01/31(日) 00:34:03 ID:2f6x/bv5hk) 
極限推理コロシアム ☆☆☆
第30回メフィスト賞受賞作品。
夏の館と冬の館。14人の各プレーヤーたちは、その見知らぬ館で目が覚めた。主催者
は「それぞれの館で起きる殺人事件の犯人を当てよ」と推理ゲームを命じる。二つの館は
通信でのみ、情報のやりとりが可能。生き残るためには相手となる館のプレーヤーたちよ
りも早く正解にたどり着かねばならない。被害者はプレーヤーから選ばれ、一人また一人
と命を落としていく。 二つの館の犯人当てゲーム。生きるか死ぬかの極限サバイバル。
053 名無しさん (2010/02/03(水) 01:03:44 ID:YOBq2PXUVw) 
藤原伊織「テロリストのパラソル」
ブックオフで何気なく買って読んでみたら、その筆力に圧倒された。
後で知ったが、江戸川乱歩賞と直木賞の初のW受賞作品だった。
いや、それを抜きにしても圧倒的に面白かった。
恥ずかしながらこの作家さんを知らなかったが、他の作品も読んでみたいと思い
調べたら既に亡くなられていたと知った・・・
☆☆☆☆
054 名無しさん (2010/02/03(水) 16:48:48 ID:0a1wkIezYA) 
薬丸 岳・・虚夢
愛娘の命を奪った犯人は統合失調症であり
刑法39条にのっとり罪に問われること事は
無かった。
39条を取り扱った作品だが、一方的に悪いと
言ってるわけではなく色々考えさせられる
所がいいと思える。
色んな複線が置いてあり最後はミステリーとして
十分面白い展開を見せてくれる。文章も読みやすくて
一気読み、3時間あれば十分読み終える。
「天使のナイフ」も良かった。
☆☆☆☆
055 名無しさん (2010/02/08(月) 00:49:33 ID:eo.F2cvlTI) 
>>53 「ひまわりの祝祭」読んでみて感想を聞かせてください
056 名無しさん (2010/02/08(月) 08:54:20 ID:hRvxFA5m4w) 
柄刀 一・・・400年の遺言
最後の最後までかなり凝った謎解きが用意されてます。
そう言う意味では本格派の名に相応しい作品です。
でも説明に近い文章が並び続けると正直読むのがつらい。
挿絵が入ってるんで(逆に入らないと半分近く理解でき
ないかも)何とかなるけど夜は眠くなる。
本格派は俺には無理かも。
作品は☆3個なんだけどあくまで読書感は ☆☆。
057 名無しさん (2010/02/09(火) 17:33:47 ID:Bgybg6N4V.) 
東野圭吾・・・・片想い
この作家は好きなので期待していましたがテーマ自体
自分には興味のないものでした。東野作品では自分の中で
ワースト1。
☆☆・・・ゴメンナサイ
058 名無しさん (2010/02/09(火) 19:05:56 ID:1DPyra1E4M) 
「ABC」殺人事件
有栖川有栖、恩田陸、加納朋子、貫井徳郎、法月綸太郎
有名なアガサ・クリスティのABC殺人事件を
モチーフに有名作家5人が書き下ろした短編集。
でも読んだ限りでは、有栖川さんと加納さんが
辛うじてセーフですが、それ以外はちょっと
趣旨に沿っていないように思います。
図書館で借りたので実害は無いのでセーフですが。
☆☆
059 名無しさん (2010/02/09(火) 20:46:08 ID:wNu368Zyuc) 
>>58 同じようなコンセプトのエラリー・クイーンの「Yの悲劇」をモチーフにした
やつも有ったね。有栖川有栖、二階堂黎人、篠田真由美、法月綸太郎がそれぞれ
書いていたが、有栖川有栖が面白かったな。有栖川有栖は他にも「マジックミラー」
や「月光ゲーム」「46番目の密室」等、面白いのが多い。
貫井徳郎の「神の二つの貌」は難解過ぎて馬鹿な俺にはよく分からなかった。
映画の「薔薇の名前」ぐらい難解だった・・
060 名無しさん (2010/02/10(水) 18:33:00 ID:JZ4S3pkI/c) 
オイアウエ漂流記・・・荻原浩
とても好きな作家ですし、本作はいつもの荻原節全開。
ユーモアあふれる楽しいサバイバル作品でした。
まるで本当にデザートアイランドで生活したことがあるみたい。
しかも役に立たないようなゴルフ道具が・・・
中々再読とはいきませんから星3つ。
061 名無しさん (2010/02/10(水) 23:47:48 ID:0iZXJ0hbFA) 
「総統の子ら」・・・皆川博子
評価☆☆☆☆
感想・・・異様に分厚い本だったので自分にどうかと思ったが一気に読み進めた。
軍マニアでない人にもお勧めします。女性が書いたとは思えない。
ナチスアレルギーになっている欧米人にもぜひ一読を勧めたい。
「さまよう刃」・・・東野圭吾
評価☆
感想・・・スレタイから仕方ないので☆をつけたがゼロでいいと思う。最悪だった。
設定が突っ込みどころ満載でグロ描写ばかり目に付いて不快極まりなかった。
登場人物がすぐ「脇の下に多量の汗をかいた」という表現で失笑。
刑事たちが間抜けすぎて噴いた。主人公への謎の密告者が分からないままという
無能ぶりに警察を馬鹿にしすぎだと思った。評判になっていたので勢いで読んだが
激しく後悔した。なぜこんなものが評価されるのかが理解できない。
「エナメルを塗った魂の比重」・・・佐藤友哉
評価☆☆☆
感想・・・一見グロ耽美小説という設定だが東野ほど不快にならない。
文体や現実感のない設定のお陰かもしれない。
読む少女マンガといった趣だったけど面白かった。
062 名無しさん (2010/02/11(木) 00:36:36 ID:GFBTZ04h6w) 
東野圭吾って評判良いので、一度読んでみたいと思ってたが
ハズレもあるのねw
松岡圭祐みたいな感じと勝手に想像しているが?
063 名無しさん (2010/02/11(木) 05:28:56 ID:Whf2bW4yoU) 
>>62 「千里眼」シリーズとは全く作風が違うけど、
強いて言えば「煙」なんかは似てるかもね。
064 名無しさん (2010/02/12(金) 18:26:23 ID:9CdgaHCAR2) 
有川浩・・・図書館戦争
設定自体に無理っぽくもあるが、SFとしての構想は面白い。
言論の自由にギリギリ犯しない「メディア良化法」を巡って
自衛の道を進んだ図書防衛隊に所属する女性隊員の活躍を描くラノベ。
ちょっと見にはヒロインのいる方が弾圧されているんで正しく
も思うが、現代の行き過ぎまた野放しとも言える一部の報道を
規制するという意味においてはそれも有りかなと思う。
☆☆☆
>>62 個人的には「天空の蜂」がいいと思うよ。なんせ
東野圭吾自身が「今まで書いた作品の中で一番思い入れが強い
のはどれかと訊かれれば、これだと答えるだろう」と
言う位面白い。
065 名無しさん (2010/02/12(金) 18:43:35 ID:hli3pshsGs:au) 
暗黒館の殺人・・・綾辻行人
評価・・・★×2.5
感想・・・面倒臭くなって数年間積んであったが、ようやく消化できた。
館シリーズにおいてある意味重要な位置に属する暗黒館。文庫4冊分…まぁまぁ面白かったけど、とにかく長過ぎ。
066 名無しさん (2010/02/13(土) 01:04:28 ID:wpp5jXaJOw) 
>>65 すごいですね尊敬します
真冬の滝行のように暗黒館を1度読めばその後
どんなバカミスにぶち当たっても耐えられるだけの精神力が
つくらしいですからね
自分もいつか挑戦しなきゃいけないと思っています
067 名無しさん (2010/02/15(月) 08:46:05 ID:.J5q.rQf32) 
重松清・・・送り火
富士見線という私鉄沿線に係わる九つの短編集。
ホラーっぽいのが一作目だったので、その系統かな
って思ってたけど、そこは重松先生後編になれば
なるほど心にぐっと来る物語。特に最後の2編は
高齢者の親を持つ人は抑えてても軽く涙が滲みます。
この手の話が読みたければ確実に応えてくれる
数少ない作家さんです。
☆☆☆
068 名無しさん (2010/02/16(火) 11:41:08 ID:yfPdr.108k) 
家日和・・・奥田英朗
家は夫が築いた王国か?妻が守った城か?っていう問いが
面白かった。軽いタッチで描かれた日常の出来事に、微妙に
「あるある!」みたいな共感を覚えさせる6編の短編集。
視点の捉え方が上手いよなぁ〜っていつも感じます。
☆☆☆
069 名無しさん (2010/02/17(水) 17:32:05 ID:JGPZaw2bIQ) 
「密室の鍵貸します」 東川篤哉
ユーモア溢れた、でもギャグの中に伏線を引き詰めた
本格派?かな?
でも楽しいし割とわかりやすいミスなんで初心者向けかも。
途中で半分は読めたけど最後はやはり軽く裏切られた。
他の作品も読んでみたい。
☆☆☆
070 名無しさん (2010/02/17(水) 20:42:47 ID:GniAidaTP.) 
屋上ミサイル:山下貴光
☆☆☆と0,5
宗田修の七日間戦争シリーズっぽい
学園物だけどいろんな事件が繋がっていく。
終盤はごちゃちゃしすぎて、色々詰め込み過ぎたかな。
年齢、性別問わずお勧め。
071 名無しさん (2010/02/20(土) 11:10:54 ID:H64j6vyouc) 
9の扉・・・北村薫他8人連作
自分の作品から一言のキーワードを次の作家にお題として引渡す
九つのリレーとも呼べる短編集。
前の人の構成をそのまま流用したり、内容も設定も違うけど
一言繋がる状況を紡いでみたり、最後のあとがきまでリレー
方式にしたりと遊び心満載。
暇なときに読むにはOK!
星2個
072 名無しさん (2010/02/20(土) 11:27:55 ID:N4QRSfDf4M) 
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」
☆☆
最後のネタばらしで、
騙されることの驚きを味わうことが出来た。
作中に感じた違和感の意味がきれいに解けた。
でもね、なんか釈然としない。もやもや感がとまらない。
「蓬莱倶楽部」や依頼者はどうなったんだ?
途中のヤクザパートは必要だったのか?
結局、これは叙述トリックを楽しむ作品で、
俺には合ってなかったんだろうなぁ・・・
073 名無しさん (2010/02/22(月) 08:46:42 ID:YRlvRUA5Wg) 
官能的四つの狂気 鳥飼否宇
う〜ん、何と言うかネタバレになるので
詳しくは書けない。4編からなる連作で
三つはそれぞれ独立した話でそれも釈然とは
せんし、最後の1編がどんでん返しなんだけど
でも、それ有り?みたいで納得いかない。
他の人のレビューをみて面白そうと思ったんだけど
☆
074 名無しさん (2010/02/22(月) 20:21:43 ID:2VKpyQnioA) 
暗闇坂の人喰いの木 島田荘司
☆☆☆
出張のお供にと持ってきたんだけどね、ふふ、これが結構分厚くてね、
でもあっという間に読んじゃったの。ひひ、ふひひひ。
この狂気っぷり、たまらんでしょう? え? ひひひ。
075 名無しさん (2010/02/22(月) 21:06:35 ID:RmxTZ/n2sQ) 
レイクサイド・・・・東野圭吾
東野さんだけに期待しましたが残念!
いい時間つぶしになりました。
☆
076 名無しさん (2010/02/22(月) 21:39:31 ID:vxJJqcn7MM) 
乾くるみ 林真紅郎と五つの謎
☆
「イニシエーションラブ」や「リピート」が面白かったので、
本屋で偶然見かけて衝動的に購入。
しかし、物足りない。
事件自体も、その謎解きも、そして探偵たる主人公も全てが。
最後まで苦も無く読めるが、特に心にのこるような場面はなかった。
077 名無しさん (2010/02/23(火) 08:59:14 ID:74HJ8Cc9N.) 
霞流一 フォックスの死劇
☆☆
お初の作者でしたがコミカルな文章は好みです。
とっても読みやすいし、不可解な謎が多くて、まるで
横溝みたくワクトキで読んだんだけど、最後の謎解きが
偶然性及びご都合主義が鼻について仕方なかった。
でも、他のも読んでみよう。
今年24冊目完読。
078 名無しさん (2010/02/23(火) 11:43:33 ID:GNh226XZZo) 
「実録・神戸芸能社」山平重樹著
☆☆
昭和30年代、山口組三代目の田岡一雄氏直営だった芸能興行会社「神戸芸能社」。
その実態を知りたくて読んだのだが、やはりというかその裏の暴力の話が多くて
少し残念。
価格も1900円と高く、中古本で購入(950円)して正解でした。
079 名無しさん (2010/02/25(木) 16:02:32 ID:.J5q.rQf32) 
重松清 「リビング」
☆☆☆
子供を持たない主義の夫婦と隣に越して来た幸せはかくあるべきだ
と思いつめた奥さんがいる3人家族の四季を折りつめた連作4編と
ほか「家族」「夫婦」をテーマに8編の短編をあしらった作品。
1篇が20ページ程度で短い中、良く纏まっているのは作者の腕。
でも流石に物足りないなと感じるのは読み手の勝手。
中でも「息子白書」が好きだな。こんなに短いのに最後になるほど
と感じさせられたのは感激。
080 名無しさん (2010/02/27(土) 08:57:52 ID:CiCT2wDPl.) 
ico・・・宮部みゆき
一瞬にして全てを石に変える魔力持つ女王、
娘であり時を止めている少女、
角の生えた異形の少年、
少年を魔女の生贄とすべく差し出す人々、
とくれば大体の展開は見えてくるのだけれども
流石は宮部先生一筋縄ではいかない。
でも500ページは長かったしファンタジーは
読むのは辛い、ご都合主義だし最終的には何でも有りだし。
☆☆
081 名無しさん (2010/03/01(月) 08:59:47 ID:8aQZdZSC72) 
トキオ 東野圭吾
要は自分の息子の魂がタイムスリップして
父親の手助けをするって物語。
当然未来に起こりうることを知っているんだから
そうなって当然なんだけど、そうするって〜と
これは未来が最初から決まっているという事になるんで
パラドックスに陥ります。
まぁありがちな話なんだけど、この一気に読ませる力は
何処から出てくるんだろう。作者の力量が伺えます。
他の人はわからないけど最後の1行で涙が出ました。
ネタがわかったんで再読は無いだろうけど
☆☆☆☆
082 名無しさん (2010/03/03(水) 17:00:46 ID:49ktFDJB9.) 
「ママの狙撃銃」・・・荻原浩
主人公はふたりの子をもつ主婦。夫はサラリーマン。
ふたりは、ごくふつうの恋をし、ごくふつうの結婚をしました。
ただひとつ違ってたのは奥様は「ほにゃらら」だったのです。
表現は作者お得意のユーモア溢れる文章なのですが、内容は
とてもシリアスでそのギャップに戸惑いを感じます。
暗殺者としてその義務を果たそうとするのですが、何かの都合で
出来なくなるその過程が面白くなると思ってたのですが、
違いました。
最後どうなるかとハラハラドキドキ。
☆☆☆
083 名無しさん (2010/03/04(木) 16:43:45 ID:9CdgaHCAR2) 
スティームタイガーの死走 霞流一
人間消失から始まり、乗客前の殺人、列車ジャック
はたまた密室殺人止めに列車消失。
長くも無い作品に次々とミステリのてんこ盛り。
でも謎解きはほとんど力技。色んな作品の
オマージュなんだろうけど読んでないから全然
分からないのもチープに感じらる要因なのかな。
☆ひとつ。
084 名無しさん (2010/03/08(月) 05:29:41 ID:NuzCgbZdCQ) 
