2010.06/24(Thu)

犬の心

譲渡会からそろそろ1ヶ月が経ちます。
週末には、里親様の面談が入り、順次巣立っていっています。
シェルターも落ち着きを取り戻し、少しのんびりと過ごせるようになりました。

卒業して行くワン達に思う事は、「幸せに・・・」と、ただそれに尽きますが、ワンの気持ちはどうなんでしょう?
里親制度は、人間が行っている事で、犬には判っていません。
だから、トライアルに出発する時、里親様にしつこい位にお願いしているのが、<迷子札>です。
家(シェルター)に帰ろうとする逃亡防止のためです。

ブンブン尻尾を振って、シェルターを出て行く子はいません。
不安そうなお顔になっています。
「どこへ連れて行かれるの?」って感じでしょうか?
門扉の所で、踏ん張って動かない子もいます。
レスキューからすぐの子達は比較的、スムーズですが半年以上居ると、ここはすっかりになってしまっているんでしょうね。
ワン達の気持ち同様、私達も寂しい思いを何度して来たでしょう。。。

涙涙のお別れです。
嬉しい涙に寂しい涙が流れ落ちます。

そして、同じ場所からレスキューされ共にシェルターで過ごしてきた子達も別れ別れになります。

つい最近、巣立った「コリン」は、里親様のご報告で、まったりしているようです。
コリンも一生懸命に、今の環境を受け入れようと頑張っています。
お部屋の中での生活は12年の中で、初めての経験ですから・・・。
全ての物が初めての事でしょう。

シェルターに居る時は、自由にランを走り好きに休憩をとり、緑のにおいの自然の中で暮らしました。
排気ガスの臭いなんて知らないし、車もほとんど通らない場所です。
ここで、1年と4ヵ月を過ごしたコリンは今、都会に暮らしています。
ドラエモンの世界でしょう。
ネオンだって見た事無いし、高層ビルも見た事なし・・・知らない物ばかりでしょう。
里親様と先住のわんちゃんが、そばで暖かく見守って下さっているので環境に慣れるのもすぐでしょうね。

さてさて、5頭のアフガンが順に巣立って、残ったマリヤとコリンは常に行動を共にしていました。
コリンはアフガンの性格には珍しく、とってもフレンドリーで、初めての人にだって自らスリスリして甘えて行けるのですが、マリヤは正反対です。
常にコリンの後を追い、コリンが動くとハッと自分もついて行きますが、人が居ると遠目でジッと見ているだけです。

コリンが卒業して、早20日が過ぎます。
コリンのストーカーちゃんのマリヤさん・・・しょんぼり。
コリンの骨折で、長期シェルターを留守にした後、帰って来たコリンを大歓迎で猫パンチまでするマリヤ。
「どこ行ってたのーーーー!!」って感じ♪
その後、経過を見るためにレントゲンを撮りに大阪に一泊で云ったコリンをまたまた、猫パンチでお見送りしたマリヤ。
マリヤ・・・コリンは待っていれば帰って来ると思っているようです。

ここ数日、食事をほとんど残し、夕方Aちゃんがあげています。
一人でランに出て、キョロキョロ何かを探しているようです。
掃除が済んで、犬舎に戻るのも後ろを振り返ってトボトボ入って行きます。

はぁぁ。。。。なんか可哀相と言うより、切ないです。

心も身体もボロボロだった子達。
空に帰っていても不思議ではありませんでした。
一粒一粒ゆっくりとフードを口にしたコリン。
よろいのような毛玉に覆われて、自由に走る事も歩く事も出来なかったマリヤ。

レスキューの翌日から沢山のボランティア様が、この子達に愛情を注いで下さいました。
愛情という名の薬を沢山頂いたのです。
日に日に目に生きる力が出てきました。
時間とともに、人を信じようとする行動が見えて来ました。

