今年8月に、九星気学の専門家と話す機会があって、気になるコメントがありました。「今年 は、五黄土星の年だから、天変地異に気をつけるべし」と言うのです。天変地異と言うと、人間 サイドでは気をつけようがないとは思うのですが、防災関係で注意を促したり、個人で防災の 用意はできます。 その五黄土星の年とは、9年に一度来るのですが、古来、天変地異や日本の大変化の当た り年だと言われているそうです。今年、2004年は、台風が最多の12回も日本を直撃していま すし、浅間山も噴火をし、中南海のミニ地震が起こった後、今回の新潟の中越地震が起こりま した。年末までにまだ、地震が起こるかもしれません。 また、2004年から9年を引いて、五黄土星の年であった1995年は何が起こったでしょう? あの阪神大震災とサリン事件が起こったのです。天変地異系で言うと、関東大震災の起こった 1923年も、まさしく五黄土星の年でした。また、富士山の宝永の大噴火も、五黄土星の年で した。同じように、日本にとって、大きな変化も、五黄土星の年に起こっています。例えば、日露 戦争、第一次世界大戦、太平洋戦争などです。従って、今年も後少しとなりましたが、頭の隅 に置いておくことがよろしいかと思います。 |
新潟県中越地震 ・ ? 1995年 阪神大震災・地下鉄サリン事件 1986年 円の急騰(円高)・伊豆大島噴火 1977年 有珠山噴火 1968年 十勝沖地震 1959年 伊勢湾台風 1950年 朝鮮戦争 1941年 太平洋戦争 : : 1923年 関東大震災 1914年 第1次世界大戦 1905年 日露戦争・芸予地震 1896年 日清戦争後の通商条約・三陸地震 : : 1707年 富士山噴火(宝永の大噴火) |
今年9月初旬に韓国を訪問して、韓国の政財界や文化界の重鎮200人程度が定期的に集 まる権威ある会合で、日本とアジアの将来について講演をしてきました。つい最近、この講演 会を主催なさっている張会長が来日されたのでお会いしたら、 「この会合は、私が1970年代初頭から始め、毎週1回必ず開いてきたので、もう1500 回を迎えます。(現在ギネスブックに申請中)韓国の大統領クラスの指導者や、日本の経 済界の中枢の方々もお呼びして、講演をして頂き、この会自体が大きな権威と名声を博 するにいたりました。 しかし、過去の一時期、反日的なムードが漂っていた時期もあったので、日本の政治家 には、あえて一切講演を依頼しませんでした。今回の末松議員が初めてでした。ですか ら、正直に言うと、内心はやや不安がありました。 でも、末松さんが『日韓を機軸として、これから中国、そして、アジアを大きくまとめ、EU (ヨーロッパ共同体)のように、AU(アジア共同体)をつくっていこう!』と提唱され、同時 に、『日韓両国民に刺さったトゲを一つ一つ抜いていこう!』と言って、靖国問題を含め、 わかりやすく話されたので、会場参加者の大半が感動されておられたことをお伝えしま す」 と言われ、とても嬉しかったです。 その直後、北京で開催された「第3回アジア政党国際会議」に、民主党の代表団団長として 参加しました。中国共産党にとって、このような国際会議開催は、初めての経験ということで、 「これからのアジアは、この中国が盟主として指導していくんだ!」という強い気迫が感じられ ました。特に、アジア34カ国から与野党82の政党、総勢300名の国会議員らが一同に会し たのですから、これら政治指導者に、中国指導者は大きくアピールし、個人的絆を深めていま した。このようなアジアの未来を見据えた重要な会議に、日本は、総理はおろか、外務大臣も 出席させず、自民党にいたっては、直前に台湾問題でもめて代表団派遣をボイコットする始 末。将来への時流センスが完全に狂っています。 この会議で、私は、民主党を代表して、『アジア・ユニオン(アジア共同体)創設を目指して』 とのテーマで、皆さんの前で発表しました。また、アジア各国の大臣クラスも多数参加していま したので、せっせと名詞を配って挨拶をしておきました。これから、日本は、アジアを固めてお かなければ時流に乗り遅れるのです。 近年、私も真剣に「日本とアジア」について考えてきました。第二次世界大戦前、日本は、ア ジア政策で失敗しました。明治維新以降、日本は、欧米の高度技術を吸収し、欧米の仲間入 りをしようと頑張りましたが、結局、欧米の内輪ゲンカ(英、米、仏、露 VS 日、独、伊の戦い) で敗れてしまいました。また、日本は、アジアに対しては、欧米に対抗して、アジア主義を唱 え、アジアの独立を叫んできたものの、欧米を真似して帝国主義を推し進めていくという言行 不一致の政策をとったため、アジア諸国から真の信頼を得ることができませんでした。そし て、今、心情的には、欧州・アジアどこからも浮き、米国のみに追随しているのが、今の日本の 姿です。 