【Another】 綾辻行人
★★★
雰囲気や世界観を表現するのは相変わらずうまい!ぞくぞくした
最近の氏の作品にはがっかりさせられっぱなしだったが、少し安心した。
しかしこのミス上位にランクされる程よかったとは言えない。
読了感いまいち
ついでにもう一作
【噂】荻原浩
★★★
噂から派生した殺人事件を追う警察官の話。素直に面白かった。
ラストの少女達の会話には驚愕。
085 名無しさん (2010/03/08(月) 08:51:16 ID:2r60vf5KrU) 
「ひまわり事件」 荻原浩
3ページに一回はくすっと笑える作者のセンスが
小生と合っている。
ひまわり幼稚「園」と隣接する老人ホームひまわり「苑」で
起きる様々な出来事を綴りつつ、老人介護問題、幼児教育問題
そして最後にひと騒動おきます。
ただ、長かっ〜た、最後の篭城事件が本命とするならば、
そこにいたるまでの過程は面白くは有るもののひたすら長い。
出来栄えは☆☆☆です。
086 名無しさん (2010/03/09(火) 21:55:44 ID:y94km.oNiQ) 
霧越邸殺人事件 ☆☆
普通 良い暇つぶし 正統な本格ミステリという印象
もっと衝撃的な驚きがあるのが好みなので☆二つ
087 名無しさん (2010/03/10(水) 08:42:08 ID:3QwUfnixeo) 
東野圭吾 容疑者Xの献身
☆☆☆
今更ながらですが映画の方を先に見て
ラストに感激して涙が出た。
ようやく図書館から借りれたので読んでみた。
映画の方が数段良かった。演出が良かったのかな。
ちなみに映画の主役は福山じゃなく堤だ。
088 名無しさん (2010/03/10(水) 17:12:58 ID:lIKj/eNh9M) 
東野圭吾 幻夜
全てが中途半端
白夜行を読んでおけば十分。
☆☆
089 53 (2010/03/11(木) 22:03:27 ID:zDbqDvN81k) 
藤原伊織 「てのひらの闇」
待望の氏の二作目を読んでみた。主人公が「テロリストのパラソル」と
似ていた。中年オヤジで若い女にモテるが、本人は全くその気なし。
本人に自覚はないが、周りが評価する才能。非凡な人にしか分からない
その非凡さってのが、読み進めていくうちに、「今度はどんな裏話で
辻褄を合わせるんだ?」と、穿った見方をしてしまう自分であった。
あと、主人公には全く共感出来なかった。いくらヤクザとはいえ
関係ない人間を何人も失明させたり、カタワにするなんて・・
それを「俺はオヤジを殺した・・」なんて感傷に浸ってる場合じゃないって。
主人公以外の周りの人達の、その後は興味があるが、氏が故人となってしまった
今は、もう望むべくも無いが・・・
☆☆
>>55氏「ひまわりの祝祭」今度読んでみます。
090 名無しさん (2010/03/13(土) 08:54:53 ID:.azXFcLofk) 
名探偵の呪縛
東野圭吾 星星
「名探偵の掟」の続編に当たる。前作は本格派ミステリーを
軽快なタッチで皮肉っていたのに対し、今作はシリアスに
お約束を駆使しながら物語を進めていく。
前作とは違った趣向なので残念に思う人もいるはず。
091 名無しさん (2010/03/15(月) 08:43:41 ID:CJbr7rxBiM) 
図書館内乱
図書館危機
図書館革命
以上3冊図書館戦争全4巻の内の2〜4巻。
流石にその描写はありえねぇ〜と思っても
ラノベだから許す。
展開も甘甘、読める通りにはずさない。
そこもまた良い。
今年50のおっさんが読むもんじゃ無いけど
たまぁ〜には良いんじゃない。
星さん個。
092 名無しさん (2010/03/16(火) 08:59:40 ID:zkikpCc7NM) 
「悪党」薬丸岳
星星星
デビュー作「天使のナイフ」から一貫して犯罪被害者目線で
書かれているし、今回犯罪加害者との葛藤が色濃く描かれている。
毎度息詰まるようなストーリー展開がとても好きで一気読みだった。
ただ題名の悪党は少々無理があったかな。
名前負けしている感は否めない。
093 名無しさん (2010/03/17(水) 17:21:37 ID:jDszH.8srw) 
新参者 東野圭吾
前評判高すぎ。再読は無いので
☆×2
094 名無しさん (2010/03/19(金) 15:06:16 ID:hCgN//dllE) 
塩の街・・・有川浩
☆☆
自衛隊3部作陸上自衛隊編という事になっているから
使うのがせめて戦車かなんかだったら良かったんだけど
陸上自衛隊航空部隊だもんで飛行機で決着つけちゃった。
大人のラノベらしく時々理屈が子供っぽくなるけど
それも又宜しい。
「好きな人を守ったついでに世界が救われた。」
ある意味真理かと・・・
095 名無しさん (2010/03/19(金) 22:34:17 ID:5zACm/Nr/c) 
>>94 自分もつい先日、塩の街読みました
同じく星ふたつってとこでしょうか
空の中、海の底が面白かっただけにちょっと物足りない感じでした
個人的に挿絵の戦闘機のところで話がとぎれてしまったのが残念でした
え?おわりってかんじで・・・・
そのあとはサイドストーリー的な感じでしたし
それでもまたこの人の作品読みたいです
図書館戦争が早く文庫化されないかなぁ
096 名無しさん (2010/03/23(火) 08:38:28 ID:ftVBwtRft6) 
ジェネラルルージュの凱旋
海堂尊
☆☆
「チームバティスタ〜」の連作。
白鳥&田口先生のキャラクターに嵌ったもんで
出番が少ないとちょっと不満。
まぁ「ナイチンゲール〜」より遥かにマシだったけど。
最後の落としどころなんか思ってたより上手に
着陸できたし。ただ順番おって読まないと恐らく
理解できない部分があると思う。
>>95 確かに最後の戦闘シーンすっぽ抜けでご想像に
お任せしますだからねぇ〜。
空の中は傑作だったね。きっちり最後まで飽きさせないし。
主人公の会話のやり取りも面白いし、じじぃもカッコ良いし。
097 名無しさん (2010/03/24(水) 09:19:35 ID:H.2n1dOfX6) 
死神の精度・・・伊坂幸太郎
ふたつ星
事故もしくは不慮の事態で死に行く運命にある人を
7日間の調査の上、最終決済を持つ”死神”が主人公の短編集。
だけど「見送り」と「可」の判断基準が良く判らん。
人の生き死ににはさしたる価値無しと思ってるという設定なので
基本的には「可」だから適当なんだろうけど。
しかも、何百年くらいの間人間の生き死にに係わっている割には
物知らずだし(そこが会話のずれがあって面白いんだけど)。
098 名無しさん (2010/03/25(木) 08:41:48 ID:9qOV/w61HY) 
「夢をかなえる象」水野敬也
いわゆる啓蒙類の小説みたいなもの。
ためになる話をガネーシャという象に似た
神様が成功したい主人公に色々為になるお話。
でも一番知りたいのは「成功した」の定義って
何?
☆☆☆
099 名無しさん (2010/03/27(土) 09:00:58 ID:Ju1TSqAOcY) 
東野圭吾「分身」
☆
クローン人間としてまったく違う環境で
生まれ育ったが姿形どころかおそらくDNA
まで同じであろう二人が親と似つかない容姿などに
疑問を持ちそれぞれの立場から謎を解き明かしていく。
期待していた分はずれだった。
たいして裏があるわけでなく、底もすぐ読めたし、
ラストはしょぼいし。
100 名無しさん (2010/03/27(土) 18:53:52 ID:Azl4bL2U4w) 
「掏摸」中村 文則
始まりから掏摸シーンが面白くて興味をひく
最も期待した掏摸のテクニックをどう描写するかについては悪くないが期待した以上のものはなかった
芥川賞作家という肩書き+よく見るとラノベっぽい表紙+そこそこに高いリーダビリティ+あとがき
本文中に作者自信のメッセージをバカみたいにストレートに書く&後書きにも書く事にはアメリカンニューシネマっぽいラストよりも驚かされる
天然なんだろうか
☆☆☆
楽しめたが再読は無い
101 名無しさん (2010/03/29(月) 09:06:33 ID:zndsvjJHGM) 
東野圭吾「怪しい人びと」
平凡な中に隠された「怪しい部分」を
7つの短編に纏めた作品。
底が透けて見えるのも短編だから仕方がないとして、
「結婚報告」の出来上がりは本格ミスに近い物があり
ショートショートの面白さが味わえた。
☆☆
102 名無しさん (2010/04/02(金) 16:17:51 ID:fFWBPHoAcw) 
宮部みゆき 「楽園」
「模倣犯」の続編とのことでかな〜り期待したけど
思いっきりハズレ。期待しすぎたきらいもあるけど。
でも摸倣犯が徹底した現実的な事件像犯人像を追い
求めたのに対し、こちらは超能力少年から端を発した
SFもどきの設定からして残念。
最終的には人は暗い部分を持って生きているみたいな
事が言いたいんだろうけど・・・
☆
103 名無しさん (2010/04/02(金) 23:17:39 ID:FFu26CKuGI) 
石持浅海 「月の扉」
中盤ぐらいまではグイグイ引っ張られて、どんな結末が待ってるんだろうと
ワクワクして読んでいたが、終盤であまりにあっけない結末にorz
未知の面白い作家さん発見かと思ったのに・・・
綾辻行人 「暗闇の囁き」
人気の作家さんで未読だったので、適当にこれを選んで読んでみたが・・
なんじゃコリャ!全然分かんねー!あまりにも疑問点があったので
調べてみたら、どうやら読む順番を間違えたらしい。
この作家さんに限らず、読者に読む順番を無理強いするのはよくないと思う。
島田荘司さんは幸い、「異邦の騎士」「奇想天を動かす」と読んだので
その後の作品も無理なく楽しめたが、順番を間違えていたらおそらく
その後も読んでたかどうか・・・?なんか冷めちゃうんだよね
あ、「暗闇の囁き」の解説がよりによってショタの宮部さんとは・・・
綾辻と生年月日同じで、お互いのヨイショがちょい、キモイ。
宮部さんの作品は好きですよ「龍は眠る」とか。
104 名無しさん (2010/04/02(金) 23:33:31 ID:evvClGp2I2) 
時計館だけ読んどきゃええで
105 名無しさん (2010/04/03(土) 12:42:05 ID:En8r5uUSMU) 
綾辻だけ「さん」付けしないのか
106 名無しさん (2010/04/03(土) 20:52:17 ID:v2HDHMlJ8E) 
>>103 個人的には石持浅海すきですけどね〜
たしか「顔のない敵」っていう短編集があって
結構おもしろかった記憶があるような無いような・・・
107 名無しさん (2010/04/04(日) 22:07:06 ID:hlSky7Wcc.) 
「白夜行」 東野圭吾
☆☆
「容疑者Xの献身」を“映画”で見て感動→小説を読もう、ということで
初めて東野圭吾の小説を読んだ
ネットランキングで第一位の「白夜行」を選択
久しぶりにミステリー小説を読む
ん?そんなにいいか・・・?
ストーリーは普通に面白かったが
主役の二人に最後まで感情移入できなかったような気がする
そしてあとがきを読んでその理由に納得
そういう狙いだったわけか
でもこれが東野のベストなら他に何を読めばいいのだろう?
容疑者X〜の原作でも読むか・・・
108 名無しさん (2010/04/05(月) 08:50:44 ID:C7HvZX5qpc) 
蛍・・・麻耶雄嵩
う〜ん、やはり違和感があったわけだ。
早い段階で犯人は判ったんだけど
妙な違和感はこの手で感じることが多い。
でも最後に生き残ったの誰なんだろう?
最後の方を2〜3回読み直したが
判らん?
星二つ
>>107 サスペンス調が好きなら「天空の蜂」
本格派が好きなら「悪意」
なんかオヌヌメ。
109 名無しさん (2010/04/05(月) 20:25:44 ID:S35z2UQBos) 
東野圭吾って、アホな芸能人が勧めてたりやたらに映画化
ドラマ化されたりで、なんか胡散臭いイメージが有って
未だに未読。
110 名無しさん (2010/04/07(水) 09:08:12 ID:SaXTheewMw) 
未明の悪夢 谺健二
☆☆
人物像がはっきりしないし、ご都合主義満載。
謎解きが特に面白いわけじゃないし、
神戸の震災を伝えたいんだろうけど同じような
描写が余りにも繰り返し出てくるんで、
申し訳ないけど飽きちゃったし。
デビュー作だからこんなもんでしょうけどね。
もともとアニメーターでコナン描いてる人だから、
謎もコナン並はしょうがない。
111 名無しさん (2010/04/07(水) 22:49:03 ID:sMRQ/1.Ufg) 
この指とまれ -GONBEN- 小川勝己
☆☆☆
闇を抱える若者達のどんよりとした詐欺小説
短い章でくくられてるけど全体に大きな伏線が張られてる
期待せずに読んだが結構良かった
112 名無しさん (2010/04/09(金) 08:57:42 ID:1DPyra1E4M) 
太陽の簒奪者 野尻抱介
☆☆
科学的なハードなSF!
ただありがちな風呂敷を大きく拡げると
食いつきは面白いんだが結末は必ず
しょぼくなる。
113 名無しさん (2010/04/10(土) 20:08:16 ID:LIR4rdny2o) 
東野圭吾・・・聖女の救済
☆☆☆
中々のトリックでした。
ただ作品の中でヒロインがiPODで音楽を
聞くシーンがあったんですが、当然のごとく
福山でした。
そこ、やっぱ肝心な部分なんだろうね!
114 名無しさん (2010/04/12(月) 00:02:45 ID:pD06Ma2yYg:DoCoMo) 
「虐殺器官」(伊藤計劃)
0年代SFの金字塔
確かに凡百の和製SFとは手触りが違う
ラストもいい
☆☆☆
115 名無しさん (2010/04/12(月) 09:03:03 ID:r9URlk4h0A) 
作者独特の語り口がユーモアたっぷりで
いつもほろっと笑わせてくれる。
短編集なんだけど、どれも「あるある」ネタみたいで
期待通りの作品でした。
荻原浩「さよならそしてこんにちは」
☆☆☆☆
何年かしたらまた読んでみたい。
読める日がくるかどうかわかんないけど・・・
116 名無しさん (2010/04/12(月) 12:16:45 ID:pD06Ma2yYg:DoCoMo) 
「虐殺器官」☆☆☆→☆☆
訂正します。
☆のつけ方について少し考えてみた。
☆一個は文句無しに不可として
☆☆と☆☆☆の違いは何だろうかと。
☆☆→普通・良い暇潰し
これって一応良い評価になると考えられるよね。
☆☆☆→面白い・再読無しで一読限り
これじゃそんなに変わらないんじゃないか?
しかし☆☆とついたら見た目「なんだつまらないのか」的な評価となりそうでつらい。
ちょっと抵抗感あるなぁと。
というわけで、今回☆を一つ減らしましたが、
別につまらないわけではないんで気になる人は読んでみて下さい。
別に損はしません。
117 名無しさん (2010/04/14(水) 09:23:15 ID:wz6mdVYccc) 
パラドックス13 東野圭吾
☆☆☆
読みながら「天空の蜂」を思い出した。とんでもない
設定だけどグイグイと引き込まれる様に読ませる力は
さすが東野さんと思わせてしまう。
たぶん漂流教室のオマージュじゃないかと思うんだけど。
118 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/15(木) 17:28:46 ID:ijtqsdgqs.) 