まだまだ、充分で完璧とは言えませんが、人に可愛がって頂けるような子には成長してくれました。

あとは、里親様の愛のお薬を毎日頂くのです。

マリヤにも必ずチャンスは巡って来ます。
そのために、スタッフ達も毎日頑張っています。
新しい家族の元へ送り出すお手伝い。

ワン達の心の声も嬉しくって喜んでいたり、寂しくって泣いていたり、思うようにならなくって怒っていたりでしょう。
その声を静かに聞いてあげれるように、頑張ります。
 
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2010.06/22(Tue)

可愛過ぎる笑顔♪

ワン達は、どうしてこんなに可愛い顔で笑うんでしょう。。。
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嬉しくって。。。
楽しくって。。。
可愛過ぎです♪

この二人も過酷な現場で、生き残った子達です。
この子達の顔を見ていると、私達は反対に元気をもらいます。
グチグチ・ウジウジした気持なんか吹っ飛びます。

午後からランは、交替でワン達が運動に出てきます。
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話しかけると、必ずニッコリ笑って返事をしてくれています。

人間によって傷つけられた子達が、また人を信用している。
全てを忘れている訳では無い。
繁殖場に居た子達の中で、よく見られるのは異常に手を怖がる事。
一般家庭で飼われている子には見られない、行動がある。
ケージの外からでも手を差し伸べると、一番奥に張り付いたように隠れる。
無理矢理首根っこを掴まれ、引きづり出されていたんだと思います。

ダックスの「タリタ」がそうでした。
最初の頃は怖くて怖くて仕方がなかったようでした。
おやつを差し出しても、奥に引っ込んでいました。
でも、今のタリタは別犬になっています。
多くの暖かな人たちに本当の人間と言うのを教えてもらったようですね。

一頭を保護し、里親様の元へ巣立って行くまでに、相当の時間や労力を費やしています。
しかし、一つの命が生き還って、キラキラと輝いているのを見ていると、私達も大変嬉しいです。
毎日、色々なケースの保護依頼があります。

簡単に手放す事を考えず、最後に自分が出来る事をもっと真剣に考えて頂きたいです。
人間って本当に身勝手・・・と、書くと今日の日誌は長々続きますので、この辺で。。。

ワン達の可愛い笑顔を皆さまにも見て頂きたかったのです♪


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2010.06/20(Sun)

お友達?

いつもお世話になっているM家ボラさん。
同行は、ボクサー「ジャイ子」姫。
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個人的にボクサーを見た事はあるけど、じっくりと学ぶ事は無かった。
ラハと出会って、本来のボクサーとはどんな犬種なのか本やインターネットなどで調べてみた。
そして、実物のボクサージャイ子さんに会って、あまりの美しさに驚きました。
ピッカピカの毛並み♪
身体だけを見ていると、トラのようです。
でもね・・・性格は甘えん坊で父ちゃんの姿が見えなくなると、何とも可愛い声で呼んでいます。

さてさて、うちのボクサーちゃん。
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ジャイ子さんと同じ犬種。
う〜〜〜ん?なんか違うんだよねぇ〜。
ジャイ子さんを見て、ラハを見ると???(汗)

ラハお久しぶりの登場ですが、ずいぶん変わりましたよ!
レスキューして数ヵ月は、ラハの心は空っぽでした。
アニマルコミニュケーターの方のお話を以前も書きましたが、
「嬉しい事・楽しい事・悲しい事・辛い事」など、全て感じない心になってしまっている。
目は心の鏡ですが、ラハの瞳は死んでいました。
私達が、どんなに話しかけても、目の前に居る物を通り越して、遥か遠くを見ていました。

そんなラハちゃんが、事務所に入りともに生活を送る様になって数か月が経ちました。
目がキラキラしています。
ボール遊びもします。
全てがスローモーションのような動きですが、片足をあげてカイカイだって出来るようになったのです。
走っているんですよ!!
どう見ても早歩きにしか見えませんが、ラハの全速力です。
驚いているのは、全く動く事の無かったしっぽが、「ただいまぁ〜ラハおいで〜〜〜」と、作業から戻って来ると、可愛いシッポをチョコチョコと動かすようになりました。
食事の用意をしていると、待ちきれないのか「ワァンワァン」。
普通は、ワンワンに「NO」ですが、ラハの場合は、
「可愛い声やね〜もっともっと鳴いて聞かせて〜」と、皆ニコニコして見ています。
心の扉をゆっくりと開けてくれましたね。