問題は、「今後もこれでよいのか!」ということです。巨大な米国のコバンザメになるという選 択もありますが、それでは、日本人の精神的独立が確立できないと思います。「米国の利益を 世界の正義と主張する」政権に日本人の将来を委ねるのは賢明ではありません。 今後日本は、アジア諸国との連携を深めていくことが重要です。過去、強烈にいがみあって いた欧州は、今や、EU (欧州共同体)という巨大な「仲良しグループ」をつくり上げました。闘争 的な欧州民族がEUをつくれたのに、より調和的なアジア民族がAU(アジア共同体)をつくれな いわけはないと思うのです。 そのとっかかりは、『日韓連携』にあると、直感しています。つまり、日韓が外交的に手を組む ということです。これで、日本のアジアでの孤立が解消されます。また、外交戦略的には、周り の大国である中国、ロシア、米国などに大きな影響力を行使することもできます。 例えば、高句麗問題というのが昨年発生しました。朝鮮半島の高句麗という歴史上の国家 が、実は、中国のものだったと中国政府が最近主張し始めたのです。韓国が中国に「おかし い!」と叫んでも、中国はまともに取り上げていません。 一方、日本の領土である尖閣列島の問題でも、経済資源が有望だという情報がもたらされる と、中国は、1970年代初頭に「尖閣列島は中国領だ」と突然主張し始めました。日本がいく ら、尖閣列島は日本領だと主張しても真剣には取り上げず、資源探査などを平気で行ってい ます。一国が中国に主張してもどうも効果がないのです。 しかし、日韓両国が一緒に「中国はおかしいのではないか!」と声を大にして叫べば、さらに は、「仲良しグループ」を増やして一緒に声を大にして叫べば、状況は違ってくると思います。 同様に、米国に対してもそうです。駐留米軍問題でも、従来、米国は、日韓を分割して対応し ていました。在韓米軍問題で、昨年、女子中学性2人が引き殺されるという悲劇が韓国で起こ りました。沖縄でも、駐留米軍のレイプ事件等が頻発しています。これらの事件で、日韓が共 同で話し合ったということがありませんでした。一国だけで米国に言っても、泣き寝入りしてき たのが実情です。日韓両国が、この問題を緊密に話しあって、米国に共同で声を大にして改 善を申し入れたらどうなるでしょうか。相当なインパクトが生じることになると思います。そし て、日韓の外交連携を強化していけばかなりのことができるようになるのです。 更に、この日韓をエンジンとして、AU(アジア共同体)を実現していけばよいと思います。タイ ミングとしても、日韓連携を今やり始めるのが適切です。日本は、ヨン様ブームや、それに続く 韓国芸能ブームで沸いているからです。また、「父の国韓国、母の国日本」を掲げた白しんくん 氏(民主党)が見事に今夏の参議院選挙に当選しました。 一方、韓国側も、この前のサッカーのワールドカップで、日韓戦で韓国チームに負けた日本 の若者が、韓国チームを応援してくれたことに韓国の人々が感じ入ったという話しがあります。 また、スマップの草なぎさんが、韓国で大人気との話です。 元々、日本人と韓国人は、日本の古代文化は朝鮮系の帰化人がつくってきたこと、語学の 文法がほぼ同じであること、過去の演歌ブーム(ほとんど韓国出身者の芸能)は日韓共通の 現象等から考えて、ほぼ同じ文化センスを持っていると思います。ただ、明治以降の列強帝国 主義時代に、妙な形でねじ曲がっていった不幸な歴史があります。このねじ曲がりを今後時間 をかけて正していかなくてはならないのです。大戦の傷跡は深いものです。しかし、その是正 は不可能ではありません。日本人の心がもう少し、肩肘張らずに、彼らの気持ちを深く理解し、 先代の日本人自身を許せば、日本民族への厳しい試練は、感謝を持って終わることになるで しょう。もし、韓国人が日本人を心底許してくれれば、北朝鮮人や中国人も、日本人を心底許 す方向にすぐに向かうでしょう。 日韓には、以上のように、今後の国家戦略上の日韓連携という大きな目標を位置付けた上 で、その大きな枠組のもとで、日韓間のトゲを一つ一つ抜いていく作業を淡々と進めていきた いと思います。そのための研究会を民主党内で10月20日に立ち上げました。現在70名弱 の国会議員がメンバーになって頂いている『日韓からアジアの新機軸を考える会』がそれで す。その呼びかけ人の代表として、私が、会長に就任いたしました。 この壮大な構想を実現すべく、今度12月下旬に韓国に10名以上の国会議員や有識者と共 に韓国を訪問し、韓国与党のウリ党の国会議員や有識者とともに、率直な意見交換と日韓の 立ち上げを行ってこようと思っています。ぜひ、支持者の皆さんのご意見をうかがいたいと思 いますし、この構想に対する応援をお願いします。 |