キュア 田口ランディ
☆☆☆
特殊な能力のある医者の話
「癌患者」とか「新生児室」などの描写は生々しくて
事前に徹底取材したんだとわかる
でも途中、命に関する長いセリフが多く
ちょっと宗教っぽい話もあって多少退屈した
本は近所の図書館のもの(最近になって、久しぶりに借りるようになった)
画像掲示板に画像がないのも寂しいので、貼ってみた
119 名無しさん (2010/04/17(土) 01:26:57 ID:zGOmDttZVA) 
泳ぐのに、安全でも適切でもありません 江國香織
☆
タイトルにつられて読んでみた。
女が、セックスしたセックスしたと言ってる短編小説集。
読んだ後には何も残らなかった。
120 名無しさん (2010/04/17(土) 10:13:03 ID:GiTZXX0fjA) 
片思い 東野圭吾
☆☆
性同一障害をテーマに男と女と区別について
考えらせられた。白黒はっきりするのでは無く
メビウスの輪を取り上げ明確な差は無いのでは?
と問いかけてくる。
意味はわかるのだけど感情移入は出来なかった。
ミステリーも上手く盛り込んであってスラスラ
読めた。
121 (2010/04/17(土) 11:09:59 ID:BFWp21f2g2) 
削除(by投稿者)
122 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/17(土) 15:32:36 ID:gQFK0igRlw) 