沢山の方がラハをとても気にとめて下さっていました。
多くの応援を頂いていました。
シェルターでもボランティアさん達に、とても大切にさせています。

劣悪な環境で生き抜いたラハ。
全て忘れて・・・と、言っても犬には記憶が残ると言います。
だから・・・そんな時代を思い出させないような楽しい毎日を送って欲しいのです。

初めてジャイ子さんに会った時は、あまりのハイパーな動きに圧倒され、ヨロヨロ踏ん張っていました。
しかし・・・今日のラハさんは違います。
ジャイ子さんが、他のボラのおねぇさんに甘えていると、「私も〜」と、グイグイ突っ込んで行きます。
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問題行動があると、手放す飼い主も多いです。
しかし、私は問いたいです。
あなたは、まっすぐにその子に接していますか?
声を聞いてあげて居ますか?
きっと、聞いてほしいと思っていますよ。
諦めないで下さい。
1日で解決するか1ヶ月か一年か、それは判りません。
でも、必ず解決すると思います。
問題は相手にあるのではなく、自分にあるのかも知れません。
全てを振り返って考えてみれば、色々と試すチャンスは必ずあるはずです。


ジャイ子さん、ありがとう。
また、ラハと遊んでやってね。
次はもっと積極的に行くかもよ(笑)

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2010.06/17(Thu)

お「じぃ」様

今、老犬生活の本を読んでいる。
我が家の犬も大型犬は全て老犬になった。
最愛の友人である姫は、3歳で保護してから11年が過ぎようとしている。
この数か月で一気に老けこんでしまった。
足はフラフラだけど、食欲もありまだまだ頑張ってもらわなければ・・・と、見守っている。

そして、なんと言っても一番のご長寿は、お「じぃ」様。
ギネスに載っているのは何歳なんだろう???
じぃは、もうすぐ21歳になる。
この本に出ている老犬達は、皆「老衰により14歳で死亡」「老衰により16歳で死亡」と、最高齢が16歳。
あら?まだまだ皆さんお若いではございませんか?

うちのじぃ様は、21歳ですわよ。オホホ。。。
現在は、先日レスキューされ団体にやって来た「まるちゃん」と言うお嬢様と同居中♪

じぃに聞いた。
私「じぃ、犬舎がいっぱいで、まるちゃんの部屋がないんだけど・・・ちょっとだけ一緒に居てもらっていい???」
じぃ「歳は幾つかいのぅ???どんな子?」
私「2歳くらいでおとなしいよ」
じぃ「イッヒッヒ・・・そうかぁ・・・まぁええけんど・・・ウッシッシ」
なぁ〜んて、私には「じぃ」があまりにも素直にどうぞどうぞと招き入れたので、そう聞こえた。
同居ですが、お互い知らん振りです。

じぃは、朝ごはんが終わると皆がランに出るのを見送っている。
出る方と全く反対側に進んで行く。
さて、なぜでしょう???

答えは食べ残しのフードを探さなきゃいけないからです!!
ほんと、いやしいのでございます。
皆、ほとんど完食なので、じぃは一戸ずつ部屋を回って歩いています。
じぃは、他の子の2倍、いえ3倍のおやつを頂いているはず。
でも・・・・食べる事だけが生きがい?のようで・・・(汗)

時間が空いている時に、少しずつ本を読んでいると、ご長寿じぃが、とっても愛おしくなっるのですが、、、生じぃと接していると、ため息がでます。
「どこまでいやしいんだ!!」
「さっさと出なさぁーーーーい!!」と叱られていても、フンフンと我が道をお進みになられて、挙句の果てはドアをピシッと閉められておしまいです。

