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【社会】

はやぶさ 容器内に微量のガス イトカワの砂から揮発か

2010年6月25日 朝刊

 宇宙航空研究開発機構は二十四日、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルから取り出した収納容器の開封作業を同機構相模原キャンパス(相模原市)の専用施設で始めた。小惑星「イトカワ」の砂が入っていると期待されるが、慎重に進めるため、開封に一週間ほどかかる。

 宇宙機構によると、容器内には微量のガスが入っていた。イトカワの砂から揮発したものか、地球の大気などが混入したのかを判別するため、今後詳細に分析する。

 イトカワの砂はあってもほこり程度の微粒子とみられている。収納容器は密閉されない状態で打ち上げられており、地球の物質が入り込んでいる可能性が高い。このため元素組成や粒子の形状などからイトカワの砂であると確認するまでは数カ月かかる見込み。

 

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