ドーン 平野啓一郎
☆☆
近未来SF小説に純文学の要素を混ぜると、
異様な読みづらさと、展開の遅さを感じてしまう
所々に、上質な純文学特有の形容や言い回しもあり、
登場人物の描き方も悪くはないとは思うけど
正直、半分の量でもいいような長さだった、と個人的に思った
123 名無しさん (2010/04/18(日) 00:43:56 ID:xEg/CeMeSg) 
「1Q84 BOOK3」村上春樹
☆☆☆☆
再読あるかないかというポイントで見れば☆4つになっちゃうけど
ねじ巻き鳥や羊あるいはノルウェイを読んだあとのような
圧倒的な感じに比べるとやっぱり少し落ちるかな。
なんとなくスカスカな感じがする。
BOOK2まで読んだ時にも感じたんだけど、
それは後に3まであるって事がわかってある程度はしょうがないのかなと
思ってました。BOOK3でそのスカスカ感が埋められていくのかというね。
んで、確かに物語としては伏線回収というか
埋められる部分は埋められているとおもうんだけど
妙に理路整然としてるというか、ちょっとやっぱり喰い足りないかな。
でもまた次回作をお待ちしてます。
124 名無しさん (2010/04/18(日) 17:56:24 ID:sfntkZJrCc) 
龍神の雨 道尾秀介 ☆☆☆
氏らしい展開の作品で楽しめた
犯人がクズ人間すぎてショッキングだった
いくつかの謎が未消化で終わってるのが気になったかな
次は一緒に予約が回ってきた球体の蛇を読みます
125 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/18(日) 21:51:18 ID:YMgFvUjU8o) 