まぁ一言で言えば「じぃ」は、毎日自由気ままに行動され、たらふく食べてグーグー眠っています。

すっかりおじいさん・・・そらそうですよね!だってもうすぐ21歳ですよーーー!!
処分センターに飼い主持ち込みで、その日処分されるはずだった、じぃ。
神様が命を与えて下さったんでしょうね。
「じぃ、生きなさい。楽しい事も嬉しい事も知らずに帰って来たらいけないよ。人間にうんと可愛がってもらいなさい。人と動物は友達になれるんだよ」と、神様がおっしゃったのかもです。

人間で言えば、何歳?120歳くらい?
じぃを表彰してやってください〜♪
まだまだ、頑張るそうですので・・・(笑)
だって、まだまだ美味しいものを一杯食べないと〜と、申しておりました(汗)

今日のお「じぃ」様です。
若かりし頃は、さぞかし男前だったと思います。
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2度目の朝食です。(汗)
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私がおやつの補充をしていると、来ました!!
真剣な眼差しが痛い。。。
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無視してると、こんな怖い顔になってくるんですよ。
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ジャーキー見ると、まばたきなし!!
怖い・・・。
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20歳を越えても、この鼻の黒さは健康そのものでしょう。
艶々で黒光りしてます。
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沢山生きている分、沢山の言葉を知っているじぃ。
そして、沢山の笑いをくれているじぃ。
老犬万歳!!

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2010.06/15(Tue)

ため息が続く日々

常に前向きである私ですが、大きな壁と言うか何と言うか、悶々とした気持ちがここ数日続いている。
根も葉もない噂で、誹謗・中傷を浴びた時期もあった。
しかし、真実はひとつ。
実際に行動し、その場に居た人達は、この風評被害に心を痛めた。

人間が一番恐ろしいと思った事も多々あった。
でも、そんな人間は一部で暖かな手を差し伸べて下さって、後押しして下さる方々に沢山の勇気と力をもらった。

パンドラの箱の話をした事がありますが、まさに私達はこの箱をあけてしまったのでしょう。

正直、辛い時期を過ごした時、何度も挫折を感じた事もありました。
妨害行為だけをする卑劣な人間達が、何をしてくれるのでしょう。
私達が活動を止めて、その代わりに活動をしてくれるのでしょうか?
何もしない口だけの人間が、この動物愛護の大きな壁と言っても過言ではないと思っています。

粛々と物言えぬ動物達の為に動く。
この行動だけが、命を救えるのだと確信しています。
外野のガタガタにつきあっていたら、多くの犠牲を出すでしょう。
先日読んでいた本に、「いちいち感情的になっていたら身が持たない」という言葉ありました。
まさにその通りです。

ご意見は、誠心誠意承りますが、ストーカー染みた嫌がらせには、「一生やってて〜無駄な時間を使ってお気の毒〜」と、思っています。
まっ、今に始まった訳ではないので、この話はこの辺で。。。

私達には、やる事がある!!
やらなければならない事があるのです。

前回の日誌にも記していますが、ニャンコさんの依頼が本当に多いです。
でも・・・「先住の猫が亡くなって、猫を迎えたいのですが、どこに伺えばいいのでしょうか?」などの連絡もあります。
ニャンコさんを迎えたいと思っている方も、どうやったら迎え入れられるかを知らないという方も多数おられるようです。
ネットが普及していますが、使っていない人も沢山いるという事です。

さて、現在ニャンコさんを守る為に、動き始めています。
行政にも訪問してまいりました。
現場で処分を行っている、職員さんの思いと、偉いさん?の机の前で仕事をしている職員とは全く違った考えであると思いました。
猫を愛する人もいれば、嫌いな人も居る。
犬を愛する人もいれば、怖がる人も居る。

猫島・犬島みたいなのがあれば・・・。
と、言うより国が動物達のシェルターを作るべきだと常々思う。

何時になれば、動物愛護先進国になるのでしょうね・・・。
来年の法改正に大きな進展を期待したい・・・けど色々な柵の中そうそう大きな変化は見られるのか?と、思うところであります。

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