沖で待つ 絲山秋子
☆☆☆
芥川賞を受賞した本作
どちらかが先に死んだら、相手のパソコンのHDを壊す約束をしていた
会社の同僚の話
死んだら誰かが責任を持ってパソコンのHDを
星型のドライバーで開けて物理的に再読みできないようにしてもらいたい
、と読了後に素直に思った
126 名無しさん (2010/04/19(月) 08:51:02 ID:Isos0M.KbY) 
誘拐・・・五十嵐貴久
☆☆☆
人から勧められて読んでみた。
あらかた展開が読める、もしくは
読めるような書き方をあえて作者が
したのかなって思ってたら最後に・・・
犯人がばれる展開が余りにもお粗末。
127 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/20(火) 01:34:56 ID:z6QqmYgD0A) 

愛してる 蛯原友里
☆☆☆☆☆
写真集にエッセイが載っていたので読んだ
分量は普通の単行本で10ページ分くらいか、でも読了は読了なので
エビちゃんの父親は仕事をしながらいろんな資格を取って
今では工場長をしているのだとか
エビちゃんって、「工場長の娘」だったんだ、と豆知識がひとつ増えたw
128 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/21(水) 00:21:31 ID:TcqFwhKOXo) 

地図男 真藤順丈
☆
簡単に書くと、ボキャブラリー豊富な人が
ラップ調のリズムに乗って書いた小説
ってとこか
ストーリーもリズム感重視のせいか
直線的でなくて、わかりづらい
最初に作者がこれ書いて
その後で編集者が読みやすいように編集し直すと
よかったかもしれない
地図男って、発想はよかったけど
面白くはなかった
129 名無しさん (2010/04/21(水) 09:28:16 ID:Jx9jWQQivg) 
月島慕情・・・浅田次郎
☆☆
少なくともすっきりとしたハッピーエンドでは
終わらない。でも心の襞の薄皮一枚下の心情を
とてもよく表せてると思う。
大泣きするんじゃなくて、目が滲む程度の程よい
涙が心地よい。
130 名無しさん (2010/04/21(水) 20:36:47 ID:YkY2Yfeq/s) 
天空の蜂・・・・東野圭吾
原子力発電を題材にした話。自分にとっては前評判良すぎでした。
☆×2
131 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/22(木) 00:33:06 ID:cO2PwrBtgE) 

ジョン・モリスの戦中ニッポン滞在記 ジョン・モリス
☆☆☆☆
イギリス人、1938年から1942年まで日本に滞在
帝国大学、慶應義塾大学などで、英語と英文学を教える
面白かったエピソード
日米開戦後
連続した日付のある新聞を集めていると処罰の対象となる(なぜだw)
東京初空襲の際には銀座にいて
飛来してきた米軍機を直接見た
祝い事があると日本国旗を自宅に掲揚しなければならず
開戦後、連合軍が負けたニュースが入ると日の丸を掲揚するよう
近所の人から言われる
イギリス人である彼は、それを嫌がり見かねた家政婦が
近所の人と話をして天皇誕生日などの祝日だけ掲揚することになった
しかし、シンガポール陥落の際には
砂糖1ポンド、ビール2本が特別配給として配られ、彼もありがたく頂いた
1942年、イギリスへの帰国が可能になった時
自宅に所得税の徴収のために役人が来る
年度の途中で帰国するにもかかわらず、一年分の税金を請求された
132 名無しさん (2010/04/22(木) 09:01:20 ID:brmW8D6Pgs) 
三匹のおっさん ☆×3個
”荒野の素浪人”よろしく、三人のおっさんが
個人的自警団を昔の悪ガキレベルで結成。
色んな町の出来事を解決していくのを
ハートフル&ユーモラスかつこぎみ良く
綴られた作品。
作者は有川浩。
133 名無しさん (2010/04/22(木) 22:55:47 ID:4tut7JYfLo) 
>>131 この間やってた三谷幸喜の昭和ドラマ思い出したわ。
今度、図書館行った時に探してみよ。
134 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/22(木) 23:47:20 ID:cO2PwrBtgE) 

6時間後に君は死ぬ 高野和明
☆☆
何も知らずに図書館で借りて、後でネットで調べてみたら
この小説、WOWOWでドラマ化されてた
主演が塚本高史、真木よう子というのは
すごくぴったりで見てみたくなった
小説自体は読みやすいし、緊張感のあるいい作品だと思うけど
個人の好みとして☆はふたつ
警察が捜査しているような事件に
「不思議な能力」のある人物が登場すると、どうも話が安易に思えてくる
あくまで、個人の好みだけど
135 名無しさん (2010/04/23(金) 11:39:37 ID:2ZPxVIFjn2) 
大金星・・・水野敬也
☆2個
もてない主人公がいくつもの試練を乗り越え切磋琢磨する
恋愛指南本。
主人公の心情が良くわかる。自分が若い頃そっくり。
自分に自身が持てないんだよね〜。
>>134 >「不思議な能力」のある人物が登場すると、どうも話が安易に思えてくる
同意!!
特に伊坂なんかソッコー当てはまる。
136 名無しさん (2010/04/24(土) 00:30:15 ID:MmwcjGcnmI) 
高野和明はグレイヴディッガーが面白いよ
137 名無しさん (2010/04/24(土) 00:49:58 ID:vkAyJS2l/2) 
黒い家・・・貴志祐介
☆☆☆☆☆
保険金殺人に絡んだ有名な
サスペンスホラーだけど、引き込まれる
作者が生保に勤めていた為、描写が非常にリアル
怖くて続きを読みたくないが、主人公がどうなるか
気になってやめることができない
怖さは稲川淳二の「生き人形」をはじめて聞いたとき位だったかな
俺的に文句なしでおすすめだった 五つ星だ!
138 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/24(土) 01:42:11 ID:diFst5A8I.) 
>>135 随分久々に小説を読んでいるので……
>>118でも書いてる通り
まだ伊坂幸太郎までは至っていませんw
「死神の精度」は映画で見たけど、あんまし面白くはなかった
>>136 図書館に置いてあったら読んでみます
139 名無しさん (2010/04/24(土) 08:41:48 ID:vqd9XieSyc) 
天使の耳・・東野圭吾
☆☆☆
交通事故にまつわる5編の短編ミステリー
流石に人気のある作家さんどれも面白かったけど、
特に「捨てないで」は面白かった。
あんましアイディア出しすぎたんで最近は作風を
方向転換してるみたい。
>>138 「幽霊人名救助隊」も泣けるよ
高野和明大好きです。でも作品が少ないのが
玉に瑕!!
140 名無しさん (2010/04/24(土) 13:07:30 ID:2qGxuQMBbs:DoCoMo) 
>>137 これって巷でもすごい評価高いんだけど、
あんまり俺は怖いと思わなかったんだよな。なんでかな。
稲川淳二の怖〜い話の方が怖かった。
先輩のハト→メリーさんの館のあたりであえなく昇天。
シリーズ中たぶんこれが最怖
141 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/24(土) 19:38:50 ID:diFst5A8I.) 

オール 山田悠介
☆☆
ネットで悪く書かれているのをよく見る作家w
読んだことなかったので
そんなに悪くもなかった
「何でも屋」でバイトを始めた主人公
二年前に別れた彼女とか、母親のくだりなど
TVドラマでいけそう
あと技巧に走っていない文体(稚拙な文章という声もあるけど)
さくっと読むのには、いい感じでした
>>139 それ図書館には置いてなかったです^^;
142 名無しさん (2010/04/24(土) 22:36:32 ID:2qGxuQMBbs:DoCoMo) 
「やし酒飲み」エイモス・チュツオーラ ☆☆☆☆
Amazonのあなたのおすすめに従ってなんとなく気になって買ってしまいました。
底抜けに破天荒な話が次から次へと続きますが、全てが濃厚にして真っ黒なアフリカの香りに彩られています。
ラテンアメリカの文学ともまたちがう、力強い異世界がそこにあります。
少しこういう海外文学にはまってしまいそうです。
同時収録の「アフリカの日々(ディネーセン著)」も、まだ数ページ読んだだけですが
素晴らしい描写でたちまち気に入りました。
143 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/25(日) 00:36:28 ID:YJX7cCXGNU) 

グレイヴディッガー 高野和明
☆☆☆☆
>>136さんが教えてくれたので、図書館行ったらありました
知り合いが風呂場でくつくつ煮られて……
と言うところから始まり、主人公八神が逃げまくる展開
一気読みがお勧めな一冊
というか、途中で止められなくなり一気に全部読んだ
144 名無しさん (2010/04/25(日) 02:49:31 ID:SroVHJRd9.) 
前スレの「ねこタクシー」気になったんで借りてきますた
145 名無しさん (2010/04/25(日) 19:52:38 ID:KnTkvVio3.:DoCoMo) 
叫びと祈り 梓崎 優 ☆
ブックレビューにだまされた。つまらん〜。。
146 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/26(月) 02:15:35 ID:Jja1cuefvs) 

脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち スラヴォミール・ラウイッツ
☆☆☆☆
1941年、ソ連の収容所からポーランド人の筆者を含む7人が脱走
シベリアを南下し、モンゴルを通ってゴビ砂漠を横断、ヒマラヤを越え……
筆者のポーランド陸軍中尉、25歳にして25年の強制労働の刑を宣告される
モスクワの地下鉄建設のためにやってきたのに、スパイ容疑で逮捕されたアメリカ人技術者
ポーランド領ウクライナの高等学校の生徒だった17歳の少女
これが実話なの? って思うほどの登場人物とストーリー、生々しい実話です
一気読みでした
147 名無しさん (2010/04/27(火) 16:28:39 ID:y8nYfZQDq2) 
きみの友達
重松清 ☆☆☆
時を前後して事故で片足を悪くした主人公が
友達とは何かって静かにでも力強く問いかけてくる。
当然答えは得られないけど、でも人のつながりは
本当に大事だと教えてくれる。
>>143 「グレイブディッガー」面白いよね。
主人公がもう捕まる、絶対絶命と思わせといて
くるっと逃げさせる。
読み出したらジェットコースターだった。
148 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/04/28(水) 01:28:31 ID:iWTlYUMFZc) 

ミーナの行進 小川洋子
☆☆☆☆
神戸の親戚の家に、一年間預けられることとなった朋子
親戚は金持ちで、庭にコビトカバを飼っていた
そしてその家の娘は、カバの背に乗って通学し……
という出だしで、極端に妙な話かと思うけど
そうでもなくて、実に滑らかで話の中に自然に引き込まれます
この作家、こういう分野はやたらとうまい
読み終わった時の、爽快感、満足感、洋子さんありがとう……(2006年谷崎潤一郎賞受賞作
149 名無しさん (2010/04/30(金) 08:55:44 ID:JA97cFMcis) 
さよならバースディ・・萩原浩
☆☆☆
ミステリー的要素は少ないと思うし
最後にあっといわせる落ちがあるわけでもない。
でも、謎解きの方法はな〜るほどこんなやり方は
初めてかもしれない。
無理にミステリー仕立てにしなくても良かったんじゃ
ないかな。
150 名無しさん (2010/04/30(金) 18:21:56 ID:8pllwmgpWY) 
LONG LONG AGO・・・重松清
☆☆
懐かしいような、心がほんわかする様な短編集。
しかし、この人って何でも書けるよね。
「疾走」は良かったなぁ。
151 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/01(土) 00:35:15 ID:7oSRarVLVU) 

カンガルー・ノート 安部公房
☆☆
図書館の本棚で、何となく目が合ってしまい借りてみましたw
晩年の作品にありがちな「これって途中からダレるよね」感がありました
会社で提案箱が設置され思いつきで
「カンガルーノート」と書いて投函してしまった主人公
足からカイワレ大根が生えてきます(描写がキモイ)
三分の一くらいまでだと☆☆☆☆くらいだったけど
152 名無しさん (2010/05/01(土) 08:52:46 ID:tEb0Z/ZuBI) 
嫌われ松子の一生・・・山田宗樹
☆☆
一つの歯車が狂った事で、これでもかと言う位
不幸な目にあう女の一生。最後の最後まで救われない。
読後感は
>>150の「疾走」に良く似てる。
帯にも重松清が一気読みして泣けた。と書いてあった。
重松さんは好きなんだろうね。
153 名無しさん (2010/05/01(土) 11:18:23 ID:RY1TmIowAE:DoCoMo) 
東方綺譚 マルグリット・ユルスナール ☆☆
10編からなるヨーロッパにおける東方(日本中国の極東からスラブ、ギリシャあたりまで)の少し怪しげな物語。
どれも十分面白いですが、少しだけ装飾過多というかしつこい気がします。
そのためか、短編なのにスパッとした切れ味に欠けます。
そのわりには、なんか後味が軽いのが不思議です。
154 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/02(日) 00:20:27 ID:06ZYPKvc1k) 

夏のロケット 川端裕人
☆☆☆☆
第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞
とあるので、途中から犯罪がらみになるのかと思ってましたが
アニメ映画で「オネアミスの翼」があったけど
あれを舞台を日本にしてサラリーマンがロケットを……って感じですか
ストーリーの流れとか、読了感とか、なかなかよかったです
***が***して、ロケットがついに****して100キロ以上の高度まで*****
155 名無しさん (2010/05/02(日) 02:47:10 ID:DOOqSSzdmA) 
概出だけど
伊藤計劃 虐殺器官
あとがきによると、伊藤氏はこの本をなんと10日前後で書いたらしい
なら、推敲などする暇もろくになかっただろう
だが、文章の完成度は素晴らしい
プロットにはとりたてて目新しいものはないと思う
だが、過不足ない細部の描き込み、展開のリズム、諸々、ちょっとケチの付けようがない
散漫さや、放漫さの欠片もない潔いとも言える語り口
作者が敢えて一人称にこだわったことで、物語を一点に収束させるという、他の作者ならウルトラCになるのだろうが
作者の力量か、何の矛盾もなく、一点に収束してゆく物語
本当は5つ付けたいが、ちょっと遠慮して4.5ということにしておきます
本当に残念なのは、此の人の新作がもうないと言うことです
156 名無しさん (2010/05/03(月) 00:18:16 ID:1iD67pIJoQ) 
弥勒世(みるくゆー) 上下 馳星周
☆☆☆☆
アメリカ統治が終わり日本に返還された当時の沖縄が舞台
返還による利権争い、米軍基地、ベトナム戦争、反戦運動、人種差別など当時の
沖縄の暗部にフォーカスしその中である行動を起こす人々の物語
内容は馳星周いつものエルロイ+船戸与一だけど思ってたよりずっと良かった
157 (2010/05/03(月) 01:04:45 ID:gkHd6Z.E7I) 
削除(by投稿者)
158 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/03(月) 01:07:12 ID:gkHd6Z.E7I) 

私が殺した少女 原ォ
☆
直木賞受賞、評価は高いんだけど
オチの割りには、説明文が長い
上下二段の272ページ、文字びっしり
専門知識が必要なストーリーでもないのに
なぜ作者はこうも説明したがるのか
赤川次郎なら、セリフという形に置き換えて半分の量にできたであろう
159 名無しさん (2010/05/06(木) 08:45:34 ID:c2k6fcerxI) 
植物図鑑 有川浩
☆☆☆
いつもの通り作者お得意のベタ甘の恋愛物。結構好きだったりする。
特に主人公の女の子がもう一人の主人公である男性から
一時的に別れる展開がある。思わず涙した俺は49歳のおっさんだ。
恋愛小説で初めて泣いたぜ。
>>158 gif工作員さん
すごい読書量だね。4月の15日から5月の3日までで15冊!!
御見それしました。
160 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/07(金) 00:46:59 ID:eqqGS240gU) 

OUT 桐野夏生
☆☆☆☆
ドラマ化も映画化もされてるけど、どっちも見たことないし
連休中なので、なるべく長い小説という理由だけで選んで借り
登場人物の設定が、暗くて貧乏不幸
寝たきりの姑とか、高校中退の息子とか、夜勤の弁当工場とか
あんまし連休中、それも今年みたいに連日爽やかな五月晴れの連休に
読むには少しミスマッチだったかとw
二段組みで447ページ、150ページ過ぎた辺りから
どんな終わり方するのか気になって一気読みでした
161 名無しさん (2010/05/07(金) 22:43:33 ID:FDWefFOZow:DoCoMo) 
OUTはいいね。
162 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/08(土) 00:53:32 ID:BPKVEkNEgE) 

ジャンプ 佐藤正午
☆
随分前に佐藤正午の書いた「永遠の1/2」を読んだことがあって
あー久しぶり、と思って借りて読んだが、面白くなかった、つまらない
これ映画化されてたりして、そんなに評判は悪くなかったみたいだけど
コンビニにリンゴ買いに行った彼女がそのまま行方不明に……
というストーリーだが、なんだろうな散漫な感じ
特に目についたのが、突然始まる説明口調の長ゼリフ
もう、不自然な説明しなくていいからw って思ってしまった
163 名無しさん (2010/05/08(土) 08:52:57 ID:s4a/K4VF5g) 
モダンタイムス 伊坂幸太郎
途中まで読んで「魔王」の続編とわかった。
魔王は第1章で余りにも冗長過ぎまたご都合主義過ぎて
断念した作品だった。最初に続編とわかっていたら
読まなかったのに。表題に書いとけよ。
やっぱり読むのに苦労した。面白くない作品は
どうしても30〜40ページ読むと眠くなる。
内容は忘れた。☆一つ。
164 名無しさん (2010/05/08(土) 12:33:42 ID:ots8lFQ0KE) 
魔王は☆一つにも満たないですね
165 名無しさん (2010/05/09(日) 00:29:11 ID:37igjWbzRw) 
球体の蛇 道尾秀介 ☆☆☆
「初めてミステリーじゃないのを書いた」と作者。
ノルウェーの森に雰囲気が似てるな…と思いつつ読了。
最後の最後にタイトルの意味がわかります。
166 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/09(日) 00:29:13 ID:wTBhg8cWaU) 

2061年宇宙の旅 アーサー・C クラーク
☆☆
読みやすいように各章短めにまとめてあり、いいとは思うんだけど
最初の68ページ、いる? いらないだろう
何でこうだらだらと書いてるんだ
木星に向けてユニバース号、さっさと発進させた方がよかったんじゃね?
というのが読了後の感想、他は特にないなぁw
167 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/10(月) 00:07:24 ID:RJbkh7fNsw) 

九月が永遠に続けば 沼田まほかる
☆☆☆
第五回ホラーサスペンス大賞受賞作
沼田まほかる、という変な名前の人のデビュー作
ゴミ捨てに行ったまま失踪してしまった息子……
オチを知ってしまうと、ねぇねぇ、まほかる、これってホラーサスペンス?と思ってしまうけど
まほかるの構成力は確かなもので、ちゃんと最後まで読者にページをめくらせる工夫がしてある
きっとまほかるはまほかるなりに試行錯誤を繰り返し、技術を確立していったのだろう
そんなまほかるの作品に星みっつ
168 名無しさん (2010/05/10(月) 08:54:50 ID:x5SZ.sPuWQ) 
「ゲームの中は誘拐」・・・東野圭吾
☆☆☆
話のねたは人質と犯人がグルという狂言誘拐。
犯人とグルなわけだから当然警察より有利。
と思いきや、ところが・・・
な〜んか既読感があるな〜って思ったら五十嵐貴久に
「誘拐」に似てた。
作中は会話多いし、キャラクターを無理に作りこむ必要も
ないみたいで、スピード感があってさっくりと読めた。
この作者は引き出し多いね。どっからこのアイディアが
湧いてくるんだろう。
169 名無しさん (2010/05/10(月) 21:47:03 ID:.IKcpTJlBk) 
>>167その人の作品なら「彼女がその名を知らない鳥たち」と「猫鳴り」がお気に入り。
とくに「彼女が〜」の濃密な文章は必読。新作はさっそく図書館で予約しました。
アミダサマっつうのはいまいちでした。
廃墟に乞う 佐々木譲 ☆☆
手練が紡いだ連鎖短編。直木賞受賞作。
無駄のない文章と描写で可もなく不可もなくという感じ。主人公が休職となった背景の
書き込みがあっさりしすぎて拍子抜け。その事件だけで一編費やすべきだったと思う。
170 名無しさん (2010/05/10(月) 22:04:48 ID:rDA.iJwvpc) 
グライブディッガー読んだわ
こなれてる
プロの作品
劇場で映画でも見てるような感覚になるほど場景が目に浮かぶ
全体的にスピード感があって惹きつけ続ける、一気読みOK
前記の方と同じく★四つ挙げます
エンターティメントとして面白かった
171 名無しさん (2010/05/11(火) 09:00:30 ID:D1aZd6mLe.) 
死体を買う男 歌野昌午
☆
最後まで読んだが良さが判らなかった。
どんでん返しは面白いと思うんだけど
ここまでひっくり返されると、裏の裏は
表じゃねぇ?と思いたくなる。
「葉桜の季節に君を想うということ」
はとても面白かったんだが。
グライブディッガーの評価が高くなってちょっと
嬉しい。
172 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/12(水) 00:19:39 ID:JdyBOjQy2s) 

ブラック・マジック 大岡玲
☆☆☆
子供の頃、宗教施設で過ごした二人。一人は会社設立、一人は遺伝子の研究者に
さらに、ノンフィクション作家と広報の女、この四人を中心に話が展開
オウム事件をモチーフにして書いた、よくある対宗教団体というパターン
しかし、中盤の人体実験からラストに至るまでなんだかんだで読了
173 名無しさん (2010/05/12(水) 08:54:06 ID:z3G2iUvnIo) 
闇の底・・・薬丸岳
☆☆
犯人と警察の両方の心理を描写し俯瞰的に
物語が追える描写は比較的好み。
ラストは意外な展開を見せてくれて面白かったが
終わり方は?マーク、好き好みが分かれそう。
「天使のナイフ」が大好きでそれからすると
ミステリー色が濃くなって社会性が薄くなったかな。
174 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/13(木) 00:10:30 ID:w60GXn3kfg) 

タッチ ダニエル・キイス
☆☆☆
一台の車に相乗りして会社に向かう二人、ところが同乗者の部署で放射能漏れが発生
主人公は「タッチ」してしまい被爆、あとはページを追うごとに状況が悪くなっていきます
日本に投下され発生した原爆の灰などについても触れられ
あとがきにも東海村の放射能漏れ事故について少しだけ書いてあります
175 名無しさん (2010/05/13(木) 08:50:04 ID:5Vfn2Nvq02) 
無理 奥田英朗
☆☆☆
平成合併後に出来た地方都市ゆめの市に
まつわる市井の人々の群像劇。
話の行き着く先が気になって500ページ超を
2日間で読めた。全ての話がすっきり片がついた
訳じゃないけど概ね面白かった。
なんか前作もそうだったと思うけど、おばさんが
最後まで救われないのが可哀想。
176 名無しさん (2010/05/13(木) 14:48:27 ID:7/GznjEAKE) 
丸太町ルヴォワール
円居挽
☆☆☆
私的裁判という設定や推理合戦
そして怒涛の大どんでん返しは楽しめた。
また最後の一行に帰結する甘〜い恋愛小説に仕上がっている。
・・・がこういった小説(ラノベ?)が苦痛になりつつある今日この頃
老いたな〜
177 名無しさん (2010/05/13(木) 16:09:49 ID:uoicoSlYQc) 
178 巻き添え酷すぎワロタ
(2010/05/13(木) 19:09:38 ID:rkmvkUKet6) 
とらちゃん的日常 中島らも
☆☆
らもさんが事務所で猫を飼い始める話
猫の本にハズレなしと思い猫買いしたのだけど
6割はらもさんの日常でした。
中島らもと猫両方好きならとてもいいと思う。
逆に猫の本だー!と読むと正直期待はずれかと。(僕はこっち)
作者が作者だけに猫への接し方がドライで面白かった。
179 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/14(金) 00:12:10 ID:V6q8Ymxq0U) 

八月十五日の開戦 池上司
☆☆☆
1945年8月15日終戦のはずが、3日後の18日ソ連軍は千島列島占守島の日本軍に攻撃をくわえて上陸
実際の戦闘をもとにしたフィクションながら、迫力あります
しかし、地図で見ると日本ってこんな端っこまで領土持ってた時期があったんですねぇ
日露戦争でやめときゃよかったのに
180 名無しさん (2010/05/14(金) 08:53:03 ID:PXeDSF5MFo) 
やっさん 原公一
☆☆
題名と表紙を見てや○ざ屋さんのお話かと
思いきやホームレスの物語。
ホームレスに矜持を持ち元料理人の味覚と
腕を駆使して周りの人の難問を解決していく
時代劇調の話。余りに出来すぎだが、そこはそれ
こういうのは皆好きだと思う。
181 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/15(土) 00:13:59 ID:.wg3S2Nx6Q) 

黒の狩人 (上)(下) 大沢 在昌
☆
池上永一のテンペストが上下巻揃っていたので借りようかと思っていたら、他の奴に借りられてしまい
しかも、そいつがかなりの遅読野郎みたいで、いつまでもたっても返却しない
で、池上の棚の横の方、大沢のスペースにこれが上下巻揃っていたので借り
上巻の半分くらいまで読んだ時、「ああ、これってあんまり面白くないよね」とわかってしまうw
それでもどんなオチなのかと、途中で刑事が殺されてるけどこれって「実は……」ってことだよね、と思いつつ読了
アマゾンのレビューでも評価低いのは納得
182 名無しさん (2010/05/15(土) 08:55:42 ID:Uw/gfrUCbY) 
「あの日にドライブ」 萩原浩
☆☆☆
ユーモアのある優しい文体が結構好きだったりする。
挫折してタクシードライバーに身を落とした中年の
銀行マン。
昔を懐かしむ時に頭の中でタイムスリップする。
あの時こうしてれば、あ〜しておけばの「たられば」
妄想が面白い。あるよなぁ〜と納得する中年の自分がいる。
結局はどの道進んでも、もしあの時別の道を選んだら
こんなはずじゃ無かったのにと思っても逆を思えば
同じ事。
183 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/16(日) 01:03:49 ID:m9LohCeZ6c) 

余命 谷村志穂
☆
伊東美咲主演の映画「海猫」の原作書いた人
>>148の小川洋子と同じ年に生まれた女流作家、ただし小川洋子に勝ってるのはルックスだけw
特にないです
184 名無しさん (2010/05/16(日) 20:02:37 ID:xES5KOgEv.) 
>>181 テンペストは一気読みしたなぁ
ちょいマンガっぽいけどね
185 名無しさん (2010/05/17(月) 08:54:21 ID:H1Y/Y1TNiA) 
1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター
五十嵐貴久
☆☆☆
主婦がカラオケでパープルを歌うなんて
ちょっと無理あるんじゃねぇ〜っ。
それがきっかけでおばさん達がバンド組んで
コンサートで披露する事になったんだが
果たして成功するのか。
昔バンドやってたこと思い出し、又つるんで
やってみたいなぁと感慨にふける50親父。
最後らへんは少し泣けた。
186 名無しさん (2010/05/18(火) 01:24:35 ID:9MZLR/Z9Sk) 
■明和回覧版にご協力ください■
ユーザー年齢調査
------------------------------------------------------
詳細(年齢)
------------------------------------------------------
10台 :16 18
20台 :26 27 21 21 23 22 23 20 24
30台 :37 35 33 37 39 37 37 35 34 35 37 37 38
40台 :48 40 49 46 45 41 44 41 43 45 44
50台 :53 50 54 51 53
60台 :
70台 :72
------------------------------------------------------
年代別分布
------------------------------------------------------
10台 :2人
20台 :9人
30台 :13人
40台 :11人
50台 :5人
60台 :0人
70台 :1人
--------------
合計 :39人
--------------
今後書く人はこれにどんどん継ぎ足して行って適当に回覧してくらはい。
そんでまとめサイトかどっかに保存しといて
187 名無しさん (2010/05/18(火) 08:48:21 ID:rQ4aF5JwdM) 
百田尚樹 永遠のゼロ
星三つと半
仲間から卑怯者呼ばれしながらも、生きて家族の下に
帰る事を切なく願う、主人公の血の繋がらないゼロ戦
乗りだった祖父。
あれほど生きることにこだわりながら終戦間際に、なぜ
特攻隊に志願し散っていったのか。謎を追い求めていく
うちにある事実が浮かび上がる・・・
泣けた、子供が死んでいくのと戦争で自らを犠牲に
しながらも家族を守るために死んでいく話は
涙ながらにしか読めない。
若い人に是非読んでほしいが、何人の人が泣くだろう。
188 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/19(水) 00:46:53 ID:q9Nw3ERdBw) 

僕の好きな人が、よく眠れますように 中村航
☆☆☆
この小説に出てくる、学生結婚した女も妹も大学も、現実にはあり得ない作者の一方的な願望に基づいて書かれたものに違いないが
最後まで読み通せたのは、文章が簡単で読みやすくてうまかったせいだろう
しかしこの本、単行本で1400円もする、図書館だったからタダだけど買うとなると高いなぁ
例えば、キンドルで1冊300円とかだったら、この作家の作品全部ダウンロードするかもしれない
ま、キンドル持ってないけどw
189 (2010/05/20(木) 00:18:21 ID:5MNxrgvAE6) 
削除(by投稿者)
190 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/20(木) 00:24:13 ID:5MNxrgvAE6) 

アジアンタムブルー 大崎善生
☆☆☆
いわゆるテーマが「死生観」という小説だけど、よくある難しい言葉を使って哲学的に語る
といったものではなく、平易な日本語で読みやすくてわかりやすくてよろしい
ただし、「性」の描写はもう少し抑えた方がよかったかな、と
高校生の時に学校一の美女から「女性器」を見せて貰ったエピソードは、さすがにいらないだろうとは思った
阿部寛、松下奈緒で映画化されてるみたいで
じゃあ、「女性器」見せるのは松下奈緒なの、と一瞬だけ思ったけどそうじゃないみたいw
191 みじょ (2010/05/20(木) 15:16:36 ID:MPYQmRVChY) 
警官の血 佐々木譲
☆4
警官一家三代のミステリーで、戦後から現代(ちょいまえ)の時代背景がたまらなくよかった。
192 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/21(金) 01:23:53 ID:sPjhC2BV0s) 

スキッピング・クリスマス ジョン・グリシャム
☆☆
会計士の夫婦がクリスマスは家で過ごすのやめて、クルーズ旅行へ行こうとする話
周囲の人々は、なぜクリスマスをやらないの? と騒動に
まぁー、クリスマスやるかやらないかだけの話なので、100ページ過ぎると飽きます
とんでもない事件が起きるわけでもないし
193 名無しさん (2010/05/22(土) 08:47:36 ID:d01vMBXWvw) 
ゴールデンスランバー・・・伊坂幸太郎
☆
なんなんだか、読んでて意味が良くわからんかった。
終わりもなんなんだか?それで良いのか?みたいな。
伊坂はときおり大きくはずすもんなぁ。
194 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/22(土) 21:40:45 ID:llNEDVTSPc) 

リスクテイカー 川端裕人
☆
>>154の「夏のロケット」がすごく面白かったので、その次回作である本作、期待してたのですが残念な結果となりました
舞台がニューヨークで外人ばっかり出てくる、なんで東京にしなかったんだろうかと
前回はロケット、今回はヘッジファンド、専門知識がずらずら書いてあります
「夏のロケット」では、それらの部分斜め読みにしても話が繋がり、楽しく読めましたが今回は全くダメ
いちいち金融に関する記述しっかり読まないと話が見えてこないって、なんなの
金融入門が読みたかったんじゃなくて、小説が読みたかったんですけど
作者の中で整理しきれてないんじゃないの? と思ってしまった
195 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/23(日) 02:03:40 ID:WX.Or3ZwIo) 

バイアウト 幸田真音
☆☆☆
金融がらみの小説が続くけど、こっちは面白かった
作者の履歴を読めば、元債権ディーラー(女性です)、さすが本業
企業買収に絡む、株の持ち合い比率だとか実際の手続き日程だとか
細かいことがかなり書いてあるけど、斜め読みしても支障なし
専門的な知識がなくても、登場人物のキャラ設定やストーリーが面白い
幸田真音(こうだまいん) ……クッキングアイドルじゃないよw
196 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/24(月) 01:25:08 ID:PhaCNSt44M) 

永遠のとなり 白石一文
☆☆☆
40過ぎのおっさん二人の友情物語
ま、40も過ぎれば人生いろいろあるよね、過去にこんな事があって現在に至ってます、という話だが
優しくて滑らかな日本語で淡々と語られる
わりと好きなパターンでした
197 名無しさん (2010/05/24(月) 08:56:51 ID:4q.RuzLIsg) 
まほろ駅前多田便利軒
三浦しおん
☆☆☆
まほろ市に住む便利屋さんに、高校時代のちょっと変わった同級生が
転がりんできた。巻きこまれる事件が面白く、ちょっとだけハード
ボイルド風に描かれている。コミカルで読みやすい文体と情景描写の
秀逸さが目を引く。
198 名無しさん (2010/05/25(火) 08:47:04 ID:DkAxXY8tow) 
ウランバーナの森
奥田英朗 ☆2個
ビートルズのジョンレノンの日本にいた76年
〜79年までの事をフィクションで書いたもの
と思う。あちこちに散りばめてあるエピソードは
あきらかにそのものだし、年号は合致するし。
本人のデビュー作らしく、まだこなれていない
感じを受けた。
199 名無しさん (2010/05/25(火) 13:39:14 ID:26iQLSrZ7Y:DoCoMo) 
>>185 タイトルに釣られて読みました。
面白かったけどもう少し余韻に浸らせて欲しかったなぁ。
フルコース料理でメインデッシュが半分みたいな物足りなさ
これ以上は蛇足でしょうか? 評価は同じく☆☆☆
200 gif工作員◆k/bKCxh.h. (2010/05/25(火) 22:32:15 ID:WwbnaLdrpg) 

容疑者の夜行列車 多和田葉子
☆☆
主人公の「あなた」が列車に乗ってパリへ
途中、学生の頃の列車旅行の回想が入る
三分の一くらいまでなら文句もない、第38回谷崎潤一郎賞と第14回伊藤整文学賞受賞してるし
ただ、飽きてくる、パターンが延々と同じだし
この本で一番いいのは表紙の写真、これだけ本文と表紙が一致してるのも近年まれに見る
どこで見つけてきたんだ、この写真はw
201 201 (Over 200 Thread) 
あれ、200超えちゃったみたい…書き込めないや…
∧∧ ∧,,∧
(;゚Д゚) ミ゚Д゚,,彡 おkk
ノ つ▼〔| ̄ ̄] ▽⊂ ミ 新スレいこうぜ
〜(,,⊃〔 ̄||====]〜〜[]⊂,⊂,,,;;ミ@